攻略3人目はマーシャルです!プレイしたものをみなマーシエ推しにさせた、イチャラブカップルです。
エンパイアではブライアンの次ぐらいに不憫枠だった(と私が勝手に思っている)マーシャルですが、ロワイヤルではシエラの相手大好き度が他キャラ押しのけブッチギリです。いちゃ甘イベントを続きからどうぞ。
エンパイアではブライアンの次ぐらいに不憫枠だった(と私が勝手に思っている)マーシャルですが、ロワイヤルではシエラの相手大好き度が他キャラ押しのけブッチギリです。いちゃ甘イベントを続きからどうぞ。
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♥ つづきはこちら
※ジャスティンと共通イベントは[ ]でくくっています
《マーシャル1》
《マーシャル1》
マーシャルの部屋で仕事着のままベットに寝転び寛ぐシエラ。そんなシエラに、忙しそう、休養期間だから休め、とマーシャルが言う。そんなことないわよ、と返すと「ほら、こんなに肩がこってる、凝りすぎです。」と腰の上にのって肩をマッサージしてくれる。すごく上手。
何か後ろめたいことはありませんか?とマッサージしながら問われるシエラ。全く思い当たる節がなく、頭をかしげるシエラだったが、そういえばこの前の泊まりがけの仕事で交流の少ない男の使用人と一緒だったことを思い出す。やましいことは何もないが、マーシャルの沈黙がそれを肯定していた。ひっそり嫉妬していたことを知り、「マッサージ交代」とやり返すシエラ。
すると手を引かれ反転させられ、ベッドに身体を押し付けられた。強く押さえつけられて痛がるシエラに「あなたが色仕掛けみたいなことをするから驚いてしまいました」と謝るマーシャル。私以外に色仕掛けしないでくださいね、と静かで薄ら寒い瞳で見つめてくる。浮気しても耐えるって言ってたくせに、と返すと「あなたに対しては。相手のことは許さない」といった。
·····
過去の回想。シエラとマーシャルの出会いは鍛錬場だった。剣を交えた時に、付き合いが長くなりそう、という予感がした。また鍛錬場に迷い込んだ蝶を見て、感情を読み取らせない無表情が和らいだのもよく覚えている。絶好のチャンスだったのに、殺伐とした場にそぐわないその表情から目が離せなかった。何度か鍛錬場で会って、名前を知ったのはもっと後、剣を交えながら、シエラは名前を尋ねた。それも知らずに私と戦っていたのか?と驚くマーシャルに、「倒す相手の名前なんて、知る必要ないじゃない?」と返すシエラ。「なかなかしぶといから、名前ぐらい知っておいてやろうと思って」というシエラに、「シエラ、私の名前はマーシャル」と握手ではなく足を出してきた。
鍛錬後に会話をする2人。まだ主の決まってない2人はどんな主に伝えたいか話す。一緒の主になることはないわね、と言い再び鍛錬を開始した。
別の日の夕暮れ、マーシャルに会ったシエラは、マーシャルからジャスティンに仕えることになったことを聞く。そのときのシエラはまだ雇い主が決まってなかった。上に行って取り立ててやるというマーシャルに、あんなに取り立ててもらうなんてごめんだわ、と返すシエラ。そして、流れた沈黙に何故か悪いことをしてしまった気になるシエラ。友人でもなく味方でもない、馴れ合わない関係。上手く言い表せない自分の気持ちに蓋をし、「将来は対立することになるかもね」と言う。何より対等な立場にいたかった。マーシャルにだけは借りを作りたくないと思っていた。
……
現在にもどり、城の廊下でジャスティンに話しかけられるシエラ。エドワルドではなくマーシャルに構えと、マーシャルにあまり会ってないことを咎められる。「あいつを泣かせたら、切るぞ」と言い、立ち去っていく。主人選びの趣味はいい、と思うシエラだった。
《マーシャル2》
[「よし行くぞ。ついてきてくれ」とジャスティンに骨休めに出掛けようとお誘いを受ける。第一王子の招待を受ける身分ではないの断るシエラに、「田舎だが、ささやかながらも礼は尽くす」と説明するジャスティン。
仕事で忙しい、と断るシエラだが、マーシャルからピークを過ぎたと聞いてると、ジャスティンに言われてしまう。その上、エドワルドの許可も取った、と。傍にいたマーシャルからも城だと寛げないから、気分転換に遠出すべきと言われる。色々と言われ、エドワルドからも許可を取るのに苦労しただろうと考えたシエラは、諦めて行くことを決める。
ただ、そんなに近くにあったか?と首を傾げるシエラにまともに行くと数日かかると笑う2人。嫌な予感に寒気を覚えるシエラ。
予感は当たり、魔法で移動すると説明され、嫌だとだだをこねるシエラ。安全だ、一番合理的だと言われ文句が言いづらくなる中、第一王子の行先を変更させる気か?俺の実家では嫌か?と言われ、ジャスティンの部下にも大丈夫だったと宥められて文句が言えなくなる。そんなタイミングでオランヌは転移の魔法を使った。
移動中目を閉じて、引っ張られる感覚を気持ち悪く怖いと思うシエラを]
「落ち着きなさい。いつもの鍛錬と違いはありませんよ。落ち着いて、冷静に·····。怖くありませんから·····」と手を掴んだのはマーシャルだった。(怖いにきまっているでしょう。鍛錬なんかと一緒にしないで)と心の中で悪態をつくが、シエラはしっかり手を握り返した。
[ジャスティンの実家に着き、都と違い空気がよいと和やかムードの中、シエラだけは1人転移酔い。
オランヌは、魔法の耐性が弱いから魔法嫌いだったんだねーと、納得した様子。
古い屋敷だと言われていたが、目の前にあるのは格式のある邸宅。改めて住む世界が違うと呆然となるシエラだった。
館にも古い鏡を置いて、オランヌの部屋の鏡と繋げていつでも行き来できるようになった。自分がいなくても勝手に使っていいと言われ、危ないと怒るシエラだったが、ジャスティンとその部下たちは気軽で良いと好反応。うちの主従とちがい、護衛並みに強い主に、出歩くことを許容している使用人に呆れるシエラだったが、彼らも最後の休み時間だと、敗者の彼らの方が今後多忙になることに同情しそうになる。唯一助けを求められそうなマーシャルに目を向けるが全く期待出来そうにない。今だけだから、というジャスティンの言葉になにも言えなくなるシエラだった。
昼食用にウサギを捕まえようとするマーシャルとコールドナード、とそれを眺めているジャスティン。アットホームすぎて目眩がするシエラ。]
ジャスティン、マーシャル、コールドナードと昼食をとるシエラ。主と使用人が一緒に食事をとるなどありえないが、他所は他所と受け入れようとするシエラ。チーズとの絡みが素晴らしいと料理の感想を伝えると、近くの地主であるマヌー夫妻が作ったチーズだと自慢するジャスティン。マーシャルがチーズの貰い先へのお返しについて話をすると「本当によく気が利く奴だ。おまえもそう思うだろう?」とわざわざシエラの方をみて同意を求めてくるジャスティン。シエラがそうですね、と返すとジャスティンとコールドナードからもっと構ってやれと文句を言われる。城に帰って仕事をするのでは無く、ここでマーシャルともっと過ごせと釘を刺される。マーシャルは、ジャスティンに気にかけてもらい感動して目頭を押さえている。「エドワルドの許可を得て、第1王子の俺がこう言ってるんだ。しっかり応えてもらおうか」と言うジャスティンに、そうだそうだと同意するコールドナード。なんだかんだいって、彼らはシエラとマーシャルを別れさせる気はないようだ。いびるのもやめないけど。
「私、ここに来たのは初めてだから、あちこち連れ回ってね。マーシャル」と笑顔で言うシエラ。するとみんなに紹介しますという話になってしまう。
まるで婚約者扱いだと驚くシエラ。
昼食のあと、今日は泊まる予定はないのに、次回以降気軽に使えるようにと
[客室に案内される。礼を尽くされることにむず痒くなるシエラ。もてなされるのは居心地が悪い。
そして夜になりジャスティンの実家側の鏡に触れて王城に戻る。何度かためして無事を確認した。]
城のマーシャルの部屋のベットで過ごすマーシャルとシエラ。ジャスティンとコールドナードは小姑のような2人だが、マーシャルにとっては家族同様に大切な存在だと分かっているシエラは、認めてもらえるように頑張るわ。とマーシャルに伝える。そんなシエラにマーシャルは、他の人に認めてもらいたいけど、何よりシエラに認めてもらえたことが何より嬉しいと、そっとシエラの頬に触れた。
《マーシャル3》
突然城で「馬に乗れますよね?」と聞いてきたマーシャル。「私に蹴飛ばされたいの?」とシエラが言うと、マヌー夫妻に行くのに一緒来ないかと誘われる。マヌー夫妻に会いに行くなら、鏡を通り抜けないといけない。確実に転移酔いのが目に見えているからこそ、その状態で馬に乗れるかと尋ねたのだった。嫌だけど、鏡しか行く方法がないのですぐに行こうと腹を括るシエラ。マーシャルは「急いで行きましょう」と城の廊下であるにも関わらず、シエラの手を握って駆け出した。そんなマーシャルの背中を見ていると、昔見習いだった時に一緒に隠密行動したことや、この前の酒屋から走った夜を思い出す。こうやって思い出すことが増えるのが、一緒にいるということなのだと、今更のように思い知るシエラ。
オランヌの部屋に到着する。オランヌの部屋にはオランヌ本人もいた。「マーシャルとお揃いで。占いでもしにきたの?」と聞かれる。オランヌに占ってもらってるの?とシエラが尋ねると、慌てて移動しようとするマーシャル。オランヌに対してポロリと「それでは先生、また」と声をかけていた。
手綱を持つには気分が悪すぎたシエラは、マーシャルと同じ馬で移動することになった。極力馬の駆け足のリズムを乱さないようにしてくれる。牧場に到着し、貴族のようなやり取りで差し伸べられた手を取って馬から降りるシエラ。すると、人懐っこそうな恰幅のいい老婦人がやって来てマーシャルを抱きしめ歓迎した。その老婦人がマヌー夫人だった。チーズについて話をしたあと、その子は?と尋ねられる。マーシャルが説明しようとする前に「シエラ?」と名前を言われ、驚くシエラ。会ったことないはずなのにと思っていると「噂はかねがね聞いていたよ」と言われる。マーシャルの肩を叩きながら「この子がよくあんたの話をするんだよ。やるじゃないかマーシャル」と言われ、秘密と約束したのにとおろおろするマーシャルの顔は面白いくらい赤くなっていた。
マヌー夫妻の家に入り、見るからに美味しそうなクッキーと冷えたレモネードをいただく。マヌー夫人は朗らかで、マーシャルのお祖母さんのようだった。しばらくの間はここに来ますと世間話をしていると、「で、私のひ孫は、一体いつ見られるんだい?」と言われる。二人してクッキーを喉に詰まらせて、レモネードで流し込む。何を!?と慌てる2人に、不思議そうにする夫人。田舎にとっては自然な話だったよう。むせながらも、子供はまだだけど、いずれは見せたい、というマーシャルにシエラは慌てる。「だから、長生きしてくださいね」とマーシャルが話すのを聞き、口に出さないがそれは仕事柄私たちの方に当てはまると思うシエラ。そんなシエラに対してマーシャルは机の下で手を握ってきた。「きっと見せますから。それまで待っていてください」繋がれた手が定位置のように思えて、否定する気がなくなってしまうシエラだった。
《マーシャル4》
[ジャスティンの別荘に訪れているシエラ。ジャスティンの使用人たちと警備の確認をしていた。しっかりしていることは分かりきってるし、ジャスティン側の使用人でないシエラに警備を確認する必要性もないのに。]
すると、マーシャルが近づいてきた。警備のことを褒めると嬉しそうにする。これからの用事を尋ねると、ワインを仕入れに行くというので一緒に出かけることにする。部下達に侍従長をお願いしますと言われ、ジャスティン側はアットホームだと思うシエラ。好かれているわね、と声をかけると「あなたのところもね」と返される。ここに来る前にシエラの詰所によってハルキアと打ち合わせしてたらリリーに色々と言われたらしい。あなたに関することでは負けませんとマーシャルはリリーへの対抗意識をむき出しにしている。
··········
馬を飛ばして来た、ジャスティンの実家近くのワイナリーで美味しすぎるワインの試飲をする。「あんたも飲まないの?」とシエラが尋ねると、マーシャルは顔を近づけて、唇を舐めた。文句を言おうとすると、樽に身体を押さえつけさらに激しく口付けられた。「何か、怒っているの?」と聞くと、ご褒美をいただいてる、と言われる。リリーにシエラをかけて戦えと言われたが、抑えて帰ってきたらしい。子供っぽいと言うと、強く睨みつけられ「私がどんなにあなたが好きか、まるで分かってない」と言われる。今度はシエラがマーシャルを、引き寄せ強く口付けをする。暗く狭い地下に音が響く。
「情熱家だったのね」とシエラは言う。長い付き合いなのに知らないことが多いわ、と言うと「知っていることは多いはずです。私のほうが、年季が入ってますから」と反論される。それを聞いて、マーシャルはいつから自分を好きで、自分はいつから好きになったのだろうか、と思いを馳せるシエラ。みんなに紹介して回りたいと言われ、自分には恋人を紹介できるような相手がいないことに気がつく。そのことを言うと「無理に紹介しようとしなくていいですよ。私が、親しく付き合っていきたいのは、他でもないあなたなんですから」と言われた。
··········
城の人気のないサロンにジャスティンから呼び出しをくらう。ワイン談義で盛り上がりかけたところで、仕事を辞めないのか?と尋ねられる。マーシャルに幸せになって欲しいから、部下を駒のように扱うエドワルドの元は不安だと話すが、シエラは「別れろと?」と返す。今更どうしようもないと分かっているとジャスティンに言われる。そして、マーシャルの思いに全く気づいてなかったことを馬鹿にされながら、ジャスティンはエドワルドに渡せとワインとマヌー夫妻のチーズを渡された。エドワルドは喜ぶだろうけど、全てマーシャルのためにされたことに複雑に感じるかもしれないと思うシエラ。本来なら弟に向けられていたかもしれない家族のような思いやりだから。
《マーシャル5》
「兄上のところの犬。僕のものに手を出して、どうしようかと思ったけど、たまには役に立つね」と言うエドワルドの言葉に思わず息を飲むシエラ。エドワルドはジャスティンからもらったワインとチーズを食べてニコニコとしている。エドワルドは本気か冗談かわからないことをたまに言い出す。そして、自分のものに手を出されるのは嫌う。
