×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
予告通りというか他に選択肢がないのですが(笑)、恋愛エンドの続きとしてはラストになります、ランビュールです。
ファンブックでも、古巣の匂いがすると言われるランビュール。1番スムーズに恋愛関係となった彼との続きの恋愛です。
エンパイアのエンディングで初めて、近衛兵を匂わすイベントが入り、実は裏面を持っていた彼との恋愛を続きからどうぞ。
ファンブックでも、古巣の匂いがすると言われるランビュール。1番スムーズに恋愛関係となった彼との続きの恋愛です。
エンパイアのエンディングで初めて、近衛兵を匂わすイベントが入り、実は裏面を持っていた彼との恋愛を続きからどうぞ。
《ランビュール1》
ぐるぐるメガネをかけてと迫るシエラを全力で拒否するランビュール。どうして見たいんだと聞かれて、シエラは会話の流れで「見て楽しいから」と答えてしまう。メガネをかけた自分を笑ってやろうと思っているんですねとランビュールに言われ、わざとらしい言い訳をしていたが、ついには開き直ってその通りと言ってぐるぐるメガネを見せろと言うシエラ。
むしろ笑いをとらないととまで言うシエラ。猛烈に見たくて堪らないシエラと、猛烈に言ったことを後悔しているランビュール。
「笑いものになるなんて…」と悲観的なことをランビュールは言うが、実験で悪臭を撒き散らして嫌悪されるのは平気なあたり根は図太いと思っているシエラは意に返さない。「好きな人に笑いものにされたくない」というランビュールの言葉に、寒いと返してしまい、いじめっことランビュールに言われてしまう。
……..
詰所で、あの男にいじめられているんですっ!、とリリーに突然泣きつかれる。話を聞くとランビュールにいじめられているという。悪臭のこと?とシエラが尋ねるとリリーはシエラの胸元に顔を埋めて、「この臭い…」と騒ぎ立てる。他のメイドも集まってくる。ハルキアが何遊んでいるんだ?と声をかけるとリリーは同じ体勢のままハルキアにも臭いについて文句を言い始める、ハルキアにまで首元に顔を寄せられてくすぐったいシエラ。
リリーの言いたいことを理解したハルキアは、意識して移ったものではないかもしれないと言い、「解説しないでくださいっ!副メイド長までいじめるんですの!?」とリリーがさらにヒートアップする。そんなふうに騒いでいると、エドワルドまでやって来て「いい匂いだよね」と言いながら物理的にも首を突っ込んできた。
狩りの予定だったが、相手の貴族が風邪を引いて中止になったらしい。エドワルドとハルキアとリリーが見舞いの品についてそのままの状態でテキパキ話を進める様子を見て、「離れてから会話してくれない?」とシエラは突っ込んだ。
……..
その後エドワルドと二人っきりになったところで、臭いがするかシエラが尋ねると、臭うとにっこりエドワルドに返されてしまう。自分で嗅いでみるとリリーのいう「嫌がらせ」のような臭いはせず、わずかに森の香りがした。自分は落ち着くけど、なぜリリーが嫌がらせのように感じるのだろうかとシエラが言うと、マーキングみたいで嫌なんだろうとエドワルドは言う。そんなにあからさまなものじゃないのにと恥ずかしがるシエラに、「移されたことに気づかないほど傍にいるんだってことが、嫌がらせなんだよ」とエドワルドはシエラに教える。
自分のに匂いになってしまうぐらい傍にいるのが自然なんだろう、とエドワルドは言った。
《ランビュール2》
[ブライアンから骨休めに出かけようとお誘いされる。小さい別荘だからおいで、とのこと。
仕事が忙しいと断るけど、近くにいたエドワルドが裏切り、ピークは過ぎたと情報提供をする。
城にいると気が休まらないから、エドワルドが行きたい様子。それはこの期間がエドワルドにとって最後の自由時間になるから。
別荘はまともに行ったら1日半かかる場所にあるとのこと。用事があるときだけ帰ったらいいとニコニコしてる2人に、嫌な予感。
予感は的中で魔法で移動。絶対許可しません!!!と拒否の姿勢だったけど、ランビュールに説得されて渋々許可を出す(オランヌが俺の話は無視なのにとしょんぼりしてる)。
許可を出した途端、オランヌの魔法で転移させられる。転移中怯えるシエラだったけど、]ランビュールが手を持ち「怖くありませんよ?僕がついています」と言う。ついていたからって、どうなるのよ!?、と心の中で文句をいいつつ、手を握り返すシエラ。
[転移を終えて、みんなが田舎の空気の清々しさを味わっている中、シエラだけは1人転移酔い。
オランヌは、魔法の耐性が弱いから魔法嫌いだったんだねーと、納得した様子。
結局城のような大豪邸にご案内される。お屋敷にも古い鏡を置いて、オランヌの部屋の鏡と繋げていつでも行き来できるようになりました。
場面は変わって庭でエドワルドとブライアンが一緒に乗馬を楽しんでいる。割と会話は仲がよい感じ。]
近づき過ぎず離れ過ぎずの距離から2人を見守るシエラ。隣にはランビュールがいる。いつの間にあの2人は仲良くなったのだろうか、というシエラの呟きからブライアンの話になり、ランビュールはブライアンと友達付き合いをするなんて無礼だと思ってたといいだす。シエラはその言葉こそブライアンに失礼だとランビュールを叱る。ランビュールとの仲の方が、純粋な友情だろうとシエラは言うが、「手間をかけられているという点では、僕の方が上ですか」とランビュールは卑屈な考えを口にする。
「あなただっていつのまにあんな仲良くって言ってたじゃないですか」とランビュールは拗ねたように言う。シエラはブライアンとエドワルドとの間にあるのは、打算七割、親しみ三割だという話をする。シエラの最初の言葉の意味は、彼らにしては踏み込んでいるということ。
ランビュールは自分よりもエドワルドとブライアンが並んでいる姿のほうがしっくりという言うが、シエラにはランビュールといる時の方が素でだらけて見えるし、自分もだらけられると話をする。しかしランビュールは自分といることに違和感があるでしょう、と尋ねてくる。一緒にいて恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれない、という言葉をフォローしようとしてシエラは違和感を感じる。ブライアンに対してそこまで卑屈だったか?、と。
シエラが、ブライアンの話よね?と尋ねると、誰だと思います?、と笑って答えを濁してくる。ランビュールはブライアンとシエラを重ねていたよう。エドワルドと並ぶ姿の方がしっくりくるという言葉をシエラが否定しても納得してないようであった。
