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みなさんクリスマスパーティはやりましたか?もしくは今日って方もいるのかもしれませんね。
私はクリスマス当日よりもそれまでの日の方が好きです。ライトアップされてる町(家)を見て回るのとか、特に。
今年は久々に友達とクリスマスパーティをして、なかなかに楽しくクリスマスを楽しめたかなーと思ってます(笑)
今月は妙に忙しくて。忙しいときって早く時は過ぎるものなのに、12月はなんだとてもゆっくり過ぎていったような気がしてなりません。
年末年始の数日間はまだのんびりできそうだけど、1月2月は忙しくなりそう。年明け前から憂鬱になってしまいそうです(苦笑)
クリスマスということでちょっとしたお話を。現代っぽいことと、もはやぐちゃぐちゃな内容になってしまったのでこちらに。
できなかったのならボツにしろよという話なんですけどね……
ポッキーのときからわかるように、最近絶不調です!(いばるな
「………あんの男。一体何してんのよ」
部屋で着替えようとしたアリスはプルプルと身体を震わせて声を漏らした。
今日はクリスマス。これからクリスマスパーティをやる予定なのだ。
ブラッドと二人きりのクリスマス。晩御飯の準備もしたし、プレゼントも用意してある。
あと、今年は、自分らしくないのは承知だけどもサンタのコスプレ衣装を着て出迎えようかなと思っていた。
というのは、昨日は友達とのクリスマスパーティ。流れでみんなクリスマスの衣装をきて、ケーキを食べたりプレゼント交換会したりしていたのだ。
アリスは大きなフード付き半そでワンピースのサンタ衣装。友達は肩紐のミニワンピだったり、へそ出しセパレート衣装だったりとなかなかに大胆な衣装を着ていた。
(そんな服が似合う体型だったらなー)
うきうきとケーキをつつくのにボンッキュボンな友達をしり目に小さなため息をついた。
クリスマスパーティはわいわいしつつも昼過ぎにはお開きとなった。
「よいクリスマスを!」と解散するとき、友達の一人があることをアリスの耳元でささやいて走り去った。
『明日もその格好をしてあげるのよ』
誰にも今日の二人きりパーティについて話していないはずなのに……
「せっかく買った衣装をたった数時間しか使わないのはもったいないから。それだけよ」
そう言い聞かせて、昨日の晩衣装を袋にいれてプレゼントを入れてる手提げに一緒に詰めておいた。
ブラッドはこの数週間どこかに出張している。
なんとしてでも今日の夜に帰ってくるから一緒に過ごそう、ということになっていた。
外のレストランで食べようかというのも選択肢にはあったのだが、出張中は外食ばかりだろうと思ったアリスの意見により家でミニパーティをすることになったのだ。
午前中のうちに預かっていたブラッドの家の鍵を使って部屋に入る。何度か入ったことのある高級マンションの最上階。
いつも広いと感じていたその場所がいつも以上に広くさみしくて、そのことから気を紛らわせるように準備を始めた。
小さな光るツリーを部屋の端においてコンセントにつなぐ。必要なお皿やコップを棚から出して並べて置く。料理の下準備を済ませておく。
ケーキの生地をオーブンで焼いている間に、飲み物を冷やそうとしたところで食事にあうワインがないことに気付いた。どうせブラッドの家にあるだろうと思って買っていなかったのだが、思ってたより度数のきついものしかなかった。
アリスは酒が飲めないことはないが、強いものを好んで飲むほど酒好きではない。もっと料理にあうようなワインを買いに、一度買い物に行くことにした。
正確に何時に帰ってくるのかは聞いていない。もしかしたら帰ってこれない可能性もある状況だが、それについては考えない。