こんなに美味しいなら地方に行くのもいいかもしれない、というエドワルドに、でも実家にはいかないのでしょう?と話すシエラ。「兄上は家族として扱える人が多いみたいだけど、僕には無理」というエドワルド。憎まれてるおかげで兄上の特別な存在になれてるというエドワルドに重苦しい表情になってしまうシエラ。そんなシエラを見て、「そんな顔しないで。僕は、そう悪い気分でもないんだ」とエドワルドは言った。
··········
夕暮れ、オランヌにエドワルドの伝言を伝えに来たシエラ。つい、オランヌに家族について尋ねるが、濁されてしまう。マーシャルがさっきまで来てたけどすれ違いだったねと言われ、驚くシエラ。何しに来たか尋ねるが、オランヌは教えてくれなかった。
··········
2人で鍛錬した後、そのままマーシャルの部屋に来て手当をしていた。恋人になってからマーシャルはシエラの手当をしてくれるようになった。手当されながら、マーシャルがオランヌに何を習っているのか尋ねるシエラ。最初は秘密といわれたが、何度か頼み込むと占いを習っていると告白される。イメージと結びつかない占いという言葉に驚くシエラ。そうまでして何を知りたかったのか尋ねると、「あなたと私のことを·····」とそっぽを向いていても分かるほど真っ赤になって告げるマーシャル。
こんな澄ました顔の男が恋占い?とまじまじ見てしまうシエラ。付き合いが長くとも意外な一面というのは掘り起こせば掘り起こすほど出てくるようだと思うのだった。
《クエストイベント1:鍛錬》
廊下で突然マーシャルに声をかけられてびっくりするシエラ。気配を消していたからとはいえ気づけなかったことを、咎められる。お互いにデスクワークが多く、命を狙われてもおかしくない立場なのに実践を離れてしまっている。マーシャルから鍛錬しようと誘われ、受けることにしたシエラ。今晩鍛錬場で鍛錬をすることになる。
もしかしたら鍛錬にさそうために物陰で隠れていたのかもと考えるシエラ。心配させないようにきっちり勝たないとと気合を入れる。
☆勝利
マーシャルを押し倒し、喉に切っ先を突きつける。勘を取り戻せたと、お互いにお礼をいう。
でもはやく武器をしまってほしいと言われ、とどめの一撃を、と声をかけるシエラ。ご自由にと観念して目を閉じたマーシャルにシエラは口付けた。即座に身を起こしてシエラから距離をとるマーシャル。唇を指でなぞりながら、顔を真っ赤にしている。鍛錬中に何を!と怒鳴るマーシャルに、あんたがし始めたことでしょうと流すシエラ。すると、男の自分はいいが女性がするのは感心しません、言い出し、色ボケしすぎじゃないとシエラに揶揄られてしまう。あなたは冷静ですよね、と恨みがましげに見られて、「あんたが目を回しちゃうぐらい不謹慎なこと考えてるかもよ?」とにやりと笑うシエラ。するとマーシャルはシエラの腕を引いて抱き寄せて「多分あなたより不謹慎なこと私も考えてます」と張り合うマーシャル。どっちが先に目を回すのかと、顔を寄せ会いながら次の試合を始めてしまう2人であった。
☆敗北
「勝負ありましたね。·····やはり、勘が鈍っているんじゃないですか?あなたらしくもない動きが多かった。次期国王の護衛がこの様子では、この先不安が残ります。·····立てますか?手当をしたら、私の部屋で休んでいってください。また、いつでもお相手しますから。はやく、調子を取り戻してください」
《マーシャル6》
過去の回想。友人関係としては良好で、一緒に武器屋に来るほど仲睦まじかった。階級が低く、自由にする時間は多少持てるけど、お給料は武器に全て消えてしまうほどの少なかった。武器屋からの帰り道、何か食べて帰るかと声をかけるが酒代を残すなら難しい、先輩と一緒なら奢ってもらえるのに、と話をしていると漂う甘いチョコレートの匂いに気を取られてしまう。街で一番高い喫茶店のどれも美味しいと言われるチョコレートのデザートをいつかお腹いっぱい食べたいと言うシエラに、鼻血を出しまくるしそもそも甘いものをたくさん食べれないでしょうと笑いながらからかうマーシャル。食べれないから食べたいというシエラに、甘いものが食べたいなんて言うと多少さ女性らしいですね、と言われる。女らしくないと言いながらも、武器屋を出てからマーシャルはシエラの荷物を持ってくれている。
「近い将来、奢ってあげます。あなたよりも高給取りになって」とマーシャルに言われるが、そんなことになったら嬉しいより悔しいシエラは、「私のほうが、高給取りになるわ。あんたなんかに奢らせてあげない」と言い返す。割り勘でいつか食べようと話をした。
··········
現在に戻り、城下町の一番高級な喫茶店の特等席に通され、目の前に美味しそうな甘味がいくつも並べられている。過去の恨みを晴らすかのごとく大量に頼んでしまった。気合を入れて大きなスプーンで口いっぱいに頬張ると、チョコレートの濃厚な味が口いっぱいにひろがった。
マーシャルには隠れて通っていると思われていたが、結局1度も来れていなかった。あんたここ覚えてたの?という質問に「いつか、あなたに奢れる身分になろうと決めてましたから」と言われ「割り勘って約束じゃなかった?」と返すシエラ。でも「奢らせててください」と強く言われ、シエラは照れた顔がばれないように下を向き、口の中の甘味に意識を集中させた。だんだん胃が重くなり手の運びが遅くなるシエラに、無理しなくていい、とマーシャルは声をかけるが値段の問題じゃないと食べ続ける。
シエラの一番高級な喫茶店でお腹いっぱい食べるという夢の一つは叶った。マーシャルにとってもこの店でシエラに奢れるようになるということは夢の一つだったが、恋人になむたあなたに奢れるなんて、夢見てた以上ですよ、と嬉しそうにしみじみと口に出した。
《マーシャル7》
[別荘にみんなで移動し、転移酔いでふらふらするシエラ。マーシャルに「好きなもののことでも考えて、気を逸らすんです」と言われるが、くらくらして想像力も働かない。]しかし、マーシャルに心配そうに「辛いですか?」と聞かれ、ちょっと気が紛れるシエラ。
…………
[ジャスティン、マーシャル、コールドナード、シエラの4人で庭に来ている。黒い艶やかな毛が美しい、頭の良さそうな犬が檻の中で尻尾を振って吠えていた。「あの犬、離さないの?」とシエラが尋ねると、3人は顔を見合わせる。何か問題があるのか尋ねるが、躾られた賢い犬らしい。私、犬好きだから遠慮しないでください、というシエラの声に気が進まなさそうに放すことにしたジャスティン。昼食の準備があると離れようとするマーシャルをシエラが引き止め、犬を檻から出してやる。犬は元気に走り回り、投げた棒を取ってきたり、顔を舐めたりする。すると、犬と同時にマーシャルも猛烈な速さで動き犬の反対に移動した。シエラが魔法酔いしたときのように、顔色が悪く、汗をかいている。シエラは傍にやってきた犬を可愛がっていたが、マーシャルの尋常じゃない様子を見てどうしたのと声をかける。するとマーシャルは「私の前にいるのはそう、猫です」とブツブツ言い出した。マーシャルは犬が大の苦手で生理的に受け付けないらしい。仕事と割り切るといいが、プライベートに近いと無理とのこと。だが、ジャスティンの犬は普段世話をしてるコールドナードよりマーシャルになつきよく追いかけられるらしい。昼食の準備をしてくると、早足で離れるマーシャルを、シエラの手から抜け出した犬が追いかけて行ってしまう。マーシャルの声にならない悲鳴のようなものが聞こえた。]
……
朝でもないのにマーシャルはばしゃばしゃ顔を洗っている。犬に舐められ顔がべちょべちょになったからだ。
濡れた顔に貼り付いた長い前髪をマーシャルは鬱陶しそうにかきあげた。髪までしっとり濡れているから綺麗にまとまっている。これまでにも湯上りのマーシャルを見たことあるがいつも完璧に髪まで乾かして出てくるので、初めて見る姿になる。汗に濡れているときとはまた違ってとても魅力的に見えてしまい思わずマーシャルを抱きしめるシエラ。のろけの状態とは分かっているけれど、この魅力に気づいた誰かに取られてしまうのではと不安に思ってしまった。
抱きつかれたマーシャルの方は、犬に怯える情けない姿に呆れてしまったかと不安になっていた。シエラにしては弱点すら魅力に見えているというのに。マーシャルより自分の方が相手について知らないことが多いと分かったから、苦手なものを知れてよかったというシエラ。嫌な面は同業者としていっぱい知っているんだから、と話をしながら、同じ世界に生きているからこそ他の誰かに負けて彼を奪われることはないと自信を取り戻すシエラ。「私は自信なんかもてそうにありませんよ」と拗ねたように言うマーシャルに「両思いの、恋人同士なのに?」とシエラが問いかける。呆然としたように「両思いの恋人同士」と口に出したかと思うと、マーシャルは笑いだしてぎゅっと抱きしめられ軽々とシエラを持ち上げた。そして「私は、幸せです、すごく」と、感極まったかのように囁き幸せそうに笑った。ロイヤーをぶん殴ったときのように笑いながら「両思い」と繰り返すマーシャルに驚くシエラだったが、すとんと下ろされぎゅっと抱きしめられドキドキする。「こういうことってじわじわきますね」と嬉しそうに言うマーシャル、キスなら何度もした。激しいキスも交わしているのに、深くもない触れるだけのキスをするだけで、じわじわと熱が駆け上るように身体が熱くなっていった。今日のことも忘れなくなるだろうと思うシエラであった。
《クエストイベント2:茶葉の原料集め》
休憩中にハルキアと紅茶を飲んでいた。「いまいちだな」のいうハルキアに、そういや味が違うというシエラ。今茶葉が不作で、高級なものは貴族が独占しているから使用人クラスには二級品しか手に入らないらしい。私は紅茶にこだわりないからいいけど·····と思っているととあることを思い出し、ハルキアに紅茶の原料を落とすモンスターについて尋ねる。「紅茶にこだわりなんてなかったのに、なんで」と言うが、シエラの反応にぴんとくるハルキア。「お前って最近健気だよな。お前がこんな可愛い女だとは、知らなかった」と苦笑しながらもモンスターの分布図を調べてくれる。日帰りできる場所に生息していることが分かり、倒しに行く。
☆勝利
持って帰った茶葉にマーシャルは喜んでくれたが、期待していた反応と少し異なったものだった。シエラが茶葉を持っていくと、「あなたを迎えるのに茶葉をきらしてしまっていて、どうしようかと思ってたところなんです」と言い、紅茶を淹れてくれる。そしてシエラにだして、自分が飲むよりシエラが飲むのを見る方にわくわくしている。どっちが送り手が分からない。ただ喜んでいるのは確かだから、予想とはちがったけど贈り物としては成功しているようだった。シエラへの給仕に夢中になっている様子に、「私のことが好きなんだなぁ」と言うと、さらりと「ええ、もちろん。好きですよ」の答えられ、紅茶を飲み込むのが苦しくなるシエラ。尽くすことが染み付いていて、マーシャルのために紅茶をとってくるのも相当だと思ってたが、吹っ飛ばされてしまったシエラだった。
☆敗北
「·····茶葉を取ってくるのに失敗した?何かと思えば·····。そんなことで落ち込んでいたんですか。·····まあ、たしかに、おいしい紅茶をあなたと一緒に楽しめたら·····、とは思いますかま·····。あ、いえ、すいません。手に入らなかったことを残念な思っているという意味ではありません。本当に、その気持ちだけで充分ですよ。あなたが無事だっただけで、私は·····」
《マーシャル8》
仕事が終わり、マーシャルの部屋に行く約束があるがべろんべろんに酔ったリリーと二人きりのため放っておけず困るシエラ。頼みの綱のハルキアは休みでいない。すっかり出来上がったリリーは上機嫌だ。シエラの腕に抱きついて甘えてくる。するとロイヤーが酒瓶片手に入ってきた。シエラが見かけたら買っておいて欲しいとお願いしていた希少な酒が手に入ったから、一緒に飲もうと持ってきたのだった。
·····
リリーは気持ちよく夢の中に入ってしまっている。ロイヤーからマーシャルとどうかと聞かれる。黙っているとロイヤーが色々と話してきた。マーシャルがわかりやすく周りを牽制していたこと。主について敵対してからは抑えてたが、見習い時代はあからさまだったこと。一方方向で哀れだと思ってた。シエラが分かっていて無視してるのかと思ってたらよく一緒にいるから、当の本人は気づかないんだなと思っていた。など言われてると、マーシャル本人がやってきた。酔っ払ったロイヤーが殴らせろとマーシャルに殴りかかるが華麗に避けられる。動いて酔いが回ったロイヤーは目を閉じて、リリーと並んで寝る体勢に入ってしまう。「酔っちゃった」とシエラがマーシャルの髪に手を伸ばすと、マーシャルにぐいっと強い力で引き寄せられ荒々しくキスをされた。「約束していたんですから、すぐ来てくださいよ。他の人間と飲んでいないで」と言われ素直に謝るシエラ。あんたのところで飲み直す?と尋ねると、あなたは飲んでばかりですねと呆れたように言われてしまう。だらしないけど、きちんとする、と今度はシエラからマーシャルにキスをする。今は一方方向じゃない、哀れにさせないと「好きよ」と言葉に出すシエラ。「酔っ払いの言うことは、よく分かりませんが。嬉しいですよ。私も、あなたのことが好きです」とマーシャルは囁いた。
《マーシャル9》
2人で飲みに来ていたのだが、マスターの誕生日祝いということで、酒場は大いに盛り上がっていた。ロイヤーにまた絡まれる2人。シエラを守るように引き寄せたり肩を抱くマーシャルに、俺もいちゃいちゃベタベタ出来る相手が欲しいとボヤくロイヤー。シエラに手を伸ばしては、マーシャルに床に転がされる。ちょっと前まで俺と同じだったのに、というロイヤーに「あいにく今は違うんですよ、奇跡的にね」というマーシャル。その言葉を聞いて、あれだけ長く傍にいたのに全く見ていなかった自分がマーシャルのものになり、マーシャルが自分のものになっているのは奇跡的だと思うシエラ。
··········
ジャスティンの別荘の近く。高台の木の家に連れていかれたシエラ。ここはジャスティンが所有する猟師小屋の一つ。マーシャルもよく使っているのか、物の配置までよく知っていた。こんなプライベートを知ることも、マーシャルが向いた果物を素直に受け取ることも奇跡的。今でも口喧嘩したり、競ったりはするけど、前とはまったく異なる関係になったと思うシエラ。