オランヌといつ仲良くなったのか?と尋ねると「覚えてくれていたんです」、と感動したような声を出すランビュール。オランヌを褒め称える姿を見て、自分の苦手な魔法使いに心酔されることが面白くないシエラが文句を言うと、「僕も魔法使いなんですけど?」と困ったように言われる。そう言えば……という反応をするシエラに焦るランビュール。魔法使いだから嫌いにならないですよね?という言葉に何も言えないシエラだった。
[シエラにも客室があてがわれる。もてなしを受けることに居心地の悪さを感じるシエラ。
とりあえずオランヌの転移鏡に問題がないことを確認する。]
城の廊下で二人きりのときに、今度は2人で行こうとランビュールに誘われるシエラ。図々しいことはできないと断るシエラに、自由に使っていいって言ってましたよ?というランビュール。その言葉にランビュールとブライアンは友達だと確信するシエラ。嫌われる心配をしていないところに信頼関係があると感じたのだった。シエラとエドワルドとの間には主従関係はあっても信頼とは違う。シエラとランビュールの間にある信頼関係も脆い。ランビュールはシエラに嫌われるかもしれないと心配して疑っている。
友情よりも恋愛の方が脆いのだろうか、とシエラは考えるのだった。
《ランビュール3》
ランビュールに「魔法使いは嫌いなんですよね?」と尋ねられるシエラ。大嫌いと返す。「こういう場所も嫌いですよね?」と尋ねられる。「当然でしょう」と返すシエラだが、ランビュールと商品も室内も魔法に溢れた店に来ていた。この店に用があるというランビュールにシエラが勝手についてきたのだ。
昔から、シエラが苦手なのについてくることが快感だというランビュール。魔法使いの店なんかにこれまでついて行ってないと反論するシエラに、魔法使いの部屋に来ていたじゃないですか、とランビュールに言われる。シエラは魔法使いの部屋という感覚ではなかったと言い訳する。
そしてオランヌなど、ランビュールが好きなものを魔法使いが駄目という理由で好きになれないことを謝るシエラ。そうすると、ランビュールは店の仕掛け(棚が自動でグルグル動く)を作動させながらシエラを抱きしめる。最初は店の中でと慌てるシエラだったが、すぐに仕掛けのおかげで周囲に見えないことに気がついた。
嫌われてしまうかと思ったというランビュール。酷いことばっか言ってる自分の方が嫌われる方だろうというシエラに、魔法使いはそもそも迫害されてきたものだからシエラの偏見など、大したことじゃないとランビュールは言う。
シエラは魔法使いのことを怖くて嫌っている。反則技のようなもので守りきれないかもしれないことに。
魔法使いは嫌いという言葉に、仕方ないと言いながらしょげているランビュールを見て申し訳ないと思うシエラ。「あんたを嫌っているわけじゃない」というと「よかったあ……」と心底安心したようにランビュールは息をついた。
好き、嫌われたくないって私だって思っている、好かれたいし好かれていることを心底よかったと思っている、と思いながらもシエラの口からは「いい加減に放してくれない?」という言葉しか出てこない。わざとらしく睨むと、ランビュールは予想通り慌てだす。真っ赤になって謝るランビュールを見て、魔法使いなのにちっとも恐ろしくないし、嫌悪感を持てないと思うシエラ。
好き、嫌われたくないって私だって思っている、好かれたいし好かれていることを心底よかったと思っている、と思いながらもシエラの口からは「いい加減に放してくれない?」という言葉しか出てこない。わざとらしく睨むと、ランビュールは予想通り慌てだす。真っ赤になって謝るランビュールを見て、魔法使いなのにちっとも恐ろしくないし、嫌悪感を持てないと思うシエラ。
恐ろしいより愛おしく、自分の方が抱きしめたいと思ってはいるが、素直に行動できないシエラだった。
《ランビュール4》
ブライアンの屋敷の警備確認をするが、完璧だ。立派な屋敷だと色めき立つ部下たちを否定できず、曖昧にシエラが肯定すると、「そんなに気に入ったのならプライベートで利用すれば」と言い出すランビュール。部下たちとの警備チェックにランビュールもくっついてきていた。ランビュールがブライアンが自由に使っていいよと言っているのだからと言うと、部下たちにそんなことより実験を止めろとボロクソに言われてしまう。すると、じゃあ無駄に広いこの屋敷で実験をします、と宣言されてしまう。部下達とシエラこ文句を無視して、ここなら貴族からの文句がなくて落ち着いて実験できる、とランビュールは言い、聞く耳を持たない。
ブライアンならランビュールが何かしでかしても許してしまうと思ったシエラは「そんなことをしたら絶交よ?」とランビュールに告げる。するとランビュールは大人しくなった。そんなランビュールを見て部下達がにやつく。恋人には弱いんだ、いやメイド長には誰だって弱い、などと言う部下達に、ランビュールはむくれて、シエラも納得いかずむくれている。シエラは自分が怖いからランビュールも恋人らしいことができないのだろうかと考える。
……
夜に城でエドワルドと話すシエラ。ブライアンとランビュールが学友だということをブライアン自身から聞いたと言うエドワルドに、シエラは驚く。最近、エドワルドとブライアンの仲は本当によく、扱いが他より1つ抜きでている。
地位に関係ない友人関係が羨ましいか、エドワルドに尋ねるシエラ。エドワルドはよく分からないと返すが、くだらないと言わないあたり無駄だと思っていないだろうと予想するシエラ。王子であり王様になるエドワルドは孤独な存在。利用することでしか人との接点を持てず、誰とも分かち合うことができない。
王子と王様の狭間である貴重な自由時間を自分と過ごして良いのだろうかとシエラが思っていると、「僕には君がいる。満足している」とシエラが思っていた疑問の答えとは違うが、エドワルドは応えてくれた。シエラがお礼を言うと、君の時間も相当に価値が高い、国王の護衛長になるんだから、とシエラの浮上した気持ちを叩き落としてくる。苦虫を噛み潰したような顔をするシエラだが、玉座についても今はまでと変わらず使うと言われ、ほっとすると同時に引き締まるシエラ。エドワルドから、「今は楽しんで、これからに備えろ」と言われる。自由時間が終われば重責が待っているのはシエラも一緒だ。
《ランビュール5》