買ってきたワインを冷蔵庫に入れ、焼きあがったケーキのデコレーションが終わったころにはもう夕方になっていた。リビングの暖房を心もちあげてから服を着替えにかかる
手荷物の中から昨日のサンタ衣装を入れた袋を取り出す。すると中身を袋から出す時に、見慣れない赤い小袋が手元から落ちた。
「あれ、何かしらこれ?」
見覚えのないものに首を傾げてひろいあげるアリス。昨日の準備の時点ではこんなものなど入れていなかった。
リボンを解き、そっと中を覗いてみると
「………なぁぁ!?」
驚愕に袋をもう一度落とした。その拍子に中に入っていた紙切れが飛び出す。
『君にきっと似合うと思う。私の愛しのサンタさん?』
流れるように美しい字はブラッドのもので間違いない。
紙と一緒に入っていたものは赤い布地と白のふわふわ。しかしやたらめったら生地は少なく。
………どう見てもブラとパンティにしか見えない。
「………あんの男。一体何してんのよ」
自分の家から直接持ってきたものだから、こんなものが入るタイミングなど普通なら、ない。あるとしたら、一度自分が荷物を置いて鞄だけ持って買い物にでかけてきたときぐらいだ。
家から出ていかなかったらどうするつもりだったんだとか、なんでこんな変態が自分の恋人なんだろうかとか、こんなしょうもないことするぐらいなら先に顔見せてほしかったとか、いろいろな感情が浮かびあがったが、問題はこれを着るかいなか。
相手の思惑に乗るのはとても釈然としない。でも、
「上からサンタ服を着てしまえば同じかしら……」
クリスマスということで自分も少しテンションがおかしいのかも、と思いつつ小袋から服をとりだす。
ブラッドが帰ってきてパーティできる確証を得たことに内心喜んでいることに、自分で気づけていないアリスであった。
その下着をつけて、ニーハイを履いて、その上からサンタ衣装を着たときにピンポーンとインターフォンがなった。
壁の機械をみるとニヤニヤとした笑みを浮かべた男が右手をあげこちらに軽く手を振っている。
たたたたっと走ってドアを開けに行く。
ガチャガチャと鍵を開けてドアを開けると、寒い冷気が入りこんでくるとともに目の前に真っ赤な薔薇の花束が。
「Merry Christmas。会いたかったよ、私の可愛いサンタさん」
言いたい文句がいっぱいあったはずなのに、アリスは目を丸くしてじっと差し出された薔薇とその差出相手を見つめた。
ブラッドがアリスのおでこの前髪を横に払い、軽くキスされたところではっと我に返る。
「あっ、お帰りなさい」
慌てて二歩ほど後ろに下がる。薔薇を抱えたブラッドが入ってきた。後ろででドアを閉めて、鍵をかける。
ガチャリという音がやたら大きく響いたように感じた。
「久しぶりに会えて嬉しいよ、アリス。その衣装とても似合っている」
手にもっていた薔薇をアリスに押し付けて、ブラッドはアリスにそのまま口付ける。
久々のキスに呆けるアリスだったが、そっと脇腹を撫でられて全身を軽く震わせた。
「私からのプレゼントは受け取ってもらえたのかな?」
口を離してそうにやりと笑う男を真っ赤な顔でじっと睨むアリス。
「大丈夫、楽しみは夜に取っておくから。まずは純粋にきみとのクリスマスを楽しもう」
まったく安心できないことを言い残してブラッドは先に部屋に入っていってしまう。残されたのは薔薇を抱えて真っ赤な顔で立ちすくむアリスだけ。
(夜って何よ、夜って……)
悶々とピンクな方向に走ってしまう思考を振りはらって、あわててアリスもブラッドの後を追いかけた。
fin
収集つかなくなるから終了!←
これ、夜の話書く方が絶対楽しいと思う。
鍵持ってるのにわざわざアリスに出迎えさせたブラッドがポイントです(何の)
サンタ下着を送るブラッドを書いてみたかっただけだったり。
ブラッドにとってなんておいしい夜なのでしょうか(いろんな意味で(笑))