「引退したら、こんなところに住んでみるのも悪くない」とシエラが言うと、その言葉にマーシャルも同意する。そして「そのときはあなたもどうですか?」ととても自然にプロポーズのようなことを言われる。「考えておく」と言える自分も少し前には想像つかなかったと思うシエラ。窓から見える景色はとても穏やか。老後にここに居をかまえたら、この穏やかさが永遠に続くと思えるのかもしれないが、もうすぐシエラは国王の護衛長に任命される。そしてマーシャルは王兄の侍従長に就任することになる。しばらくは王城に留まるが、そのうちエドワルドは王城から離れたところで執務を行うようになる。これまで通りに同じ城内にいられない。
「手に入れるまで、何年もかかったんです。あと少しぐらい待てます」と後ろから抱きつくマーシャルに、「魔法でも何でも使って、会いに行くわ」とシエラは言う。こんなことをシエラが言うなんてまさに奇跡的。「新居に犬がいても会いに行きます」というマーシャルに「そんな意地悪しないわ」と返すシエラ。すると、そうしてくれるとありがたいですが、あなたは意地悪だから、とシエラに奇跡を起こした男は笑った。
《時間経過6その後》
髪を下ろしているのを見て「何かあったんですか?髪を·····」とマーシャルに尋ねられる。理由は言わず「似合わない?」の尋ねかえすと「いいえ。私はそっちの方が好きですよ。楽な感じがいて、とてもいい」と言われる。幸せだなあと、機嫌よく笑うシエラを見て「そうですね。幸せです」と言われ、欲深く罪深く、許されないけど、今とても幸せと思うシエラだった。
《マーシャルエンド》
貴金属店の専用の部屋に通され2人で指輪を見る。選びきれないマーシャルの代わりにシエラがシンプルな指輪を選ぶ。マーシャルの手を取り、手袋を外して指輪をはめる。そこにあるのが自然というようにぴったりと似合った。無言のマーシャルに感想を求めると「胸がいっぱいで、上手く言葉に出来ません。嬉しいものですね」と言われる。
送る側になって指輪をくれた気持ちが分かる、というシエラに対し、贈った時以上にあなたのことをどれだけ愛しているか分かる、というマーシャル。これまでタンスの肥やしにしていたが、マーシャルに会う時だけでも指輪をはめていたいと思うシエラ。指輪を持ってきていたシエラは、「もう一度はめてくれる?」とマーシャルに声をかけた。左手を差し出すシエラに唇を押し当ててから、ゆっくり左手に指輪をはめていく。左手の薬指にはめられた指輪を「·····綺麗」と眺める2人。「この指輪、ずっとはめていられたらいいのに」というシエラに「ずっとはめていられるようになるまで、誰にも処分させないでくださいね」といい、寄り添うマーシャル。シエラもマーシャルの肩にもたれかかった。普段つけられないのはマーシャルも同じ。死んで、誰かに処分させる事態にならないことを互いに誓い合う。
··········
人気のないサロンへまたジャスティンに呼び出された。責任をとるためにエドワルドの傍を離れろというジャスティン。ジャスティン側の家族のような結束なら手放すことが主従の思いやりかもしれない。だが、エドワルドとシエラの主従愛は捻じ曲がってるから開放されることに喜ばないし、そうされることはない。
··········
酒場で飲んでいる2人に近寄っていくロイヤー。からかおうと声をかけるが、マーシャルとシエラは恥じらい無くキスをし合う。「おまえら、そりゃ開き直りすぎだろ!?」とロイヤーが叫ぶが、無視してまたキスを交わす。「からかい甲斐がない····」というロイヤーに「そうでしょう。からかわれたって平気だもん」と返すシエラ。2人の手には城下町で買った指輪が輝いている。マスターが「祝い酒だ」と一番高い酒を注いでくれた。マスターと2人が乾杯しているなか、取り残されたロイヤーが泣き言を叫んでいた。
··········
ノックをしてから返事を待たずオランヌの部屋に入る。中ではマーシャルがオランヌに占いをしてもらっていた。聞くとまた恋占いをしていたらしい。習慣になってしまうほど占いをしてもらってきていたと聞かされる。恋占いだけでなく、シエラの安否なども調べていたらしく、愛されてるねぇとオランヌに揶揄られ、足をふみつけるシエラ。しかし、そうこうしている間にマヌー夫妻との約束の時間に遅れては行けないと、2人で手を繋いで鏡をくぐり抜けた。
マヌー夫妻にも指輪を見せにいくのだった。
··········
戴冠式前夜にエドワルドに呼び出されたシエラ。エドワルドは「上手くいったのかな……」と苦笑いを浮かべながら行儀悪くワインを飲んでいる。君は降りる?と聞かれるが、降りませんと即答する。これからもいい働きをするというシエラの頭を撫で、「君は可愛いよ。忠実な、僕の手駒」とエドワルドは微笑んだ。
··········
マーシャルの部屋のベットの上で「明日、発つわ」と告げるシエラ。残る短い時間を眠って過ごす気にはなれず会話をする2人。エドワルドがジャスティンに剣を向けることはないという話に同意するマーシャルを見て、ほとんど真実に行きあたってるのだろうと思うシエラ。でも、報告はしないというマーシャル。シエラももしかしたら説明したら関係が好転するかもしれないと思いながらも、上手くいくことを本当は望んでなかった主を思い口を噤む。
新しい居留地は遠く、すぐに会えない距離なのにマーシャルは「すぐに会いに行きますよ」と簡単に実現するはずのない気休めを言ってくれる。必ず行くから、それまで指輪はタンスの肥やしにしておいてください、と言われる。今、お互いの指には指輪がはまっている。付け外しが忙しかったが、そんな忙しい機会もなくなるのだと思うと寂しく感じるシエラ。
翌日盛大なパレードの中、エドワルドを乗せた馬車を中心に一行はゆっくり進んでいく。不審な気配がないか気を張りながら進むシエラ。もう少しで門を抜けるというところでマーシャルの姿を見かけた。彼に見送られていると思うと背筋が伸びる。格好の悪いすがたは見せられない。
·········
部屋に入りドアに鍵をかけてから溜息をつくシエラ。仕事が忙しく充実感はあるものの寂しい。「かなり疲れてるみたいですね」と声が聞こえ「ええ、疲れてる」と返すシエラ。することがたくさんなだけでなく、会えなくて滅入る自分に気付かされたことに参っている。いまや対等とは言えず、依存してしまっている。「参っているのは?」と再び問いかける声が聞こえ、そこでようやく部屋にマーシャルがいることに気がついた。幻かと自分の頬をつねると、痛い。ならば亡霊かと問いかけると、すっと手を取られマーシャルは自信の頬に触れさせられた。温かい、生きた人間の体温。
どうやって。と部屋を見渡すと姿見が見覚えのある光り方をしていた。「でも、オランヌだけでこんな勝手は出来ないでしょう」と尋ねると、国王陛下のはからいもあります。主に愛されてますね、とマーシャルは微笑んだ。王城へ直結する道がシエラの部屋にあることは利点も多いが、それだけではないはず。
「会いに来てくれたんだ」とじっとマーシャルの見つめる。マーシャルはシエラの手を握ると、左手の指輪が嬉しそうに輝いた。マーシャルと離れ弱くなってしまったのか、仕事中でも指輪を外せなくなってしまったのだった。
シエラの肩を抱くマーシャルの左手、手袋越しだが指輪をはめていることに気付く、「すぐに会いに行くといったでしょう?」というマーシャルに、「·····ええ。分かってたわ」と微笑むシエラ。マーシャルはシエラの手を離さない。
《好感度未達成エンド》
ミーティングの後に、ロイヤーに「マーシャルと何かあったのか?」と呼び止められる。何故そう思ったのかと聞いたら、二人が挨拶もせず別れたからだと言う。マーシャルに敬遠されているため、シエラも敬遠しがちになってしまってる。シエラは恐らく自分が休養期間にもかかわらずこれまで通りに働いてたせいだと思っているが、それはロイヤーにもちろん言わない。するとロイヤーは、こんな時は飲ますのが一番、気は進まないがおまえらの間で飲んでやる、と言い出した。シエラはそれを聞いて、飲みに誘うのはいいかもしれないと考える。でも二人きりじゃないと意味が無いから、ロイヤーにはこんど誘ってあげるからと一方的に声をかけ別れた。
··········
その夜なんとかいつもの定位置に収まることができた。マーシャルはいつもよりペースが早く、口を開くのに時間はかからなかった。もっと休めたはずだとマーシャルに言われ、あんたも仕事ばかりだったと反論するシエラ。すると、シエラと過ごすために色々考えていたのにシエラがいなかったから仕事するしかなかったと言われてしまう。私が勝手に考えていただけで·····と尻すぼみになるマーシャルに「構ってあげられなくて、ごめんね」と謝るシエラ。マーシャルは大きくよろけて体勢を崩し、「構ってって·····違います」と慌てるが、体勢を整え咳払いをしてから、残りの休日のスケジュールをこれから立てましょうと言い出した。危機感を持って、一時だって無駄にしないようきりきり休みますよ、と言うマーシャルにお互い仕事人間でお似合いすぎるカップルだと思うシエラだった。
《支持率未達成エンド》
ジャスティンとマーシャルが廊下でシエラの手伝いについて話していると、書類を持って走っているシエラと出くわしてしまう。廊下を走るという見苦しい姿を見せたことを謝り立ち去ろうとするが、ジャスティンは呼び止め、シエラ本人にエドワルドの戴冠式までのスケジュールを尋ねる。即位後に懸念が残りそうだから新体制後の負担を減らすために、処理をしていると伝える。ジャスティンは鼻で笑い、マーシャルに目処が立っているか尋ねる。マーシャルはキビキビと、会議ですり合わせはしており戴冠式までに対応は完了しそうだと返事をする。シエラは、ジャスティンが使用人を貸してくれたおかげだと言うが、ジャスティンには、了承もしてないのに勝手に動いてるからだと冷たく返される。「勘違いするな。おまえのためでも、エドワルドのためでもない」と言い、ジャスティンは去っていった。
··········
別の日にあの日の夜の出来事について話す2人。結果的にいい方向に進んだとはいえ、最悪のタイミングで鉢合わせたことに肝を冷やしたと話す。
会話の中でマーシャルは今後に不安があると言い出す。仕事は順調だと言ってたのに、とシエラが言うと、シエラと過ごした日々が頭から離れなくて、シエラに会えないとストレスが溜まりそうだとマーシャルは語る。仕事人間だったマーシャルがと驚くシエラだったが、「私もちょっと寂しいかも」と言う。恋人なんだからと言うシエラに、そういうことを口に出してくれるようになったシエラの変化を喜ぶマーシャル。忙しくなったら忘れられてしまいそうだと、マーシャルはこれから先に会う約束をとろうとする。熱中すると周りが見えなくなるけど、そんなあなたを好きになったというマーシャル。私も騙せない相手を好きになったと思うシエラであった。
はい、以上になります。
やばくないですか?やばいですよね??シエラが恋する乙女すぎてほんと、マーシエ尊い·····。ジャスティン√ですら後暗いところやジャスティンがブチ切れたりと、甘々だけじゃないイベントがあるというのに、マーシャル√は終始甘々なんですよ。暗い部分なさすぎて、ほんとにクリムゾンシリーズか思ってしまうほど(笑)どのイベントも糖度高すぎて最初から最後までプレイヤーに萌えを提供してくれます。
プレイしてみて、やっぱり恋人になるまでの付き合いが長いってとっても美味しいなってなりました。名前もわからないまま鍛錬してたシエラと、1度も呼んだことないけど名前を把握しててサラリと名前を呼んで私は知ってましたよアピールするマーシャル、っていうイベントだけで何だか2人らしい。ちょくちょく過去の回想が出てくるんですけど、見習い時代の2人仲良すぎで、悶えます(笑)
エンパイアでは、マーシャルはシエラ大好きだけど、シエラはマーシャルが嫌いじゃないから流されちゃったって感じですが、ロワイヤルではシエラがマーシャルを好きになってることが伝わってきて、しんどい。しかもすんごい甘えてるんですよねー。
他√では王子2人は王子様だし、カペラさんも貴族っていう遥か高みににいる人だから、目上の人ってのが抜けないけど、マーシエはこう同期っていう砕けた感じがあっていいですよね。甘えて、甘えられる関係性ができてて。前にプレイしたジャスティン、ブライアンのときはもっと頼って!!って言われるのを、そんなことできませんって突っぱねちゃってるから。相手が貴族なら、相手の部屋のベットで1人ゴロゴロくつろぐなんて無理だったと思うんですよね。回想1つ目から他キャラとの違いを見せつけてくれますマーシャル√(笑)
でもってマーシャルも可愛いところをいっぱい見せつけてくるんですよね。ジャスティン√のときには突っ込まなかったですけど、犬か怖すぎて猫だって暗示かけるって、何!?何を狙ってるの!?!?でもってずっとオランヌのもとに恋占いで通ってたとか!!まじ健気な乙女度がカンストしてます。まぁ逆な目線でいけば、そんだけマーシャルの気持ちを知っておきながら他√で何事もなく他キャラとくっつく様子を観察してるオランヌの闇を感じることができなくもないけど()まぁオランヌは傍観者だからね、自分からは何もしないのがスタンスですが。
話が脱線した。なんというかマーシャルって真面目系に見えて、天然さんですよね。シエラの両思いの恋人と言われて大喜びしてるところは、ほんと可愛いので見てください。すっごい笑い声あげてるんですよ。幸せそうでほんと、尊い……。
そして、マーシャル√でのキーパーソンといえば、ロイヤー!自分の主であるブライアン√よりも出番多いです!!ブライアンのときは「俺のブライアン様を!!」と嫉妬でキリキリしてるとこしか見れないけど、マーシャル√だとなんというかウザイけどいい奴だなぁってなります。いやたぶんウザイが9割5分締めてますけど。毎回イチャつく2人を邪魔しに行く感じがね(笑)なんだろうからかいたいんでしょうね。仲が悪くなって欲しいとは思わないけど、揶揄いたくなるというか。ただ、好感度未達成エンドで分かるように、ホントに二人の仲が悪くなってると感じたら声かけたり、手伝ってあげようとしたり結構いい奴なんですよねー。ロイヤーを幸せにしてあげるお話誰か書いてください。
恋愛エンドの方では、冷やかしなんてものともしないバカップルにやり返されてる辺りを含めてロイヤーはいいキャラしてます。
マーシャル√は何せシエラが可愛いです!他の√と違い、恋愛してます!相手との格差がありません!!