恋人らしいことがしたい、でもどういうことをすれば?と悩むシエラ。メイド達の会議中の中でしかめっ面をしているシエラを見て、何か書類にミスがあるのではと騒ぐリリーや部下達。シエラはそんな周囲の様子に気づかず「欲求不満なのかもしれない」と呟いた。
……
エドワルドに「欲求不満なんだって?」と聞かれて書類をばらまくシエラ。出処聞くシエラだが、そんなことはどうでもいいと言われてしまう。エドワルドにそんな顔をしている、とにこやかに笑われてしまう。
……
夜になってランビュールの部屋で過ごすシエラ。するとランビュールが、青い顔で「欲求不満だそうですね?そう聞かされました」と言ってくる。出処を聞くシエラだが、どこでもいいですよ、とエドワルドと似たようなことを言われてしまう。しかし、エドワルドと違ってどよんと落ち込んでいる。
もっとこう工夫します、と言われてて否定するシエラ。何をしたらいいか分からない不出来な恋人であることを謝って落ち込みかけるランビュール。キスして抱き合ってということに対して「これはこれでいいんだけどね」と言ったシエラに、「へえぇ、これはこれで……」と分かりやすく怒ってしまうランビュール。穏やかそうで、丁寧な口調なのにじりじりと迫られていく感じに、誰かを彷彿するシエラ。
……
目が覚めて、隣に気配がないことに気がつくシエラ。気配を探るまでもなく片手で書き物をして、薬品をいじっているランビュールを見つける。一緒に寝たはずなのに、出ていく気配に気づけなかった。そして、今シエラが目が覚めてたことをランビュールが気づいていることにも気がつく。しかし、ランビュールはとても自然に気が付かない振りをする。その様子にカーティスナイルを思い浮かべるシエラ。存在感を消せるほどの技量があるのに、いかにも自然に見せることができる。暗闇で作業をするランビュールを神秘的に感じてしまうシエラ。薄気味悪いではなく、神秘的と思ってしまうことに自分にツッコミをいれつつも飛びつきたいと思ってしまう。さっきまで抱き合っていたのに満たされないのだろうか、と思いながらも、起き上がる気力もないほど疲れきっており欲求不満ではないと思うシエラ。恋人の気配を感じながらシエラはまどろんで眠りに落ちていく。警戒心を抱かせないことにこそもっとも警戒するべきなのにと思いながら。
《クエストイベント1》
夜に詰所に行くと、ハルキアからエドワルドが直接業務報告を行うように言っていた、と言われる。
不思議に思いながらエドワルドの自室に行き、業務報告を行う。するとエドワルドは引き出しから書類を出し、シエラに渡した。見慣れた封筒を受け取ると深く一礼して踵を返すシエラ。最近多くなった気がする、と思いながら。
……
ランビュールの部屋に行くと、分かっているはずなのにいつも通りの笑顔で迎えられる。それを痛々しく感じるシエラ。
シエラが渡した封筒の中身を確認して、読み終えた書類を燭台の火にかざす。そこまではいつも通りだったのだが、突然ランビュールは慌てて道具や材料の入った棚を漁り始めた。
「もしかして材料たりないの?」とシエラが聞くと、スターサファイアがないとおずおずとランビュールは口にした。そして代わりにシエラが取ってきてあげることになった。
バトル
☆勝利
かなりてこずってしまい、夕刻が過ぎようとするぐらいに城に帰ってきたシエラ。ランビュールにスターサファイアを渡す。そしてランビュールに勧められて、いつもの定位置に座りながらシエラは背中のすりこぎの音に耳を傾ける。まるで波の音のようで眠たくなってきたシエラはそのまま寝てしまった。
夜になってランビュールに呼ばれる声が聞こえるがうとうとしたまま目覚めないシエラ。ぼんやりしていると、唇に生暖かい感触を感じ、びっくりして目を開くと視界いっぱいにランビュールの顔が映る。
シエラは反射的に起き上がろうとして、盛大に額をぶつけた。額を抑えながら2人は悶絶する。ランビュールに額を見てもらい濡れタオルで冷やすシエラ。
びっくりしたというランビュールに、私もびっくりしたんだけど…とシエラはランビュールに言う。するとモジモジと「あなたが起きないから。あなたにだけですよ」と言われシエラは恥ずかしくなる。
疲れているのは気の毒だけど、疲れていることを見せてくれることが嬉しい言い、ランビュールは今度は起きているシエラにキスをした。近付くランビュールをシエラも抱きしめる。
そこでランビュールに「急がなくていいんですか?」と聞かれ、少し間が空いてから「戻らないと」とシエラは言う。お互いお礼を言いながら体を離すが、後ろ髪を引かれてしまう。「終わったらすぐに戻ってくるから」と言い、シエラはドアを閉めた。いつもならこんなふうに「すぐ戻る」とは言えないけど、少しでも長くこんな日常が続けばいいとシエラは思った。
☆敗北
「……シエラっ!?酷い怪我じゃないですか!スターサファイア?いいんですよ。そんなものはっ……。それより早く、こちらへ。……希少な材料ですが、手段がないわけではありません。時間がかかっても、手配は出来ますから……。ああ……。急ぎの依頼だったばかりに、あなたに無理をさせてしまった……。依頼のために、あなたの薬を用意しなくてはいけなくなるとは……。自分の仕事が嫌になりますよ……。」
《ランビュール6》
ランビュールが城の高台で近衛兵に指導をしている様子を下から眺める。シエラはランビュールたちの話が一段落したところで、ランビュールに声をかけた。周りを囲む近衛兵は警戒したようだが、ランビュールは自然体。ずいぶん前からシエラがいることに気づいていたようだった。
ランビュールはこういったことをシエラに隠さなくなった。近衛兵の服を着て部下に囲まれている姿はまるで、悪の黒幕みたいだと思う。今は畏怖されながら従わせており、取り囲む者には反発心が見え隠れしているがそれがなくなったら……と思いながら「立て込んでいるなら出直すけど」と言うと、ランビュールは「待ってください」と言い、軽く跳躍した。高い位置からいとも容易に飛び降りてシエラの横に来る。ランビュールの目配せで近衛兵たちも引っ込んでしまう。
そこから仕事の話になり、シエラが今はサボっているようだといい、それは普段働きすぎなだけで今も充分働いているとランビュールが言う。シエラもランビュールの言い分が正しいことのように思えてしまうが、それでも今の仕事は足りないと感じてしまう。ぼんやりしていてハルキアにも叱られるという話をシエラがすると、ランビュールは部下を統率するのは難しいと悩みを打ち明ける。その悩みに、最初はそういうものだとシエラは励ます。自分も最初は反発されたといい、すぐではなくても受け入れられるわよと励ます。自分から牙を奪ったようにランビュールも部下に受け入れられるだろうと思うシエラ。話の中表情が暗くなってしまったのか、仕事の話はよしましょうとランビュールが話題を変えようとするが、いずれしなくてはならなくなるとシエラは反発する。