髪型の違うマーシャルにときめいて抱きついたり、老後の一緒の生活を夢見たり、挙句の果てには指輪を肌身離さず付けてるとか、ああもう!!
マーシャルも感慨深かったでしょう·····
馬鹿みたいにものを送ったらいいって訳じゃないんですよ!これっていう心の繋がりを感じられるものが1つあればそれで十分なんです。さすがマーシャル同じ境遇だから分かってる!!見習えカペラさん()
シエラについては多くは言いません。みなさん悶えてください(笑)
こんなに恋愛に前向きで、相手大好きなシエラはマーシャル√でしかみれませんからね!!(私の記憶では)
ラブラブ最高潮、でもお互いの仕事はまだまだ超ハードというところで終わりましたが、2人には結婚して家庭を築いてもらいたいっっ。きっと30歳ぐらいまで生き残れたら暇をもらえると信じてます。
マーシエって片思いしてるマーシャル視線でも、くっつき出したころのマーシャル視点でも、ラブラブモードのマーシャルやシエラ視点でもどこを切り取っても美味しいカップルですよね。これは二次創作が捗るわ〜って感じの。私のネタバレだけでも滾る人は滾ると思うので、ぜひ創作活動に勤しんでください(そして私に読ませてください)
たぶん次の更新は間あくと思いますが、残りのマーシャル√のイベントをアップしたいと思います。
やばくないですか?やばいですよね??シエラが恋する乙女すぎてほんと、マーシエ尊い·····。ジャスティン√ですら後暗いところやジャスティンがブチ切れたりと、甘々だけじゃないイベントがあるというのに、マーシャル√は終始甘々なんですよ。暗い部分なさすぎて、ほんとにクリムゾンシリーズか思ってしまうほど(笑)どのイベントも糖度高すぎて最初から最後までプレイヤーに萌えを提供してくれます。
プレイしてみて、やっぱり恋人になるまでの付き合いが長いってとっても美味しいなってなりました。名前もわからないまま鍛錬してたシエラと、1度も呼んだことないけど名前を把握しててサラリと名前を呼んで私は知ってましたよアピールするマーシャル、っていうイベントだけで何だか2人らしい。ちょくちょく過去の回想が出てくるんですけど、見習い時代の2人仲良すぎで、悶えます(笑)
エンパイアでは、マーシャルはシエラ大好きだけど、シエラはマーシャルが嫌いじゃないから流されちゃったって感じですが、ロワイヤルではシエラがマーシャルを好きになってることが伝わってきて、しんどい。しかもすんごい甘えてるんですよねー。
他√では王子2人は王子様だし、カペラさんも貴族っていう遥か高みににいる人だから、目上の人ってのが抜けないけど、マーシエはこう同期っていう砕けた感じがあっていいですよね。甘えて、甘えられる関係性ができてて。前にプレイしたジャスティン、ブライアンのときはもっと頼って!!って言われるのを、そんなことできませんって突っぱねちゃってるから。相手が貴族なら、相手の部屋のベットで1人ゴロゴロくつろぐなんて無理だったと思うんですよね。回想1つ目から他キャラとの違いを見せつけてくれますマーシャル√(笑)
でもってマーシャルも可愛いところをいっぱい見せつけてくるんですよね。ジャスティン√のときには突っ込まなかったですけど、犬か怖すぎて猫だって暗示かけるって、何!?何を狙ってるの!?!?でもってずっとオランヌのもとに恋占いで通ってたとか!!まじ健気な乙女度がカンストしてます。まぁ逆な目線でいけば、そんだけマーシャルの気持ちを知っておきながら他√で何事もなく他キャラとくっつく様子を観察してるオランヌの闇を感じることができなくもないけど()まぁオランヌは傍観者だからね、自分からは何もしないのがスタンスですが。
話が脱線した。なんというかマーシャルって真面目系に見えて、天然さんですよね。シエラの両思いの恋人と言われて大喜びしてるところは、ほんと可愛いので見てください。すっごい笑い声あげてるんですよ。幸せそうでほんと、尊い……。
そして、マーシャル√でのキーパーソンといえば、ロイヤー!自分の主であるブライアン√よりも出番多いです!!ブライアンのときは「俺のブライアン様を!!」と嫉妬でキリキリしてるとこしか見れないけど、マーシャル√だとなんというかウザイけどいい奴だなぁってなります。いやたぶんウザイが9割5分締めてますけど。毎回イチャつく2人を邪魔しに行く感じがね(笑)なんだろうからかいたいんでしょうね。仲が悪くなって欲しいとは思わないけど、揶揄いたくなるというか。ただ、好感度未達成エンドで分かるように、ホントに二人の仲が悪くなってると感じたら声かけたり、手伝ってあげようとしたり結構いい奴なんですよねー。ロイヤーを幸せにしてあげるお話誰か書いてください。
恋愛エンドの方では、冷やかしなんてものともしないバカップルにやり返されてる辺りを含めてロイヤーはいいキャラしてます。
マーシャル√は何せシエラが可愛いです!他の√と違い、恋愛してます!相手との格差がありません!!
髪型の違うマーシャルにときめいて抱きついたり、老後の一緒の生活を夢見たり、挙句の果てには指輪を肌身離さず付けてるとか、ああもう!!
マーシャルも感慨深かったでしょう·····
馬鹿みたいにものを送ったらいいって訳じゃないんですよ!これっていう心の繋がりを感じられるものが1つあればそれで十分なんです。さすがマーシャル同じ境遇だから分かってる!!見習えカペラさん()
シエラについては多くは言いません。みなさん悶えてください(笑)
こんなに恋愛に前向きで、相手大好きなシエラはマーシャル√でしかみれませんからね!!(私の記憶では)
ラブラブ最高潮、でもお互いの仕事はまだまだ超ハードというところで終わりましたが、2人には結婚して家庭を築いてもらいたいっっ。きっと30歳ぐらいまで生き残れたら暇をもらえると信じてます。
マーシエって片思いしてるマーシャル視線でも、くっつき出したころのマーシャル視点でも、ラブラブモードのマーシャルやシエラ視点でもどこを切り取っても美味しいカップルですよね。これは二次創作が捗るわ〜って感じの。私のネタバレだけでも滾る人は滾ると思うので、ぜひ創作活動に勤しんでください(そして私に読ませてください)
たぶん次の更新は間あくと思いますが、残りのマーシャル√のイベントをアップしたいと思います。
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《ジャスティン√エドワルド1》
「兄上の様子はどうかな?」エドワルドは度々シエラにジャスティンの様子を尋ねてくるようになった。「特にお変わりありません」と答えると、これみよがしに落胆した表情で「そんか答えを聞きたいんじゃないよ」と言われる。何を聞きたいのか頭をかしげるシエラは、「前より穏やかな表情が増えられたと思います」と返す。
そこから、兄上は強いけど、強いからこそ心配になるという話をする。「王子としてはダメだけどかっこいいよね」というエドワルドを窘めると「ふふ、分かってるよ」と言われる。
唐突に休憩時間について尋ねられる。「もう少ししたら」とシエラが答えると、「後のことはハルキアにでも頼むから。君はさっさと兄上のところに行くといい」と窓の外を眺めながら言われる。「君といると兄上は穏やかで安心しているみたい。だからなるべく傍にいてあげてよ」と言われ素直に従うことにする。エドワルドもまた、穏やかな表情をしていた。
《ジャスティン√エドワルド2》
エドワルドのお忍びに付き合って公園で話をしているときも、話題はジャスティンのこと。「兄上の様子は、どうかな?」と尋ねられて、変わりないと答えるシエラ。そうじゃなくて身の回りに起きたことを話して、と言われ、シエラはお忍びのときにゴロツキに絡まれたけどジャスティンのひと睨みで走り去ったという話をする。それに大笑いするエドワルド。内緒にしてくださいとシエラがお願いすると、エドワルドは笑顔で「そんな話をする機会なんて、僕にはないよ」とサラリと答える。
もっと兄上のことを教えてと言われ、より知りたいなら正式に調査しますよ、とシエラが答えると「それじゃ意味がない。愛している人に対するときの兄上を知りたい」とエドワルドは笑って答えた。
《ジャスティン√エドワルド3》
エドワルドは兄のジャスティンの様子を知りたがる。その要望に応えたいが、どう報告したらよいか分からず「特にお変わりなくご息災です」としか言えないシエラ。そんなシエラに「君の方はどうなの?」と質問を変えるエドワルド。シエラはエドワルドの所有物であり、大切なジャスティンの大切な人。シエラの幸せはジャスティンの幸せであり、つまりエドワルド自身も幸せということになると説明される。次期国王でなんでも叶えられる立場であるエドワルドが望むのはささやかなもの……、と思いながら「私、のろけだしたら止まらないかもしれませんよ?」というシエラに、「ふふ。望むところだ」と返すエドワルドだった。
《ジャスティン√エドワルド4》
突然できた公務の空き、午後別の仕事に行くからついてこいと言われ来てみたらエドワルドのお忍びだった。それに付き合っていると、偶然1人でお忍びに出ていたジャスティンと出くわす。二人の間に漂う緊張感に耐えられないシエラ。その上ジャスティンから「今日は仕事だから付き合えないと言っていたのに、エドワルドとは付き合うのか」と言われ、しどろもどろになる。エドワルドは笑顔で「まだ彼女はぼの僕ものだから。僕の用事を優先させて当然でしょう」と挑発するようなことを言う。あれだけ兄をしたい兄の幸福を願い、兄の動向を知りたがっていてなお面と向かうとダメなエドワルドに、仕方ない人と思うシエラ。ジャスティンは不機嫌に去ってしまう。
ジャスティンと別れたエドワルドは、毎日ノロケを聞かされて意地悪したくなっちゃった、と苦笑い。エドワルドが聞きたがるからと文句を言うシエラに、命令でジャスティンの後を追わせるエドワルド。一礼して駆け出そうとしたシエラの背に「戻ってきたららまた様子聞かせてね。……たのしみにしているよ」とエドワルドは声をこえをかけるのであった。
《ジャスティン√マーシャル1》
夜会の警護について、最終的な打ち合わせをしていた。他の使用人は退室し、会議室はマーシャルと2人きり。前に比べてやりやすくなった、というマーシャル。シエラが公にいがみ合う理由がなくなったからね、と言うと、マーシャルにあなたとジャスティン様の関係の方が大きいと返される。「私は反対しませんよ。そう悪いものでもないと思ってます」と言われ、感動するシエラ。
書類の整理を終えると、マーシャルはシエラに向き直りいつ頃引退するのか尋ねてくる。勝手な話しないでと慌てるシエラに、「未来の奥方があなたであってもジャスティン様の幸せに繋がるなら、なんとしてもとりまとめないとなりません」と言いきられてしまう。
これから、どうなるというのだろうと思うシエラであった。
《ジャスティン√マーシャル2》
城の備品を買いに街に降りてきたシエラ。久々に出来た丸一日の休日であったが、何かしら仕事を取り入れないと落ち着かないため、新人の仕事である備品買いをすることにしたのだった。すると、偶然マーシャルに出会う。城の備品を買いに来たことを言うと、休みの日ぐらい仕事を忘れたらと呆れられてしまう。「暇があると落ち着かない」とシエラが答えると、逆に分からないでもないと共感をしてくる。マーシャルの方は本当なら視察に出かけているはずだったのに、昨日突然休みにされたそう。視察のつもりで仕事は全て終わらせてたため、何もすることがないと話しながら段々遠い目になって行く。そんな様子に逆にシエラがマーシャルに休みなんだから仕事を忘れなさいと伝えることに。シエラが備品の買い出しに付き合うように誘い、2人で過ごすことになる。
《ジャスティン√マーシャル3》
酒場で飲む2人。段々忙しくなってきそうだと話す。引退は遠いですね、と声をかけるマーシャルに、引退なんてしないと返すシエラ。挙式の準備があるのだからしてもらわないと困ると言われ、そんな夢物語を話すのは辞めてと言うシエラ。マーシャルはジャスティンの言うことなのだから本当になるに決まっていると偉そうに話す。マーシャル相手に惚気けてしまうこともあるが、結婚までは受け入れられないシエラ。そんなシエラに「あなたも思い知らされますよ。まだまだジャスティン様のことを分かってない」と酒の進まないシエラと違い、マーシャルは新しい酒を注文するのだった。
《ジャスティン√ブライアン1》
リリーを尋ねてメイドの詰所に来たものの、リリー不在のため所在なさげにしていたブライアンが、思い出したように「ジャスティン様とはどう?上手くいってる、」と尋ねてきた。ビックリするシエラに、誰もが知ってるしジャスティン自体が広めたがってるじゃないか、と言われいたたまれなくなる。そんなシエラを見て、「悔しいな。私が噂の相手になりたかった。詰所を尋ねていたのは、リリーのためばかりじゃない」と言うブライアンに、からかわないでくださいと言うシエラ。どうにもからかわれている感が抜けないと感じる。
リリーは対戦中のためなかなか帰ってこない、リリーの強さの話をしていたら。またジャスティンの話に戻すブライアン。逃げるものを追いかけないのが遊び人の基本でしょう、というシエラに、男の心理は逃げるものほど追いかけたくなるんだ、と返すブライアンだった。
《ジャスティン√ブライアン2》
いつものようにリリーを訪ねてメイドの詰所にきているブライアンに「君はジャスティン様と結婚するの?」と尋ねられ驚くシエラ。密かに確定情報のように噂が広がっているらしい。ジャスティンと結婚するとして仕事を辞めるのか尋ねると、シエラは辞めません!と言い切る。その言葉を不思議に思ったブライアンは「1番大事なのはエドワルド様?ジャスティン様?」とシエラに問いかけると即答で「エドワルド様」と答えが返ってきた。使用人としてのシエラの考え方は分からないが、そこまでの忠誠心を向けられるエドワルドも、そこまで主に心を捧げてるシエラを手中にできるジャスティンの両方が羨ましいと思うとブライアンは語る。そして、敬う相手と愛する相手もいるシエラのことも羨ましい、と優しく言うのだった。
《ジャスティン√ブライアン3》
人気のない城の片隅でブライアンと遭遇した。「ジャスティン様と待ち合わせでもしていたのかな?」と聞かれ、違うと答えるシエラ。この後の予定を尋ねられ、闘技場に行く予定だと伝える。するとリリーも参加すると知ったブライアンとともに試合を観戦することになってしまう。