そんなシエラに対して、今はまだしなくてもいい、と話題を変えようとするランビュール。
ランビュールは隠さなくなったが、シエラは相変わらず知ろうとしない。動揺してない振りをしているけど、困惑している。見たくないものを見ないといけなくて、見せたくないものを見せないといけない近すぎる立場。知らない振りを続けていられなくなる。
恋人らしいことを今したいと思うシエラ。壊すのは簡単で、維持させることは難しい。これから先はもう出来なくなるかもしれないと思う気持ちがあるから。
すると、ランビュールが緊張したように、二人っきりで今度ブライアンの屋敷に行こう、と誘ってくる。他人の別荘に気合を入れて誘う様子に笑ってしまうシエラ。
笑われたことに、自分も屋敷を持つ方がいいのだろうかと悩むランビュール。管理が面倒だからあんまり…というランビュールに、大切なものを持ちたくないシエラが私もいらないと思うと言うと、シエラのその考え方は改めた方がいいと苦言を言われてしまう。自分は不精なだけだというランビュールに、シエラは同じ立場になったら考えも変わるかもと思いながらも口には出さない。先延ばしにすることは今打てる最善の手かもと考える。
「格好はつかないけど、ご好意に甘えてお邪魔しちゃいましょう」と自分たちは人の持ち物を借りるくらいが丁度いいのかもしれないと思いながら返事をするシエラ。
仕事が空いているときならと言うシエラに、ランビュールは「今しか出来ないことをしたい」と言う。シエラに執着して貰えるようなものを贈れたら、というランビュールに、楽しみにしているわとプレッシャーを与えるシエラ。今を逃せば一生できないことをしてみたいとシエラも思う。自分もランビュールも今後出来ない立場になるかもしれないから、と。
《ランビュール7》
近衛兵の長として働くランビュールは上手くいっているようだった。
そのことをシエラが口にするが、ランビュールは嬉しくなさそう。仕事自体が嬉しいものではないからではあるが、受け入れないといけないとも思っている。
シエラももうランビュールの服装を不自然に感じなくなってきた。
ランビュールは望んで仕事に就くわけではないのだろうが、シエラもここを目指していたわけではないところは似ている。ただ、終着点がここだったという話。
好き嫌いではなく仕事だから漠然とこなしているだけ、だとシエラはランビュールに言う。だがシエラにとってはそれが何よりも必要なものだとも思っている。自分の意義が明確になるから。だが、ランビュールは自分にとっては重要なものかはまだ分からないという。
いずれ同じように重要になってくるのでしょうか。というランビュールに他に重要なものがあるなら自分のようなならない方がいいというシエラ。ランビュールはそのシエラの言葉に対して、仕事以上に重要なものがあるけど、あなたと同じになりたくないとは思えないし思いたくない、あなたに仕事以上のものがないのが悲しい、と言う。
……
[ブライアンの別荘の庭で乗馬に無理やり誘われ大慌てのオランヌ。指導するブライアンと宥めるランビュールと、眺めて完全に面白がるエドワルド。そこに、違和感なく加わっているリリー。
「無理無理無理、ぎゃーー」と大慌てなオランヌを見て、エドワルドとリリーは爆笑している。ブライアンとランビュールがフォローしようとするが、パニック状態。
「そうだね。楽しそうだね。リリーが。リリーが楽しそうであれば、それでよし」
「エドワルド様も楽しそうですしね。接待的には万事オーケーでしょう」
そんな周囲の反応に、魔法使いは嫌いだが、少しだけ、同情してしまったシエラ。]
その後ランビュールと2人で周辺を散歩しながら会話をするシエラ。乗馬で慌てふためくオランヌのことから、初めて街に出かけた時に自分もからかわれたという話をするシエラ。するとランビュールが、一緒にいた時間は長いけれど、知らないことがたくさんあると言う。その言葉にシエラがぐるぐるメガネのことを口にすると、ランビュール話を誤魔化した。
景色が綺麗な山の中、普段と違う植物があるだろうに自分のことを見てくれるランビュールを、終わりがあるからだろうと思うシエラ。
あと少ししかこうできないというシエラの口をキスで塞ぐランビュール。顔を近づけたままランビュールは「同じ時間がずっとは続かなくとも、僕達の関係は終わらないでしょう?終わる、みたいなことを言わないでください」と言い、シエラも終わらないと同意する。
だが、今しかできないことがあることも確かで、何かしたいことが無いかランビュールはシエラに尋ねた。
シエラは。すでにリラックスしているから何もない、というがランビュールはシエラは外面で見せているより控えめな人だから自分が何かをしてあげたい、とシエラに何かしたいことがないか迫ってくる。考えても何も思いつかず途方に暮れるシエラだったが、我侭を言ってもらいたいと何度も言われて、「今」に不満などなく、常には言えないけど今このときなら何もよりも優先できる重要な人と何がしたいのかをさらに考えて、シエラはランビュールに「手合わせをしてみたい」と言う。
ようやく出したシエラの答えにランビュールは戸惑い絶対に無理だと全力で拒否をする。だがシエラは、恋人の我侭よ、といい、そんなバイオレンスな関係は無理無理無理うわわわああああ、とオランヌのように慌て暴れるランビュールに構わず武器を出してきた。
………
エドワルドやブライアン、オランヌ、リリーたちみんながいる場所に泥だらけ草だらけで帰ってきた2人。やらしいと、揶揄られるが残念ながらやってないとシエラが言う。リリーに未遂でも許せないと怒られる中、「僕は逃げ回っていたんです」と釈明するランビュール。すると、ブライアンとリリーに男の風上におけないと言われ、エドワルドやオランヌから笑われてしまう。
《ランビュールクエストイベント2》
ランビュールが詰所に来てシエラを呼びに来た。ランビュールが詰所に来るなんて初めてのことだ。
よく見るとランビュールは小さな傷だらけ。ランビュールは人食い狼の群れに襲われたと言う。いつも薬草をとる山に群れが住み着いてしまって自分にはどうしようもないこと、その山にはそこでしか取れない貴重な薬草が群生していることを話すランビュール。色々な方の役に立つ薬を作る大事な材料があることと、近隣の村からお年寄りが採取しきたりする、と言葉を聞いてシエラはランビュールの負傷は他人を守ったことによるものだと察する。