一般席でブライアンと並んで観戦するシエラ。混んでいるのに周囲には誰も寄ってこらず異彩を放っている。早く終わって欲しいと思っていると、後ろからジャスティンに「何をしている」と声をかけられた。本当はジャスティンの新参の部下の初試合を見ようと、待ち合わせをしていたのだった。ブライアンに図星をさされたため言い出せなくなってしまっていた。ブライアンとの間には何も無いが、約束をすっぽかされたジャスティンにどう見えているかは分からないシエラは怯える。
ブライアンは自分の席を譲ろうと立ち上がったが、ジャスティンはシエラを挟む形で反対側に座る。右に不機嫌な第一王子、左ににこやかな次期侯爵という状況にいたたまれないシエラ。和やかな会話も空気は気のせいか冷たく、早くリリーに出てきて欲しいのかつてなく必死に願うシエラであった。
《ジャスティン√ブライアン4》
ブライアンとジャスティンとシエラの3人て、お忍びの格好で街に出てきている。というのも、前回の闘技場での会話が進むうちに内容が『普通のよさ』になった。お互いに自分は『普通』をそれなりに知っていると譲らずらいつか試そうという話をしたのだった。シエラはその場の会話だけだと思っていたが、お互いのお忍びルートを案内することとなった。
先に来たのはブライアンのお忍びルート。裏路地の本屋に案内される。近くの棚から取り出した本は見たことの無い文字で書かれており、教養のあるジャスティンにはそれが学者の読むような本だと分かった。ブライアンは、「学者でなくても、勉強はします。普通でしょう?」と言うが、ジャスティンは「普通はこんな本は読めない」と反論した。
次はジャスティンのお忍びルート。ジャスティンおなじみの武器屋に行き、シエラでもマニアックに感じる話を店長としていた。
結局お忍びルートを回ったあとも互いに相手の『普通』に対して、異を唱えていた。シエラからしたら、この二人にそのそよ『普通』は無理なんじゃないか、と思っているが、それでも会話を交わす二人は以前よりも打ち解けたように見えて、微笑ましく密かにくすりと分かった。
《ジャスティン√ランビュール1》
いつものように近隣からの苦情でランビュールの部屋を訪れたが、にこやかにお茶を出される。お茶をするほど暇ではないが、お茶で買収されてやるほどの余裕は今のシエラにはある。
そこでランビュールから、まさかあの方とは、とか、あの方が隠そうとしないせいで公認に近い状態ですね、とかジャスティンとの話を一方的に聞き出される。珍しくよく喋っている。シエラが、ランビュールへの苦情について話を変えようとしたら、お茶をいれなおすとそそくさと立ち上がってしまう。もう帰るとシエラが立ち上がると残念そうな顔をした。文句でも?と言うと、苦言がいつもより少ないから物足りない、と言い出すランビュール。窯をひっくり返せば泣きつくくせに構ってほしい士爵様に、身分のある人は誰も彼も厄介だと思うシエラだった。
《ジャスティン√ランビュール2》
苦情の対応で今回もランビュールの部屋を訪れたシエラ。ちょうど貴族が通りかかったタイミングで薬品を爆発させたのだ。もう少し寝かしておけばよかったと、相変わらず反省していない様子のランビュール。怒るシエラに、小瓶を取り出して蓋を開けた。すると落ち着く香りがしてくる。安眠のための匂い袋を作ろうとして爆発させてしまったらしい。社交が最近多いから、ジャスティン様は眠れてないかもしれないと話をするランビュール。ジャスティンに使ってもらいたい気持ちはあるが、ランビュールの立場的にマーシャルが許さないはず。それを理解しているランビュールは、シエラがよく眠って体力をつけたらジャスティンも眠れるだろうと、シエラに小瓶を渡した。
《ジャスティン√ランビュール3》
廊下で偶然ランビュールと鉢合わせた。眠りは快適ですか?という問いかけにおかげさまでと返す。ジャスティンの眠りについても尋ねるランビュールに、ジャスティンも、寝れていると返事をする。まだジャスティンはたくさんの社交にでているらしい。「貴族社会は、正直な人間には息苦しい」というランビュール。「あなたも息苦しいでしょう?」と尋ねると、「私は正直者じゃないもの」と答えるシエラ。ランビュールは「不実であったほうが、楽に呼吸もできるのでしょうね」と呟いた。
《ジャスティン√ランビュール4》
ジャスティンの部屋のベッドメイキングをするシエラ。本当は使用人の仕事を奪うのは良くないが、痕跡を消したいシエラは文句を言われつつも己の手でやっており、今では黙認状態になっていた。昨夜ベッドの上で2人で戯れているときに「最近、髪からいい匂いがする。おまえの髪の嗅いであると安らぐ」と言われたことを思い出すシエラ。ジャスティンが安らぐためにも使っちゃおうと小瓶の蓋をとり枕にかけようとしたところで、気配なく近寄ったジャスティンに止められる。香水をランビュールからもらってつけてたことは知っていたらしい。なくなったらまたランビュールのもとに行くことになることに嫉妬して、行かなくていいと抱き寄せられた。それにジャスティンは、いい匂いだと思ったのはシエラから漂った香りだからだと言い切る。大切なのは香りそのものではなく纏う相手がいるから、癒される。人間は必ずしも効能通りに感じないとランビュールが聞いたらどう思うだろうと考えるシエラであった。
《ジャスティン√ユウ1》
買い物に来て変わらず店番をしているユウと会話をする。珍しいものが多いから、店番をする代わりに滞在させてもらって、色々収集活動をしているらしい。
黄色いものがあったら譲ってくれナイ?と言われ、別の店で買い物した時におまけでもらった黄色い包みのキャンディをあげるシエラ。
誰にでもものを強請ってるのかシエラは尋ねるが、ユウの返答の内容は遠回しだが相手を選んで強請っているというものだった。次はもっと珍しいものを期待しているネと言われ、なんとなく正反対のジャスティンを思い出してしまう。絶対気が合わなさそうだから、彼をここには連れてこない方がいいなと考えるシエラであった。
《ジャスティン√ユウ2》
ジャスティンのお忍びに同行していると、いきなり後ろからユウに声をかけられた。今日は店番も休みで買い物をしていたよう。隣にいたジャスティンが誰だと尋ねると、ユウが自己紹介をする。長い変わった名前だとジャスティンが眉を顰めると、叔母さんや叔父さんはもっと長いと説明される。すぐに名前を覚えられないジャスティンを見て賢くないんだね、とユウは言い出した。シエラはユウに文句を言ってジャスティンの手を引きその場を後にする。
孤児院に行き子供たちと話をしていると。またユウがそばにいた。子供たちに危害を加える気があるならと凄むジャスティンの横を子供たちが通り抜け、ユウに飴を強請る子供たち。子供たちに群がられている様子を見て、「子供に好かれる奴に、悪いやつはいない」と剣から手を離すジャスティン。その横でシエラは「好かれているというより。飴をくれるからじゃないですかね」と呟いた。
はい、以上になります。とりあえず本編も含めて、ジャスティン√のときのエドワルドは1番穏やかで幸せそうだなーってなります。エドワルドって自分の√でも結局シエラは所有物で裏切らない1番信用できる人物。シエラからみたエドワルドもこの世で1番大切なご主人様という関係が変わんないし。どこまで行っても王様思想だから恋愛してても幸せそうな雰囲気が出せないんだよね。
ところが、ジャスティンとシエラがくっつくとほんと楽しそう。自分の幸せよりも、身内と認めた人の幸せ作り出すことにしか幸せを感じられない人なんですよね。兄上幸せそう、シエラも満更じゃなさそうだしうんうん、って心の隙間埋めてる感じ。
あえて冷たい王様前面に出してシエラの結婚を早めようとしたりと分かりにくい不器用なフォローをしてくるあたりは、可愛い人……なのかなぁ?エドワルドの心情的にも、やっぱりジャスティン√は強いですね。シエラと周囲の人みんな幸せにするマンの本領発揮です。
マーシャルはたぶん他の人√では見れないぐらい割り切れてます。他の人のサブイベントはみんなうじうじしてたと思う。むしろマーシャル2なんてジャスティン√である必要性ないぐらいのイベントですしね(笑)ジャスティン様強い
カペラさんは、なんというか通常運転?さりげなくシエラの図星ついて慌てさせるところ、きっと自分の√よりカッコイイ()
カペラさんの話術はジャスティンとお忍びできちゃうほどのものと証明されましたね。めっちゃヤバくないです?というかこんなしょうもないことにあの古本屋さん教えてしまっていいんですか!?って突っ込んでしまったのは私だけでしょうか?結構大事な場所だと思ってたんだけど……。まぁ2人は面白おかしく場所を広めるような人じゃないからセーフだったのかなぁ。
ランビュールはなんというか、シエラにとって気安い立場ってことがよく分かりますね。気軽にものあげたり、お話したり。シエラが休暇中でのんびりできてる様子がよく表れてていいイベントだなーと思いました。たしかに忙しいときなら、身体に香り纏うなんてありえないですもんね。
後は、意外と下世話な話しちゃうんだーってのは驚いたところ。閨にも関わる話を恥ずかしげもなく持ち出すってすごくないです?ジャスティンとランビュールが会うことはなかったけど、シエラを通して影響与えれてるの強い。しかも唯一シエラのラブラブどアップに貢献してるし、すごい。
サブイベントとしてユウが出てくるのはエドワルドとジャスティン√だけなのですが。王族に対しても通常運転のユウ。でも子供には弱いの可愛い。SHIGERUさんのユウより長い叔父さんと叔母さんの名前の発音は何度聴いても惚れ惚れしちゃいます。ユウの独特な喋り方ほんと好きです。
これでジャスティン√は終了になります。次やるならマーシャルかなぁ、やっぱり。やる気にムラがあるので次は結構時間かかってしまうかもですが。お待ちください。
今回もご愛読ありがとうございました。
お伝えしていた通り、次はジャスティン様√です。もう、カペラさんと比べて初っ端から甘すぎて辛い(笑)ロワイヤルは、各√をプレイする前にそのキャラのエンパイアでのエンディングを見ることができるのですが、その時点で負けてるんですよね〜。エンパイアをやってる皆様はその甘さを知ってると思いますが、ジャスティン様は甘さが爆発してます。唯一漫画化されてるお相手ということもあり、力の入り方が半端ないですロゼさん。
公式ファンブックに五月さんに「1番分かり易く幸せにしてくれそうな相手」と言われてるだけのことあって、ほんと完璧な幸せをシエラに与えてくれます。では、続きからどうぞ。
公式ファンブックに五月さんに「1番分かり易く幸せにしてくれそうな相手」と言われてるだけのことあって、ほんと完璧な幸せをシエラに与えてくれます。では、続きからどうぞ。
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一部マーシャル√と同じイベントが入ってます。[ ]で括ってますが、マーシャル√やってから[ ]の位置が変わるかもしれません
《ジャスティン1》
《ジャスティン1》
夜にジャスティンの部屋で2人きりで過ごす。「疲れているのだろう」と、突然ジャスティンに声をかけられる。シエラが否定する暇もなく、疲れているから紅茶を淹れてやろうとシエラをいたわるジャスティン。
2人でいるときのジャスティンは特に優しく、使用人と思えないような扱い方をする。恋人以外のなにものにも思っていないように甘やかされることを嬉しく思いながらも苦くも思うシエラ。王位がエドワルドに決まったからこそ、対応に困っていた。ジャスティンは手の届かない身分の人であり、確執もあるのに、ごく自然に、恋人らしく接してくれる。
ジャスティンの淹れた紅茶を飲むシエラに、仕事を手伝おうかと声をかけてくるジャスティン。力になりたいと優しくいわれ困惑するシエラに、誇りを傷つけたかと尋ねるジャスティン。恋人に素直に頼ることもできない自分を「可愛げがないでしょう」とシエラは言うが、「おまえは可愛い」とジャスティンは繰り返す。
なんでそうなる、と気の抜けた返事しかできないシエラをべた誉めする。そして、軽くキスをしてひょいっと身体ごと持ち上げた。
仕事帰りに着替えず来たシエラは武器をたくさん隠し持っている。重くないか?の問いに重いと返され、下ろしてくださいといたたまれず言うシエラに、そっと床に下ろしたあと「重いに決まっているだろう。おまえの命の重さだ」と口付けられる。
恥ずかしい上に、なんだらほろりときてしまい、自分が弱くなっている気がするシエラ。
……………
翌朝、マーシャルがジャスティンの部屋にやってくる。鉢合わせにどんな顔をしたらよいか分からないシエラに対して、マーシャルは残念そうにベットメイキングはこちらでしますとまで言ってくる。
ジャスティンにも「気を遣うならいっそ越してくるか?」と言われる。戸惑うシエラに、主の提案に素直に従うマーシャル。以前は嫌味を言うぐらいはしていたが、前に子供がどうとか言い始めたあたりから何かが切れたかのように吹っ切れている。
同居するならどんな部屋がよいか勝手に話を進めていく2人を止めるシエラ。そんなことになればいい噂になるはずがないと、マーシャルへ「それでいいの?」と尋ねるが、「無礼がすぎるならこちらで黙らせます」と言われてしまう。いつの間にかジャスティン側として、本人だけでなく使用人にも受け入れられているシエラ。
ジャスティン達との朝の鍛錬を終えてから、エドワルドの朝の集会に参加するシエラ。
「いい匂いがする。僕の好きな、懐かしい匂い。うまくいってるようでなによりだ。君にあげたかいがあったな。ん?君をあげた、か。どっちでもいいけど」と言ってエドワルドは去っていく。
汗臭い?と周囲に聞くシエラに、リリーから、汗臭くはないけど無臭ではない、と言われる。さらに首を傾げるシエラに、残り香というわりには爽やかな上品な匂いがする、とハルキアに教えられる。ジャスティンはミントのような香りを好んでいる。
《ジャスティン2》
[「よし行くぞ。ついてきてくれ」とジャスティンに骨休めに出掛けようとお誘いを受ける。第一王子の招待を受ける身分ではないの断るシエラに、「田舎だが、ささやかながらも礼は尽くす」と説明するジャスティン。