早急に対処する必要があると引き受けるシエラ。表立っては動けないランビュールの代わりに、シエラが退治しに向かう。
バトル
☆勝利
山道で浮き足立つランビュールについて行くシエラ。シエラが珍しそうな植物を発見したらランビュールに報告する、もしくは必要な薬草なら採取する。そんなことをしながら森の中を進んで行った。いつもより楽しそうなランビュールに理由を尋ねると、本当は自分が退治したかったけど出来なくて、でもシエラが引き受けて倒してくれたことですかっとしたとお礼を言われる。
そのままどんどんと奥に進んでいくランビュールに声をかけると、我に返ったランビュールが調子に乗って行き過ぎていたことに気がつく。気分が良すぎて途中で完全にハイキングになっていたらしい。たまには薬草以外の目的で歩くのもいいでしょう?と言うランビュールの言葉に、「まあ……、たまにはね」と返しながら新品の香りが心地よく、休んでいる実感がわくと感じるシエラであった。
☆敗北
「具合が悪かった?…だったら最初から、そう言ってくれればいいのに。すみません、無理をさせてしまって。…え、もう一度行ってくる、ですって?駄目です。いいわけないでしょう。さあ、ゆっくり休んで…。狼?…そうですね、僕がなんとかしますよ。大丈夫、ちょっと面倒ですけど…。最初から、そうしていればよかったです。こんなふうに、あなたに怪我をさせるくらいなら…」
《ランビュール8》
ブライアンの屋敷で近衛服を着たランビュールが「最悪の気分です」と言ってシエラに向き合っている。結局シエラはランビュールと手合わせしてもらうことになった。
ランビュールはシエラに怪我をさせてしまうかもしれないことが恐ろしい、と言うがその言葉にぞくぞくしてしまうシエラ。自惚れ屋とはとても言えない恋人が、シエラが本領を発揮できる場での自信とも取れる言葉に挑発された気分になってわくわくしている。反対にランビュールの方はすごく楽しそうなシエラを見てぞわぞわしている。
小手調べとして不意でシエラが仕掛けるが、難なく弾かれてしまう。武術には向かないとランビュールが叫んでいるが、シエラの攻撃は防げている。頭の中でシュミレートしながらも、恋人のかっこいい姿をみれたから興奮する、とシエラは伝える。戦うことでこれまで見えなかった面がいくつも見えてくる。「もっと、見せてよ。…あんたを」とシエラはさらにランビュールに向かっていった。
……
シエラの手当をしながらランビュールは「最悪です」と呟く。「自分のつけた傷の手当をするなんて」とランビュールは沈んでいるが、我に返ったシエラは蒼白になる。ランビュールは自分の傷を気にせずにシエラの傷ばかり気にしているが、なんでもない様子が信じられないほどの重症を負っている。シエラは焦るが、ランビュールは気を逸らしていたら耐えられます、とシエラの怪我の手当を続ける。その言葉を聞いて、ランビュールはやはり自分側の人間だと思うシエラ。
沈んだシエラに、シエラが自分と同じなことが嫌なようだが、自分も同類になってほしくないとランビュールは話し出した。
真正面からぶつかり合う戦い方は普段しないから、たまにはこういうのもいいと言う。シエラに怪我がなければ。と。
負けてしまって情けないですけど、というランビュールに、弱くはないでしょう、というシエラ。シエラはランビュールと戦って勝ったのに安堵できないおかしな感覚をしていた。やりあっているときはぞくぞくしていたのに、今はぞわぞわしている。
思い出したくもない怪物のことを思い出してしまう。
それでも目の前にいるのはランビュールだと思い出し、また付き合ってくれる?とシエラは声をかけた。ランビュールは「たまになら」と穏やかに返した。
《ランビュール9》
ブライアンの別荘でまたシエラとランビュールは手合わせをしている。シエラはとても楽しそうだが、ランビュールは困った表情をしている。こんなところにきてまでやりあわなくても、とランビュールは言う。戦ってる時のランビュールはかっこいいと、シエラは誉めるが、ランビュールは逆に普段の自分はダメなんだと項垂れてしまう。だが、シエラの好みに合わせられるように頑張ると言い出してしまうのを、シエラは慌てて制止する。シエラはランビュールと何がしたいのか、悩んでいた答えがようやく出ていた。
「私、あんたに甘えたかったみたい。甘やかせてもらいたい。甘えたいの。駄目?」とシエラはランビュールに言う。戯れ程度に仕掛けた攻撃を避けながら「これ、甘えているんですか?」とランビュールに戸惑ったように言われる。そうだとシエラが肯定すると、ランビュールは観念したようにため息をついて構えた。「甘えさせてあげますよ」といつもより鋭く見据えられ、殺気を孕んだ気配をまとう。鋭いのに柔らかく微笑み「来なさい」とランビュールは静かに言った。
シエラはこんな不器用な甘え方をしても受け止めてくれる私の恋人は、度量が広く、そして底知れない人だと思った。
……
傷の手当を受けながらシエラはランビュールに話しかける。相手のことを知りたいと思っても、自分の分野(戦うこと)でしか理解できない。シエラは戦って初めてランビュールが自分と同じ場所にいると分かって安心できた。同じ世界で生きているだけでなく、ランビュールにしか知らない場所があるということも含めて理解できた。「自分と同じ分野でしか分からなくて、安心できない」と言うと、ランビュールは「難儀な人ですよね」と嘆息して言う。
シエラは、同じようで違うあんたのことがちょっと不安だったみたい、と告げる。でもランビュールに怪我させるほどの理由ではなかった、とシエラが言うとランビュールは俯きかけていたシエラの顔を覗き込んで視線を合わせてくる。そして、「理由なんてなくていいんですよ。あなたは甘やかされたくて、僕は甘やかしたいんです」と言い、そっとシエラの髪に触れた。「やっぱりランビュールってかっこいい」とシエラは言った。
……
傷だらけの姿で帰ってきたシエラとランビュールに、ブライアンは困惑している。リリーに至っては困惑し怒っている。その中でエドワルドだけが前回汚れて帰ってきた時と同じように「お楽しみだったみたいだね」と笑って迎えてくれた。
……