仕事で忙しい、と断るシエラだが、マーシャルからピークを過ぎたと聞いてると、ジャスティンに言われてしまう。その上、エドワルドの許可も取った、と。傍にいたマーシャルからも城だと寛げないから、気分転換に遠出すべきと言われる。色々と言われ、エドワルドからも許可を取るのに苦労しただろうと考えたシエラは、諦めて行くことを決める。
ただ、そんなに近くにあったか?と首を傾げるシエラにまともに行くと数日かかると笑う2人。嫌な予感に寒気を覚えるシエラ。
予感は当たり、魔法で移動すると説明され、嫌だとだだをこねるシエラ。安全だ、一番合理的だと言われ文句が言いづらくなる中、第一王子の行先を変更させる気か?俺の実家では嫌か?と言われ、ジャスティンの部下にも大丈夫だったと宥められて文句が言えなくなる。そんなタイミングでオランヌは転移の魔法を使った。
移動中目を閉じて、引っ張られる感覚を気持ち悪く怖いと思うシエラを]
「落ち着け。武器と同じで使い方を知れば、恐れることは無い。怖くない」と手を掴んだのはジャスティンだった。(怖いにきまっているでしょう。武器と一緒にしないで)と心の中で悪態をつくが、シエラはしっかり手を握り返した。
[ジャスティンの実家に着き、都と違い空気がよいと和やかムードの中、シエラだけは1人転移酔い。
オランヌは、魔法の耐性が弱いから魔法嫌いだったんだねーと、納得した様子。
古い屋敷だと言われていたが、目の前にあるのは格式のある邸宅。改めて住む世界が違うと呆然となるシエラだった。
館にも古い鏡を置いて、オランヌの部屋の鏡と繋げていつでも行き来できるようになった。自分がいなくても勝手に使っていいと言われ、危ないと怒るシエラだったが、ジャスティンとその部下たちは気軽で良いと好反応。うちの主従とちがい、護衛並みに強い主に、出歩くことを許容している使用人に呆れるシエラだったが、彼らも最後の休み時間だと、敗者の彼らの方が今後多忙になることに同情しそうになる。唯一助けを求められそうなマーシャルに目を向けるが全く期待出来そうにない。今だけだから、というジャスティンの言葉になにも言えなくなるシエラだった]
昼食用にウサギを捕まえようとするマーシャルとコールドナード、とそれを眺めているジャスティン。アットホームすぎて目眩がするシエラ。
昼食をおえまどろむ2人。本心で美味しかったと答えるシエラに、嬉しそうにジャスティンは目を細めた。侍従長とその副官に目の前でウサギを絞めたのにはぶったまげていたはいたが、それは内心にとどめチーズとワインも美味しかったと言うとジャスティンは嬉しそうに領地の説明をしてくれる。チーズは母親が好んでおり昔から食べていたから、擦り込みのような家庭の味だと遠くを懐かしむような瞳をするジャスティン。
母親の死を受け入れているけれど、ジャスティンはエドワルドが殺したと誤解したままで兄弟間のヒビは直らない。ジャスティンもエドワルドも修復を望んでいないことを思い、悲しくなるシエラ。
そんなシエラを見て、自分の母親の話のせいでシエラがシエラの母親のことを思い出し悲しんでいると勘違いしたジャスティンは悲しそう顔をする。そして後ろから抱きしめ、「おれは、おまえの親を許せない」と言う。母親を殺したと憎んだ弟を許し、その手足のシエラも許し、宣言したはだけでなく実際に割り切っている。そんなジャスティンが自分の親だけ許せないという姿に、くすぐったくなるシエラ。ジャスティンには過去のことを少しだけ打ち明けている。こんな反応は予測していなかったが、シエラは癒されていた。
ジャスティンの母親のことは好きだと思うし、遠慮しないでほしいと伝えるシエラ。そんなシエラに、「母も生きてたらお前を気に入って。好きになったと思う。母が生きてるうちに、お前に会わせたかった」というジャスティン。
(それって、まるで………)
[客室に案内される。礼を尽くされることにむず痒くなるシエラ。もてなされるのは居心地が悪い。
そして夜になりジャスティンの実家側の鏡に触れて王城に戻る。何度かためして無事を確認した。]
廊下で二人になったときに体調を心配される。無理に付き合わせて悪かった。どうしてもあそこに連れていきたかった。とジャスティンに言われる。
魔法について言いたいこともあったがら全部飛んでいってしまうシエラ。魔法に弱いシエラにとって、ジャスティンの言葉は魔法のよう。
《ジャスティン3》
ベッドの上で隣に眠っているジャスティンの顔をそっとなぞるシエラ。寝ている時はなんだかあどけない気がする。
触れられたためか、目覚めてしまったブライアンは「足りなかったか?」とシエラに真顔で聞いてくる。「なんでそんなに体力があるんですか?」と尋ねるシエラに、田舎で生活していたからだ、と答えるジャスティン。そこから家族の話になる。
母親はどんな人だったか尋ねるシエラに、怖い人だったと答えるジャスティン。ジャスティンが泥まみれで帰ったら、拳骨の上に耳をつねられていたそう。そして病に伏しても美しさを失わないひとだったと語る。もっと儚げな人だと思っていたとシエラが言うと、いつも豪快に笑って、気のしれた友人を家に招いで騒いで、酔いつぶれてみんなで床に寝たりすることもあったと語る。田舎で、貴族と言っても民衆と垣根が低く、同じように騒ぐこともあったらしい。
シエラは明日は朝番だから、夜から子供のときからの付き合いの男がやっている酒場に行こうと誘われる。「おまえを、俺の友人に紹介できる日がくるとは」と、シエラを友人に紹介することを楽しみにするジャスティン。
その言葉に、自分とのことは一時のことにしたかったのだと思い「予想よりも長く続いたってことでしょうか?」と尋ねるシエラ。友人は王城から離れたところにいるから紹介するのは難しいと思っていた、とシエラの勘違いを訂正しつつ「慎み深くて、可愛い」というジャスティン。
自分も普通じゃないが、ジャスティンも相当かわってると思うシエラであった。
………………
夜連れて行ってもらった酒場で目が点になりそうになるシエラ。ジャスティンが肩を組まれて、酒を浴びるように飲まされている。マーシャルに止めなくて止めなくていいのか!?と詰め寄るが「慣れてしまっていたので忘れていました」と止める気はさらさらない様子。
客の1人が「このべっぴんな姉ちゃんは?」とシエラに声をかけると、ジャスティンが「俺の妻だ」と宣言。「ジャスティン様も隅に置けねえな」と小突かれて、ジャスティンはにやけてるといってもいい顔で笑っている。腕に抱かれたまま、ジャスティンは友人夫婦仲について議論を始めてしまい、振りほどけず呆然とするシエラであった。
《ジャスティン4》
ジャスティンの別荘に訪れているシエラ。ジャスティンの使用人たちと警備の確認をしていた。しっかりしていることは分かりきってるし、ジャスティン側の使用人でないシエラに警備を確認する必要性もないのに。
その夜ジャスティンが鏡を抜けてやってくるのを、別荘のジャスティンの部屋で待つシエラ。帰ってきたジャスティンから警備の確認をしたことを尋ねられる。仕事から離れて欲しいというジャスティンに、性分なのでと返すシエラ。すると、「本当に可愛いな。俺とために警戒してくれたのだろう」とジャスティンに頬を撫でられる。嬉しいと告げるジャスティンに。「食事、冷めちゃいますよ?」と話を変えるシエラ。ジャスティンの帰りを聞き食事の準備をしていた。彼を喜ばせたいみたいじゃない、喜ばせたいんだけど、と1人で脳内ツッコミをしてしまうシエラ。ジャスティンはシエラのしたことを当然のようには受け入れずいちいち反応し、感謝してくれるのでそれはそれでシエラは戸惑ってしまう。
食事内容についてジャスティンに説明すると「かいがいしく……新妻のようじゃないか?」と言うジャスティン。そういうので喜んでくれるのならと「定番のお食事になさる、お風呂になさる、それとも私?ってやりましょうか?」と冗談で返したりと戯れる2人。そして食後に月見酒をしようという話になる。
バルコニーの長椅子に座り、この地名産の酒を飲む。シエラはジャスティンの腕の中に収まっていた。月夜を見て、暗躍するにはもってこいだと頭に浮かんでしまったことに自己嫌悪するシエラ。地元が好きなジャスティンの様子を見て、なぜかシエラも故郷を思い浮かべ無言になる。冷たい風が吹き、温かさを求めてジャスティンにくっつくとジャスティンは毛布をかけてくれた。弱くないシエラを守ろうとするジャスティンを見て、この人に守られるような、そんな女だったらよかったのに、と思うシエラ。
次の日の夜、別荘の庭でマーシャルと鍛錬をするシエラ。わざわざここでしなくてもと文句を言われながらも付き合ってもらった。ジャスティンの実家で痣を作るわけにいかないため、中途半端なところで終了する。守られるようなものとして見られることを嬉しく感じる自分が気色悪くて顔を腕で覆うシエラに「障害はあるでしょうが、いい奥方になれますよ」と声をかけるマーシャル。シエラが強くても動じないと思う、力だけでなく精神的にもシエラが強いなら、強いなりに守ってくださいます、と励ますマーシャル。「もっとも、私には、あなたがそこまで強い女性だとは思えませんが」と言われ、シエラは弱いのか?と反発すると「弱くはありませんが、強くもない」と呟かれた。
《ジャスティン5》
ジャスティンの別荘に来ているシエラたち。ジャスティンとマーシャルは家主とその使用人であるはずなのに、薪用の木を切っている。シエラは傍で椅子に座り、コールドナードに日除け傘をさされている。お客様扱いに耐えられなくなったシエラは立ち上がり、強引に薪割りをさせてもらうことにした。
ジャスティンは真っ二つに綺麗に割っていたが、シエラの切った木は歪んでしまっている。もう1回もう1回とムキになるシエラに、ジャスティンは後ろからシエラの手を握り薪割りの仕方を教える。そんな2人の様子を使用人として離れられないマーシャルとコールドナードは「辛いな」と言いながら傍で見ている。2人の会話が丸聞こえなシエラは、下手で悪かったわね、へっぴり腰なことを馬鹿にしているの?と文句を言うが、マーシャルに真顔で「仲睦まじいのでこの場を去るべきかはなしていただけです」と返され、そこでようやくジャスティンと密着しているとに気がついた。
マーシャル、コールドナードは子育てについて会話をし出す。そんな2人を見て「部下の期待に応えてやらないと……」と頷くジャスティン。子供はたくさんほしい、どっちにどれぐらい似るだろうか。騒がしい家庭になりそうだ、とまるで障害なんて何もないかのようにジャスティンとその部下達は盛り上がっていた。
《ジャスティン6》
マーシャルと尋問室で相手を尋問していると、突然ジャスティンがやってきた。ジャスティンにも悟られないようにするはずだったのに、バレしまったよう。乱暴に手を取られ、シエラさ外に連れ出される。
ジャスティンは壮絶に怒っていた。殺されそうなほどの殺気に近い威圧感をぶつけられてゾクゾクするシエラ。ジャスティンには自分に害のある相手の取り調べに入っていたことまでバレており、休養期間中に自分のことで仕事をするな、と怒られる。しかし、シエラは休養期間だからこそ時間が取れてジャスティンのために動けると考えて動いていた。自分のためだと気づき、ジャスティンの怒りは落ち着くが「尋問ではなく、俺個人と関われ」と言う。そんなジャスティンに「今のが私なりの関わり方です」と言い切るシエラ。「仕事を辞める気はないんだな?」と尋ねられ、エドワルドもハルキアも職を辞めることを認めていることを分かっていながら、シエラは「天職だと思っています」と返す。すると、ジャスティンは「ならば認めるほかない」とシエラに言った。
「だが、次回からはマーシャルではなく俺に相談しろ」と再び殺気に近い怒気をぶつけられ、シエラは顔がかっと火照るのを感じた。「嫉妬したんですか?」と尋ねると「したに決まっているだろう」と不貞腐れたように言われ、この人ともっと関わりたい、関われないことが苦しいと思うシエラであった。
《クエストイベント1: 街道のモンスター退治》
ジャスティンは仕事で城から数日離れることになる。お前も行くか?と聞かれるが、ジャスティンの顔も見ずに「同行させていただくのは無理です」と可愛げなく突っぱねてしまう。マーシャルが呼びに来たため、続きは帰ってから、と別れることに。
その後シエラは街道が見渡せる王都外門近くの小高い丘の上に移動した。街中は見送るには人が多いが、ここなら支障はないと考えたからだった。顔が見えるのがやっとの距離と知っているけれど。
すると街道の先に煙が上がっているのが見えた。荷馬車にモンスターが群がって、それを追い払おうとしているよう。このままだとジャスティンと鉢合わせになってしまう。一般人も混ざった旅団のためパニックになれば行程に遅れが出てしまう、そう思ったシエラは馬を走らせて現場に向かった。
バトル
☆勝利
ジャスティンと馬を並べながら街道を進んでいく。モンスターの撃退には成功したが時間がかかってしまったため、倒し終わるのと同時に護衛と共に駆けつけたジャスティンに見つかってしまったのだ。
モンスターが襲っていたのははちみつを輸送する商人だった。撃退中にシエラもはちみつを被ってしまい、濡れタオルで目立つところは拭き取ったが服に染み込んでしまった。
「甘そうだ」と言い、ジャスティンはシエラの頬を舐める。驚くシエラをものともせず「おまえは甘い。俺にとってはいつだってはちみつのような女だ」と口説かれてしまう。シエラも恋人に口説かれ嬉しくないわけではないが、視界の端に彼の部下の姿が映り気になって顔が赤らむ。コールドナードにはちみつ女と無言で言われ顔を顰めていると、ジャスティンに訝しがられる。「その、あなたと離れがたくて」と適当に言い訳するが、そんなシエラに対して「公務がなければすぐにおまえの香りを堪能できたのに」、と言うジャスティン。この人がこんな甘ったるい台詞を言えたことにも驚くが、そんな台詞に蕩けそうになってる自分にもっと驚くシエラであった。
☆敗北
「大丈夫か、シエラ……。報告を受け、すぐ駆けつけて正解だった……。しかし、わざわざ俺のために、先回りして虫を叩こうなどと……。気持ちは嬉しいが、あまり無茶をするな。……傷ついたおまえを、残していく俺の身にもなれ、気掛かりで、仕事にならん。ああ……、そろそろ時間か。いいか、俺が戻るまで安静にしているんだぞ?」
《ジャスティン7》
別荘にみんなで移動し、転移酔いでふらふらするシエラ。マーシャルに「好きなもののことでも考えて、気を逸らすんです」と言われるが、くらくらして想像力も働かない。しかし、ジャスティンに心配そうに「辛いか?」と聞かれ、ちょっと気が紛れるシエラ。
…………
[ジャスティン、マーシャル、コールドナード、シエラの4人で庭に来ている。黒い艶やかな毛が美しい、頭の良さそうな犬が檻の中で尻尾を振って吠えていた。「あの犬、離さないの?」とシエラが尋ねると、3人は顔を見合わせる。何か問題があるのか尋ねるが、躾られた賢い犬らしい。私、犬好きだから遠慮しないでください、というシエラの声に気が進まなさそうに放すことにしたジャスティン。昼食の準備があると離れようとするマーシャルをシエラが引き止め、犬を檻から出してやる。犬は元気に走り回り、投げた棒を取ってきたり、顔を舐めたりする。すると、犬と同時にマーシャルも猛烈な速さで動き犬の反対に移動した。シエラが魔法酔いしたときのように、顔色が悪く、汗をかいている。シエラは傍にやってきた犬を可愛がっていたが、マーシャルの尋常じゃない様子を見てどうしたのと声をかける。するとマーシャルは「私の前にいるのはそう、猫です」とブツブツ言い出した。マーシャルは犬が大の苦手で生理的に受け付けないらしい。仕事と割り切るといいが、プライベートに近いと無理とのこと。だが、ジャスティンの犬は普段世話をしてるコールドナードよりマーシャルになつきよく追いかけられるらしい。昼食の準備をしてくると、早足で離れるマーシャルを、シエラの手から抜け出した犬が追いかけて行ってしまう。マーシャルの声にならない悲鳴のようなものが聞こえた。]
……
その夜、ジャスティンの入浴にシエラは付き添っていた。もちろん、シエラは服を着ている。警護というより妻の役目のようだと意識してしまうシエラ。マーシャルが犬が苦手だという話になり、ジャスティンの苦手なものは何かと尋ねる。皮肉めいた笑みで告げた相手は遠回りだが弟のこと。嫌いな相手に愛想を振りまくくらいなら好きな相手に愛想よくしたい、とシエラを引っ張って湯船に落とす。悪役を演じて「どうしてほしい?」と尋ねるが、ふっと笑いおまえが鼻血を出してしまうからそういうことは後にしよう、と告げるジャスティン。そんなジャスティンにシエラは、「長湯しなければ平気ですよ?」と返す。守りたくなるような女はどんな女だろうか、と考えるのだった。
……
(鼻血をだしちゃうような女ではないわよね)と翌日職場で落ち込むシエラ。「で?鼻血を出すような、何があったんだ?」とハルキアに聞かれ無言になるシエラ。
《ジャスティンクエストイベント2:誘拐犯》
廊下を歩いていると、ジャスティンに呼び止められた。これから街に買い物に行くと伝えると、最近不穏な動きがあるから気をつけろと言われる。親しい者たちは心配より信頼の方が勝っているため「心配してくださるのなんて、ジャスティン様くらいです」と言うと、心配だからジャスティンも付いてくることになった。狙われているのはシエラなのに、次期国王の異母兄がついてくるなんて、とやめさせようするシエラだったが「いつもはおまえが俺についてくるだろう。仕返しだ」とついてきてしまった。
街でジャスティンは強情で頑固な性格で、いいお父さんになりそうだと話し合っていると、敵に挟まれてしまう。
バトル
☆勝利
最後の刺客を倒す。本当ならば守る立場であるはずのジャスティンに背中を預ける形になってしまい、自責の念に駆られる。謝るシエラに、それが目的でついてきたのだから気にするなというジャスティン。
また襲撃がおかしいという話をする、暗殺なら少人数のはずなのに、大人数なことから誘拐のようだった。自分を誘拐するメリットなどないというシエラに、ジャスティンはエドワルドは動かないが、俺は交渉に応じる。俺が動くならエドワルドも必ずフォローに入る。おまえは一人で次期国王とその異母兄という二人の王族を動かすことのできる女だと説明。自分にそんなにも価値があることに息苦しくなり、シエラはふらりとよろめいて倒れてしまう。
その後ジャスティンの部屋に運ばれた。ベットに横にされ、護衛失格だと謝るシエラに、「俺の女だ。俺が守って当然の存在」とジャスティンは堂々としている。ジャスティンがそばにいることで落ち着かないシエラ。看病をすると言われ慌てて起き上がろうとするが、ジャスティンに抱きしめられ、そのまま寝かされて頬に口付けられる。目を覆われて自然と目が閉じて行った。
カチャカチャという音といい匂いに意識が浮上する。ジャスティンが紅茶を入れてることに気づき飛び起きるシエラ。自分がすると起きたシエラを流し、結局ジャスティンに紅茶を準備されてしまう。このまま泊まれといわれ、迷惑をかけられないとシエラが断ろうとするが、威圧感をぶつけられる。使用人ではなく、俺の女だから迷惑をかけろ、というジャスティン。「私にそんな価値を見出しているのは、ジャスティン様くらいなものです」と言うと「おまえの価値は俺だけが知っていればいい、おまえが攫われたりしないように」とジャスティンは呟いた。
☆敗北
「怪我の具合はどうだ?深い傷ではないようだが……、……ふん。礼などはいい。それより、あまり油断をするなよ。おまえとて、狙われる立場にあるということを覚えておくんだな。俺がいたからよかったものの……。……どうした、痛むのか?今、痛み止めを持ってくる……。安心しろ、今晩は俺がついていてやる」
《ジャスティン8》
エドワルドをよく思わない連中はエドワルドに直接当たるほど愚かではないが、端々からつついてくる。社交パーティーの護衛として参加していたシエラの部下にわざとぶつかってきた。難癖のようなものだったが、頭を下げて謝罪したシエラだったが、頭からワインをかられてしまう。その場はうまく捌いたつもりだったが、ワインを滴らせた状態でシエラの自室前で待ってたジャスティンに出くわしてしまった。
ついてないですね、と笑いながらなんでもない風に喋りかけるが無言で睨みつけられる。「誰にやられた?言え」とぶわっと冷や汗が出るほどの殺気に近い怒気をはらんだ声で言われる。相手を切ると剣を抜き取るジャスティンに、「あなたには言えません」と返すシエラ。すると肌に傷一つ作らずシエラの服を切り裂いた。直接その場にいたものに聞くと動き出すジャスティンを止めると、首に剣を突きつけられる。斬られたいのか?との声に、構いませんと返すシエラ。あなたのために死ぬと嘘はつけないが、切り殺されて怒りが収まるならそれでいいというシエラに、冷静さを取り戻したジャスティン。俺が手を回さないうちに早々に手を打てと言い、ワインで汚れたシエラを抱きしめた。キスを口に、頬に、額に、首にとされ、高級なものになったような気分になるシエラ。俺が本当に殺したいのは、おまえを蝕んでいる奴だというジャスティンの言葉に、このワインのように染み込んでしまったものはいくら洗っても元の白さは取り戻せないと思うシエラ。
《ジャスティン9》
「今日はでかける」と言われベットから顔を持ち上げるシエラ。朝は苦手だだるいと思いながら立ち上がるとふらついてジャスティンに抱きとめられる。弛んでるなと思っていると、ジャスティンに「熱があるじゃないか!?」怒鳴られた。微熱がでていてらしい。すぐベッドに戻された。出掛けるのでは?というと怒られ、今日は部屋を出るのは禁止寝ておけと言われジャスティンは部屋から出ていった。寂しいような気持ちになって弱ってると感じたシエラはそのままうとうとと眠った。
少ししてそっと部屋に人が入ってくる気配に目が覚めるシエラ。ジャスティンが冷えたタオルを額にのせてくれた。「眠っていろ」と優しく頭を撫でられる。懐かしく悲しい記憶が蘇る。気配が遠ざかっていく感覚に置いていかれたくない、捨てられたくないと、手を伸ばして薄い布地を掴んだ。マントを掴む手に温かい手が添えられ「すぐ戻るから」と頬を撫でられる。この人は戻ってきてくれる大丈夫と感じたシエラは手を離す。
また眠ってしまっていたシエラだが、美味しそうな匂いに目が覚める。体調はすっかりよくなっていた。ジャスティンは一人分のお粥を持ってきていた。自分用かもと思ったが、ジャスティンも食べるつもりがあるならと「毒味した方がいいと思います」というシエラ。「失礼な奴だな。食べてみろ」と差し出されたお粥を食べるシエラ。毒は入ってないみたいと感想を伝えると「当たり前だ。俺が作ったものにそんなものが入ってるか!」と言われる。尋ねると、趣味程度に料理をするらしい。色々揃っているのに、料理ができるなんて毒が入ってなくても「熱が上がりそう」とシエラは呟き、「まさか、どこで毒が!?」とジャスティンを慌てさせた
《時間経過6その後》
髪を下ろしているのを見て「何かあったのか?いつもなら私服の時しか下ろさないだろう」とジャスティンに尋ねられる。理由は言わず「似合いませんか?」の尋ねかえすと「いいと思う」と言われる。幸せだなあと、機嫌よく笑うシエラを見て「俺もだ」と言われ、欲深く罪深く、許されないけど、今とても幸せと思うシエラだった。
《ジャスティンエンド》
ベットの上で、明日は母の命日だと告げられるシエラ。墓参りに伴って来て欲しいとジャスティンにお願いされる。ジャスティンからは家族の一員になることがもう確定したかのように話をされる。反応には困るが、そばにいることが幸せだからそばにいるのは困難なんて思わないシエラ。命の危機でもこんなふうにならないぐらいの心臓の脈打ちを感じる。言葉にならないがジャスティンよりはまりこんでると思うシエラ。
翌日花束を抱えたジャスティンとともにお墓のある建物の前までやってきたシエラ。都のゴテゴテと見栄をはったお墓と違い、気品と深みのある建物だ。建物には鍵がかけられ、中には限られた者しか入ることができない。それでも建物の周りは花で埋め尽くされ、高そうな酒瓶も置かれており、忘れられていない未だに愛された人なのだと感じるシエラ。
互いに相手のお墓なんてみたくない、長生きしてほしいと話をしているうちに建物の門の前までやってきた。鍵を開けたら亡くなってはいるが、ジャスティンの母親と対面することになると思うと入ることを躊躇うシエラ。そんなシエラにきっぱりと「おまえを母に合わせたいんだ」と言われ、引っ張り込まれる。建物の中は日が差し込み明るい。区切りはなく奥に墓があった。お墓には花束が1つと、一輪差しが置かれている。王家の人の墓に参れる限られた人物はシエラには2人しか思い浮かばない。「命日にここに来るものは受け入れている」とジャスティンは言った。
ジャスティンも花を置き、墓標を見つめる。「昔母と約束を交わした。果たせないのは残念だ」と言うので、どんな約束なのかシエラは尋ねた。
それはまだジャスティンと母親が2人で暮らしていたときのこと。「もし、あなたに好きな人ができたら、祝福してあげる」と母親は言った。ジャスティンは自分と母上と自分の認める人だけに認められたらよいと言ったが、「認められたらもっといい。他からの祝福が必要な場合もある。必ず紹介してちょうだい。あなたの大切な人を……祝福したいの」、それが昔母親と交わした約束だった。
「母が亡くなった今としては紹介できない。出来るのは、ここにおまえを伴うぐらいだ」と誇らしげに言うジャスティン。そっと墓標を撫でるジャスティンの手に自分の手を重ね「恋人の親に会うのは怖いですが、お会いしてみたかった」というシエラ。そして2人の手が共に墓標に触れると、墓石から光が溢れ「愛しい我が子らに祝福を」という声とともに光の中に一瞬女性の姿が見えた。呆然としていると、石の動く重たい音がして、レバーが出現する。シエラがレバーを引くとシンプルな箱が出てきた。
…………
ジャスティンの別荘まで帰ってくる。すると、コールドナードとマーシャルとオランヌが待ち構えていた。オランヌに嫌な顔をするシエラに魔法嫌いも程々にとマーシャルやコールドナードに言われる。魔法には慣れない、危険のあるのさものじゃなかったけどさっきも魔法にでくわした、と話をすると「そりゃあそうだよ、俺の魔法は安全だ」としたり顔でオランヌが笑った。
慌てて人払いをしてオランヌに話を聞く2人。箱は開けられず持って帰ってきていた。本当は箱を開けて2人で感動してもらうつもりだったのにというオランヌだが、準備した仕掛け箱は型が古すぎて開けられなかった。オランヌが仕掛けを解いて箱を開けると仕事でみなれているような公的文書が入っている。「お母上から、君達への結婚祝いだ」のオランヌは年長者らしい口調で告げた。
夜、エドワルドのもとに訪れたシエラ。エドワルドからは「ついに辞める気になった?」と聞かれる。冷たい王の顔で、シエラの代えはきくけど、兄の替えはきかない。優秀だけど、他はいくらでも探せる。と、決して自分が取り立てた恩は返してもらったから好きにしたらいい、なんて言わないエドワルド。そんなエドワルドに「私ほどあなたを愛しているものはいない。今はまだ」と仕事を続ける意志を伝えるシエラ。「全く僕の周りは、僕を安心させてくれない」と大袈裟にため息をつき、お手上げだとポーズをとるエドワルド。守りたい人がいるのはとても幸せなことだと思うシエラ。
…………
酒場でマーシャルと飲むと「おめでとうございます」と結婚を祝福される。シエラの方も「まだ先のことよ」と先のことを期待している。早く子供を作ってくださいと言われる。女の子ならどうしようもないじゃじゃ馬になるんでしょう、というマーシャルは、ジャスティンがシエラを見るような、シエラがエドワルドを見るような、母親が子供を見るような、守りたいものを見るそんないつもと違う目をしていた。
…………
それからどれだけたったのか。ジャスティンの別荘の庭で女の子の声が響く。波打つ黒く長い髪を後ろで1つ括りにして、大きな蒼い瞳をした少女が剣を持ってマーシャルに斬りかかっていた。
「手加減しないで、嘘ばっかり。すぐ父上みたいに強くなってマーシャルなんてとっちめてやるんだから」「私はあなたに成敗されるような悪いことをした覚えはありませんよ、お嬢様」「私のことちゃんと名前で呼ばないじゃないっ。お嬢様なんて、やめてよねっ!子供っぽいもの」「まだ子供でしょう」「もおおっ!本気で相手をしてよねっ。今に母上みたいに強い女になって、マーシャルなんて、ぶちのめしちゃうんだから」「お母上のようになったら、私もぶちのめされてしまうかもしれません。……早く本気でお相手できるほど、強くなってくださいね?」