城に帰ってからエドワルドに「楽しめた?」の聞かれる。「惚れ直しました」と答えつつ、自分は異常なのか、とエドワルドに尋ねる。するとエドワルドは同意してくれる。微笑みながら傷をなぞり仲が良くていいと笑うエドワルドを見て、この人も異常なのかな、とシエラは思った。
《時間経過6 その後》
髪を下ろしているのを見て「何かあったんですか?」とランビュールが尋ねてくる。シエラがえ?っと聞き返すと、「勤務中に髪を下ろしているのは珍しい。どうしました?」と聞かれる。理由は言わず「似合わない?」の尋ねかえすと「とんでもない。私服の時でも似合いますけど、制服を着ていても似合いますよ」と言われる。シエラも「私服もだけも、制服も素敵よ?」と近衛服を着たランビュールに言う。お互いにあなたに褒められるならこの格好も悪くないと話す。そして、たいしたことは何も無いけど幸せだなあと、機嫌よく笑うシエラを見て「たいしたことですよ。幸せだなんて言ってもらえてよかったです」と噛み締めるように言われ、欲深く罪深く、許されないけど、今とても幸せと思うシエラだった。
《恋愛エンド》
別荘の庭で仰向けに転がるランビュールの上にシエラは転がっている。シエラはランビュールのことを知りたいと思って戦っているが、それは同時にシエラの内側を相手に見られることでもある。そのことが心地よくて気持ちいいと感じるシエラ。すりすりとランビュールの服に頬をすり付ける。嫌っていたはずの近衛兵の服ですら心地良さを感じる。戴冠式目前であるため、目立った傷を作らないようにしているが、激しい鍛錬に二人ともくったりしていた。
変な時に甘えてくれますね、とランビュールは言う。一般的ではないけどいつでも歓迎しますよとランビュールはシエラを強く優しく抱きしめる。
シエラとランビュールは鍛錬を通して、言葉無く仲を深めあっている。戦うことによって分かりたいというシエラに付き合うと言うランビュールに、趣味じゃないことをさせてることに触れるシエラ。医者として怪我をして欲しくないと言っているのに反対のことをさせているを言うと、分かり合いたいと思ってくれてのことだから、ただ傷つけているわけではないからいいと、シエラの頭を撫でて額に優しくキスを降らせてくる。
サラリと「あんたって、裏のほうの近衛隊長なのよね?」とシエラが尋ねると、ランビュールはあっさりと肯定した。自分たちで表裏を受け持つことになるという。すると、ランビュールは突然もごもごとし始める。何?とシエラが聞くとランビュールはまるで夫婦みたいだ、と言い始めた。ポカンとするシエラに、こうやって2人で過ごすのは恋人の時間で、エドワルドが即位してからはエドワルドや国という子供を育てる夫婦の時間、とランビュールは説明する。子供らしく残酷で無茶な注文をしてくるけど、シエラは母親らしく放ってはおけない、というランビュールの言葉に、親なら見捨てられないわとシエラは言う。
そして、子供もシエラを離してくれず、自分も妻のためならどんなことでもできる、とランビュールは言った。
……
シエラは気がつくとベッドの上にいた。シエラが目覚めたことに気がついたランビュールからキスが降ってくる。シエラは鍛錬の後そのままランビュールの腕の中で眠ってしまっていたらしい。
今のやりとりが新婚のようだとシエラは思わず笑ってしまう。新婚の夫婦のように甘く好きだと伝えてキスを送るシエラ。ランビュールは若干赤面気味に僕もだと告げてくれる。新婚みたいだと口に出したシエラに対して、ランビュールは前に言っていた邪魔にならない実用的なプレゼントが準備できたと、小さな箱をシエラに渡してきた。シエラがそっと箱を開けると、紅い石のついたビアスのようなものが入っている。石には模様のようなものが細かく入っており、魔法がかかっている品だという。代々家に受け継がれているものであることと、おそろいでランビュール用に蒼い石のついたピアスがあることを言うと、シエラは「おそろいなら断れない」と魔法がかかったものではあるけども受け取る。
本来の力を発揮するために儀式が必要だとランビュールは言う。誓いの儀式だと言うランビュールの言葉に、シエラは結婚式を彷彿させる。そのことに気づいたランビュールは、「あなたと、そうなれればいいのに」と言いながら、深いキスをしてからはシエラの薬指に針を刺して血を出させる。すると、その血はランビュールの持つ蒼い石に吸い込まれて行った。次にランビュールは自分の手に傷を作る。出た血は紅い石に落ちた。すると眩い光に包まれる。シエラも得体の知れない感覚に襲われた後、熱い鼓動のようなものを耳元に感じる。さっきのピアスが耳についていた。
ランビュールは、このピアスは対に持っているものに相手の危険を知らせてくれるものであり、死が訪れたときには同時に外れるものだと教えてくれる。どんなに離れていても互いの死を1番に知ることができるものだ、と。心中アイテムではなくただ知らせるだけのアイテムだと言うランビュールに、嬉しいとシエラは微笑む。ピアスからランビュールを感じられて、控えめなのに死の瞬間まで離さないところがいいと思う。お互いにピアスが似合っていると褒め合った。
ランビュールは、シエラが母親になることを望むなら母親も子供も陰ながら守る、と言う。
愛の言葉を囁きながらピアスに触れた。
……
ベッドの中で転がりまどろみながら会話をする。シエラは、蜜月なんだから見せてくれない?と甘く囁く。笑顔が凍りつくランビュールに、ぐるぐるメガネをかけてと押しに押しまくるシエラ。ごねにごねまくり、混浴を代償にされながらもぐるぐるメガネをかけてもらえることになった。
……
詰所でリリーに、今日は喋るのも億劫そうで心配だ、と言われる。シエラが横隔膜あたりが痛くて……と言うと「横隔膜が痛くなるようなプレイって、あの男」とリリーはぶつぶつ呟き始める。そしてこんなに臭いを染みつかせて、とシまたエラの胸に顔を押し付けてくる。顔を擦り付けるリリーに、見かねたハルキアが声をかけてきた。臭いを移している、こんなに濃厚なんて、と訴えるリリーにハルキアはいつかのように顔を寄せてきて匂いを嗅いだ後、楽しんできたようだな、とにやにや笑っている。
無意識にピアスに触れたシエラは、ランビュールのことを思い出して急に身体が熱くなる。ハルキアが助け舟で、リリーは仕事のために部屋を出ていった。
ハルキアはシエラのピアスに気がついていた。装飾品、贈り物、魔法の品、というシエラの苦手なものオンパレードであるそれをつけさせるなんてランビュールは偉大だとハルキアは言う。そんなハルキアにシエラは「私…生きたくなったわ。別に、今まで死にたかったわけじゃないけど…」と言う。1番に死を知らせるならランビュールが言いけど、なるべくなら知らせたくないと思うシエラ。「大事なものができたようでよかった」とハルキアは言う。だが、こちらが恥ずかしくなるから顔に出すなと釘を刺される。さっきのシエラはヤバイ顔をしていたと言われてしまう。
……
王城でも数少ない者しか出入りできない隠された場所にシエラは来ている。ランビュールは近衛兵との鍛錬で、普段の戦い方を見せてくれるのだ。
戦い始めると見学しているシエラはぞわっと悪寒が走った。ランビュールが危険な敵だと感じる。
動き始めたランビュールはいとも簡単に近衛兵を倒していく。ランビュールの表情は見えないが、記憶に焼き付いている化け物のように無機質な目をしているのだろうと想像できる。「情けない」と言いながら近衛兵をボコボコにしていく様に、シエラもようやく薬が使われていることに気がつく。自分でも負けたと思うシエラ。実践ならシエラもやられていたぐらい見事な戦い方だった。
出直してこいと、部下達に解散を告げてシエラの元にやってくるランビュール。
「僕の戦い方は、始まったときから勝っている…醜い戦い方です。あなたとはできない」と優しくシエラを抱きしめる。あれだけ部下に冷たくなれるのに、シエラにはとびきり甘くできる。優しく心ある人のように振る舞える。
怖い人ね、というシエラに、嫌いにならないでくださいね、とランビュールは言った。
……
明日が戴冠式という日の夜にランビュールの部屋で一緒に過ごす2人。シエラもランビュールも護衛長、近衛兵として最初に任命を受ける予定になっている。
明日はフードを被るというランビュールに、バレないようにするならメガネをかければと、ランビュールにぐるぐるメガネをかけるシエラ。ランビュールは荘厳な式を笑いの渦に巻き込む気ですかと文句を言う。1度かけたのを見せてくれてから、ランビュールはシエラには抵抗がなくなったようだ。こんなメガネをつけている相手と付き合っていると思われたらあなたが恥ずかしいでしょう、とランビュールは言う。
戯れながら「どんな姿でも、どんなことをしていても、もう嫌いになんかなれないわ」とシエラが言うと、ランビュールも、「どんな格好悪いことをしてもどんな酷いことに関わっても、嫌いになんかなりませんよ」とシエラに言う。その場で見ても?とシエラが尋ねると、そのときはメガネを外すから何も見えませんよ、と笑った。
……
任命の間でランビュールは深く頭をたれている。シエラは既に任命を終えてエドワルドの横に立っている。決意のこもった表情でまっすぐ見つめられ、紅い石が、燃えるように熱く感じる。
「このランビュール=タヌンツィオがある限り。あなたと。共にありましょう」と言ち、恋人であり、対の役目を負うことになる彼は一歩一歩シエラに近づいてきた。
《好感度未達成エンド》
ランビュールと連れ立って街を歩く。即位に向けての準備が心配することがないぐらい整ったというシエラに対して、ランビュールからよーーーっっく働いていたのだから当然だろうと言われる。そこからもっと自分に会えたはずなのに、と嫌味をたらたらと言われる。シエラも意図して蔑ろにしていたわけではないが、自覚はあり言い訳をしてしまう。そしてシエラは「罪滅ぼしも兼ねて、出来る限りあんたのしたいように過ごすから」と言い、その言葉にランビュールは言質を取ったように笑った。
……
ランビュールの部屋で大量の粉薬を差し出されるシエラ。何?とシエラが尋ねると、疲れを取るための投薬療法だとランビュールは言う。動物実験は終わっているから安全だと言い、嫌がるシエラの言葉に耳を向けないランビュール。シエラは覚悟を決めて粉薬を飲み込んだ。
口の中はパサパサするけれど、特に異常を感じなかった。この程度だったら…とシエラが言うと、次に薬茶を出される。ランビュールも1度試しているというそれを、シエラは思い切って飲み干す。ほっとするまもなく、次が最後だとランビュールは塗り薬を取り出してきた。
ランビュールは塗ってあげます、と全く引かない。体調悪くないわよ?、と困惑するシエラに対して、恋人をこんなに放置できたのだからどこか悪いに決まっていると言うランビュール。残りの期間でみっちり検査をすると言う。「体力と精力の増強剤も飲ませたことですし。したいようにさせてもらいます」とかつてないほど目を開いて有無を言わせない迫力で迫られた。
《支持率未達成エンド》
メイドの詰所でリリーやハルキアと話をするシエラ。リリーはランビュールの部屋の匂いで卒倒してしまったため顔色が悪い。ランビュールの実験はシエラが付きっきりの間は減っていたらしいが、シエラが忙しくなるに比例して増加している。シエラが忙しく、寂しいランビュールは実験を重ねる。苦情は増えるが唯一対応できるシエラはそれどころではない。支持率が足りていないからシエラはそれどころではないが、ランビュールの異臭騒ぎのせいで貴族の支持率が下がる可能性がある。恋人に振られて自棄になった男の典型だ、というリリー。「失恋で支持率が下がるなんて、そんな馬鹿な理由やっていられませんわ」とリリーが言うが、その馬鹿な理由が現実になろうとしている、と言うハルキアの言葉を聞いて、「注意しに行ってくる」とシエラは立ち上がった。失恋させたつもりもした覚えもないのに、と思いながら。
……
外にいたランビュールに近づいたら、ぱっと花が咲いた笑顔になったが、すぐに萎んでいった。来たくなかったと不機嫌なシエラに、勝手に凹むランビュール。シエラは今頑張って働いているのは、エドワルドのためでもあるけれど、ランビュールと会う時間を作るためでもあると説明する。そして、その時間を得るためにもランビュールも仕事してほしい言う。ランビュールを忙しくして、拗ねる暇をなくそうというシエラの作戦だった。
すると、ランビュールは明るくなり、いくらでも働くと言う。「あなたのためにいい薬を作って…」と言い、早速城に帰ろうというランビュール。近衛の仕事をして欲しいという意味合いで言ったのに、それは逆に邪魔にしかならないと思うシエラ。張り切っているランビュールに、もう私がなんとかするから何もしないで欲しいと思うシエラであった。
はい、以上になります。
文章制限かかったので、貴族・民衆支持率0ENDは次回に回します。
とにかく、ランビュール√もめっちゃ甘いんです!!何か恋人らしいことをしたいって言うシエラが、可愛すぎて何度悶えたことか。何かしてあげたいってシエラの思考、他の男相手では出てきてないですよね。やばくないですか??
ぐるぐるメガネのくだりは無駄に多いわりにエンディングの最後までスチルが出てこなくって。そこはモヤモヤというかイライラというかする感じではあるんですけど、ジャスティンともマーシャルとも違う甘さがあって、ランビュールとの恋愛も素敵だなってなります。
1番無害そうな顔とキャラをしていながら、しっかりマーキングしていたり、実は超強かったりとかなり強か。そしてシエラへの愛情がすごいです。
比較的同じ立場でシエラの理解も深く、シエラを思いやった形で包み込んであげることができる……あれ、1番いい相手?と思ってしまいますね。マーシャルも同じ立場だけど、常に張り合う立場のマーシャルと違い、ランビュールにはシエラがもたれかかれれる包容力というか、シエラが素直になれる素質があるのがすごいと思います。
仮面まではいかないけど、いつもの穏やかな面と近衛隊長としての冷たい面の2面持っている。そんな2面性が逆にシエラに同類としての信頼を得られてるってのが、ね。
何かをしたいってずっと悩んで、結局甘えたいんだって言うシエラの破壊力。甘え方が戦いってところがシエラらしいですが、それを嫌だと思いつつもそれがシエラの甘え方ならと受け入れることができるランビュールの懐の広さはヤバイ。そして、贈り物も相手の死が分かるピアスってほんっともうシエラのこと分かってますね!!!って肩をばしばし叩きたくなるファインプレー。こんなにシエラのツボを抑えられるなんて、ランビュール最強と拍手したくなる。
死んだって伝えたくないから生きたいって、聞きました?ブライアンには、いつか死んで悲しませたら困るから結婚しないって言っていたシエラをこう言わせるなんて!見習ってブライアン様!!!(毎回ネタに使ってごめんねブライアンw)
即位後の仕事を子育てと例えるのも何だかいいなって。我儘な子供を守るって言う例えすごい好きです。そして、そう思うからこれからの仕事を前向きに頑張るっていうのが、ランビュールらしいしなんというか、好きです(語彙力がない)
シエラのこと華やかな人って言ってたのは、真っ向勝負でこれまで数々の相手を倒してきたことを自分を比較した思いもあったのかなって思いました。でも正直、戦う前から勝ってる勝負する方がカッコイイしすごいってシエラも思う気がするんだけどなー。
体力だけならシエラを上回っているらしいランビュールはあんな見た目の割に夜は強いらしいのが結構意外でした。色々シエラに薬盛るイベントは、同人誌ではありそうだけどまさかって感じで、公式がこれって強いって思いました(笑)
エンディング後はなかなか会う時間も取れなさそうだけど、ピアスを糧に2人は頑張るのかなぁ。大丈夫、生きてるって分かるのはすごい働く生きがいになりそう。逆にピアスが取れた時がすごい怖いけど…私死ネタは寿命以外は考えないタチだから触れずにいますね。
言いたいこともっとあるけど文字制限のためおしまい。思いのほかラブラブで幸せな休養期間を過ごしたお二人でした。次でサブイベとか上げます
文章制限かかったので、貴族・民衆支持率0ENDは次回に回します。
とにかく、ランビュール√もめっちゃ甘いんです!!何か恋人らしいことをしたいって言うシエラが、可愛すぎて何度悶えたことか。何かしてあげたいってシエラの思考、他の男相手では出てきてないですよね。やばくないですか??
ぐるぐるメガネのくだりは無駄に多いわりにエンディングの最後までスチルが出てこなくって。そこはモヤモヤというかイライラというかする感じではあるんですけど、ジャスティンともマーシャルとも違う甘さがあって、ランビュールとの恋愛も素敵だなってなります。
1番無害そうな顔とキャラをしていながら、しっかりマーキングしていたり、実は超強かったりとかなり強か。そしてシエラへの愛情がすごいです。
比較的同じ立場でシエラの理解も深く、シエラを思いやった形で包み込んであげることができる……あれ、1番いい相手?と思ってしまいますね。マーシャルも同じ立場だけど、常に張り合う立場のマーシャルと違い、ランビュールにはシエラがもたれかかれれる包容力というか、シエラが素直になれる素質があるのがすごいと思います。
仮面まではいかないけど、いつもの穏やかな面と近衛隊長としての冷たい面の2面持っている。そんな2面性が逆にシエラに同類としての信頼を得られてるってのが、ね。
何かをしたいってずっと悩んで、結局甘えたいんだって言うシエラの破壊力。甘え方が戦いってところがシエラらしいですが、それを嫌だと思いつつもそれがシエラの甘え方ならと受け入れることができるランビュールの懐の広さはヤバイ。そして、贈り物も相手の死が分かるピアスってほんっともうシエラのこと分かってますね!!!って肩をばしばし叩きたくなるファインプレー。こんなにシエラのツボを抑えられるなんて、ランビュール最強と拍手したくなる。
死んだって伝えたくないから生きたいって、聞きました?ブライアンには、いつか死んで悲しませたら困るから結婚しないって言っていたシエラをこう言わせるなんて!見習ってブライアン様!!!(毎回ネタに使ってごめんねブライアンw)
即位後の仕事を子育てと例えるのも何だかいいなって。我儘な子供を守るって言う例えすごい好きです。そして、そう思うからこれからの仕事を前向きに頑張るっていうのが、ランビュールらしいしなんというか、好きです(語彙力がない)
シエラのこと華やかな人って言ってたのは、真っ向勝負でこれまで数々の相手を倒してきたことを自分を比較した思いもあったのかなって思いました。でも正直、戦う前から勝ってる勝負する方がカッコイイしすごいってシエラも思う気がするんだけどなー。
体力だけならシエラを上回っているらしいランビュールはあんな見た目の割に夜は強いらしいのが結構意外でした。色々シエラに薬盛るイベントは、同人誌ではありそうだけどまさかって感じで、公式がこれって強いって思いました(笑)
エンディング後はなかなか会う時間も取れなさそうだけど、ピアスを糧に2人は頑張るのかなぁ。大丈夫、生きてるって分かるのはすごい働く生きがいになりそう。逆にピアスが取れた時がすごい怖いけど…私死ネタは寿命以外は考えないタチだから触れずにいますね。
言いたいこともっとあるけど文字制限のためおしまい。思いのほかラブラブで幸せな休養期間を過ごしたお二人でした。次でサブイベとか上げます
PR
この記事にコメントする