一方、家の中ではシエラが書類を眺めて迷っていた。書類の束は身分を完璧に整えるための書類。養子縁組や出生・縁者に至るまで、組み合わせは何通りもあり、王家の推薦や承認も付いている。作成日は古くても提出するだけで認められる効力の強いもの。第一王子と結婚しても誰もが納得する身分を作り出せる。今作ろうとしても、現国王の力をかりても時間がかかるような代物で、この裏には当時の国王の姿が見え隠れしていた。
明確な占いなどもしないような性格の人だとジャスティンは言うが、まるで初めから身分の低い娘を娶るとわかっていたかのような完全な根回しだ。「経験したものなら対処も分かるからな。自分がした苦労までは受け継がせたくなかったんだろう」とジャスティンは言う。これだけのものが用意できたのに自分では使わず、子供のため自分のために最善の道を選んできたジャスティンの母親。どんな想いで集めて、守ってきたのか。
「使ってくれるか?」と尋ねるジャスティンに、もちろん、と返すシエラ。迷うほどたくさんの道が提示されているが、行き着く先は一つ。行きたい場所も一つ。
マーシャルと二人の娘の声が聞こえてくる。「もしいつか、あいつらが……」と言いかけて「いや、ずっと先の話だ」と濁すジャスティン。ジャスティンの眉間にはうっすらと皺ができ、それを愛しく思うシエラ。年の共に、その皺が刻まれ深まっていくのをこの目で見たい。
私はもうたどり着いている。あとは、この場所を守るだけだ。守ることは得意分野だから自身がある。守りたい。それと同時に守られているとも思えるようになった。生きるのに相応しい、そして受け継ぐに相応しい理由だ。そう思えるようになったシエラ。
-END-
《好感度未達成エンド》
ジャスティンの機嫌が悪い、ジャスティンのお陰でスムーズにエドワルドが即位できるとお礼を言うが、俺は何もしてないと冷たく言われる。エドワルドのために休養中も働いていたシエラに、戴冠まで休暇を申請しろというジャスティン。そんなことできない、と断るシエラに、おまえの周りは優秀なものが多い。マーシャルにも協力させる?むしろこの機会に引退するか?とジャスティンに言われる。「極端すぎます」とシエラが止めると、「ならば適度に休め」という。それでもエドワルドエドワルドというシエラにジャスティンの顔が強ばる。そんないしのつよいところも気に入ったところだけどとため息をつくジャスティンに、自分がいると立場が悪くなると心配するシエラ。「おまえがいればらそれでいい」というジャスティン。私もそんな頑固なところを気に入ってると思うシエラ。
《支持率未達成エンド》
打ち合わせ終わりにマーシャルと2人で酒場に来たシエラ。ジャスティンの公務が終わるまでの時間潰し。気が抜けていたのかと言う話をする。これから忙しくなるが、ジャスティンと会えなくならないように協力を依頼するシエラ。マーシャルは支持率不足なんて情けないと言われつつも、それだけジャスティンとの時間を大切にしていたシエラに対して進んで協力を約束してくれる。
ジャスティンの部屋までジャスティンと2人出歩く。結局は同じことではあるが、エドワルドではなくおまえに協力してやると、協力を約束してくれる。外の満月見て「休めたか?」とジャスティンに尋ねられる。「怠けすぎなぐらい」と答えると、笑って「可愛い奴だ」と言われる。ずっと2人で過ごした気がするほど充実した時間だったと語る、ジャスティン。そして、凄んででもシエラが怠けたのは自分のせいだとシエラに言わせる。理由を尋ねると、ジャスティンはシエラと会うことを優先させて鍛錬や社交を怠ったらしい。俺だけ堕落するのは不公平だと言われる。「俺といて窮屈じゃなかったか?」と尋ねるジャスティンに「安心しきって周りが見えなくなるほど」羽を休めたと笑顔で答えるシエラ。その言葉に「安心した」と微笑むジャスティン。
巻き返さないと、と奮起するシエラ。ジャスティンに対して、自分の怠慢がジャスティンのせいなら、ジャスティンのせいでエドワルドに迷惑がかかったことになるから、少しはエドワルドに協力してほしい、と言う。そんなシエラにたいして「ごめんだな。あいつが、おまえが俺のものと思い知るいい機会だ」と鼻で笑った。
はい、以上になります。
お分かりいただけますか、もうイベント2からカペラさんとの違いに泣くしかない。カペラさんなんてエンパイアのエンディングで、この人には絶対過去は言えない、と心の中で言い切られていたというのに、ジャスティンに対してはお話してるんですよ?それも貧しくて親に捨てられて奴隷もして売られたって、ってとこをですよ!?これが正ヒーローとの格差か……と哀れみの目を向けだしたら止まらないし、カペラさんがマジで可哀想なので純粋な感想だけにしますね、はい。
なんというかジャスティンって懐が広すぎてすごいんですよね。たぶんシエラがいうように、奴隷と王子様と恋人、結婚っておとぎ話なら面白いかもしれないけど、ルクソーヌっていう貴族の国でなら失笑物な夢物語って考えるのが当たり前なんですよ。なのに、王子様が何の躊躇いもなく恋人だ、妻にするって宣言しまくって、彼の部下達も歓迎モードだから、受け入れないとか意味わかんないって逆にシエラが常識ないみたいな対応をされまくります。シエラも頑固すぎるところはあるけど、物語から離れて真面目に考えたらシエラの反応の方が正しい気がする不思議。でもプレイしてたら、早くジャスティン受け入れてやんなよって思っちゃうんだからジャスティン様ほんと半端ないです。お分かりいただけますか、もうイベント2からカペラさんとの違いに泣くしかない。カペラさんなんてエンパイアのエンディングで、この人には絶対過去は言えない、と心の中で言い切られていたというのに、ジャスティンに対してはお話してるんですよ?それも貧しくて親に捨てられて奴隷もして売られたって、ってとこをですよ!?これが正ヒーローとの格差か……と哀れみの目を向けだしたら止まらないし、カペラさんがマジで可哀想なので純粋な感想だけにしますね、はい。
ジャスティン1で分かるように、城でいた時からかなり甘々モードな2人ですが、ジャスティンの別荘に移動してからはさらにパワーアップします。のんびり休暇を楽しむ2人。そして、ほんと意味わかんないぐらいベッドの上のイベントが多く、イチャイチャしてる。日常の中からシエラを守ろうとする行為が溢れてて、あのシエラが守られるような女になりたいと思います。こんな化け物みたいな自分が守らたいと思うなんて….と格闘しているところを上手くサポートに入るマーシャルのナイスアシスト。
とりあえず終始甘々に過ごして、毎回砂を吐きそうになります(笑)
人目を憚らずにシエラにベタベタしてるジャスティンですが、シエラに何かあるとエンパイアでもお馴染みの殺気を発するブチ切れをかましてきます。シエラはというと、これがゾクゾクしてるんですよね。シエラがジャスティンに惚れたのって優しいところももちろんなんだけど、この殺気をぶつけられた時のドキドキが吊り橋効果になったんじゃないかと思っちゃいます。ちょっとMっけあるよね()
甘々な日々を過ごしていく中、シエラも段々絆されていきます。まさかシエラが「ご飯にする、お風呂にする、それとも私?」をするなんて、誰も想像できなかったんじゃないかなぁ。悪役のようにシエラを閨に誘いながらも、すぐに冗談として流すジャスティンにどうぞと身を差し出してくるシエラも驚愕の甘さ。エンディング入るまで、仕事は絶対辞めない・結婚なんて無理、という姿勢は変わらないけど、それ以外はほんと甘々です。
そして、エンパイアでもエドワルドとの回想シーンで出てきた、ジャスティンのお母さんがジャスティン√では大きな鍵になります。
私もシエラ同様、儚い人だと思ってたけど、実際は結構お転婆な人だったらしいジャスティン母。ちょくちょくイベントに出てきては、そんな人だったんだ意外〜、と思わせて置いてエンディングでぶちかましてくれます。お墓に亡き母からの結婚祝い。これによってシエラも、仕事をやめてジャスティンと結婚することを受け入れることが出来ました。ジャスティンの来るかわからない恋人のために一肌も二肌も脱いでたお母さん、その時の国王も巻き込んでだなんて、いやほんと、ジャスティンのお母さんと前国王とのお話だけで分厚い本が出来ちゃいそう。
そしてエンディングの最後は一気に10年以上未来のお話になります。見た目ジャスティンで性格は母親譲りの娘がマーシャルと鍛錬してるなんて、ほんとありがとうございますとしか言い様がない。娘×マーシャルの妄想が捗るとしか言えないです。これを公式にしてくれたロゼ様に感謝しかありません。尊い……。絶対娘ちゃんマーシャルのこと好きで張り合ってるじゃん。名前呼んで欲しいってなんだよ……。そしてマーシャルも好きだったシエラと敬愛するジャスティンの娘ちゃんなんて、絶対好きになるじゃん!!!名前呼ばないの自分の恋心隠すためでしょ!!、と会話があまりにも尊いので、半分はそのまま載せさせてもらいました。ジャスティンが薄々感じるほど2人の仲は良いみたいです、
ほんとこの娘とマーシャルのスチルを見ていただきたい。
そしてシエラの方も、何の憂いもなくジャスティンの妻になれる立場+10年ほどの歳月によって、守られる立場を受け入れられるようになってるの、ヤバくないですか?ヤバいです。ジャスティンの母親の気持ちは、私の記憶が間違ってなければエドワルド√で何となく察することができるんですけど、それは置いておいて。ジャスティンの老いていく変化を傍で見ていきたいとか、これから家庭を守ると同時にジャスティンや周囲の人にこの幸せを守ってもらうことに生きている価値を見出したシエラが、尊すぎて見てるこっちが泣きそう。しかもイベントがこの未来にとんでから、バックミュージックがエンパイアの壮大な音楽なんですよ(エンパイアのミハエルエンドで流れた音楽と言えば伝わりますか?)。ミハエルと約束した女として生きる道と1人で生きていく道の間を駆け抜けた先が、この幸せな家庭なのかと思うと、ほんともう感無量。
数年前にプレイしたときは完璧すぎる終わりすぎてちょっと…と思った私ですが、改めてプレイしたら尊い以外の言葉なくすぐらい感動しちゃいました。年取ったなぁ………
基本マーシャルって自分の√以外は当て馬MAXで切なくなるんですけど、さすがジャスティン自分の侍従長も幸せにしてくれました。さっすがシエラと周囲の人みんな幸せにするマン(私が勝手に名付けました)というか恋心を、シエラとジャスティンの子供への愛情に切り替えることで、シエラへの恋を断ち切った感あるよね。頑張れマーシャル。
ジャスティン√の2人は幸せな妻と夫であり、素敵な母親と父親になってそうで胸が暖かくなります。あー尊い。
あ、未達成エンドのこと忘れてた。好感度足りないエンドは2人とも結構冷たい感じ。エドワルド第一を止められなかったシエラと、それにおこなジャスティン様です。
逆に支持率足りないエンドは甘々なんですよねー。恋にうつつを抜かして仕事しなかったダメカップルになるんですけど、全然後悔してなくて笑っちゃう。この感じなら1,2年遅くなるかもしれないけど、ベストエンドと同じ最後を迎えそうな感じ。
感想も含めるとかなり長くなってしまいました。次回はジャスティン√のサブイベントの方をアップしたいと思います。
♥ つづきはこちら
《サブ エドワルド1》
エドワルドから物が増えて困っているね、引っ越す?と突然聞かれる。
「ハルキアに手伝わせるくらい、ブライアンからの贈り物に困っているのなら、ちょっと考えてみてもいいんじゃない?」と目を合わせたままニヤリと笑うエドワルド。
「それ、ハルキアから聞いたんですか?」と尋ねるシエラに、「いや、自分で突き止めた。違うな。答えを導き出した」と返すエドワルド。
なぜそう考えたのかの理由を語るエドワルドに「…楽しそうですね」とシエラは言う。推理小説を読むのに似て、これからどうなるか予測するのが楽しいと返すエドワルド。
こういうときの主は、小説に出てくる黒幕の悪党のように思えてくるシエラであった。
《サブ エドワルド2》
顔の傷をエドワルドに指摘される。もしかして、落馬?と指摘され、ブライアンの馬の話になる。
エドワルドはブライアンが乗馬の名手ということを知っているが、シエラは親しくなるまで知らなかった。隠しているわけではないけど、乗馬より馬の育成に熱心らしいで馬の品評会ではいくつも賞をとっていると教えてもらう。「地味だよね」というエドワルドに「ブライアン様らしいです」と答えるシエラ。
本当は裏方を好むブライアンらしいと心で思いながら「いかにもあの方らしい」というシエラに「ずいぶん絆されているね。君を手懐けるとはさすがブライアンだ」と揶揄られる。
「そういえば……、彼は暴れ馬を育てるのがうまいんだってね。ふふ、ブライアンに調教されたの?」
「……勘弁してください」
《サブ エドワルド3》
私的なサロンで支持者達と談笑をしていたエドワルドに手紙を届けに行った。手紙を渡して立ち去ろうとしたところで、呼び止められブライアンとの仲を聞かれる。
侯爵家の協力を得るために可愛がってもらうようにと人が多い中で言われる。
その後城の庭で散歩するエドワルドに「ブライアンのことが利用されるのは嫌だった?」と尋ねられる。
今は2人きりだと言われるが、シエラの回答は「協力関係を築くのは有用だから間違っていない」というもの。
「好きなんだろう?」と言われるが「好きだからこそ分かる。利用されても怒ったりしません」と返す。思ったより上手くいっているようで安心したと言って歩き出すエドワルド。
きっと、これ以後らエドワルドが私とブライアンの仲を利用するのを躊躇うことはないだろうと思うシエラであった。
《サブ ジャスティン1》
「あの遊び人に取り入るのか?」と城の廊下で呼び止められる。
嫌味たらしいことを言うが、ジャスティンは口で言うほど悪く思っていないよう。
「いつも俺を見下ろしているだろう。たまには痛い目を見るといい」と言われる。反論するシエラに、「おまえは…、俺を無知な子供のように扱うことがある。俺がおまえを嫌いな理由の一つだ」と返すジャスティン。
そこから隠し事の話になる。王子なのに隠し事が下手だと言われて、ブライアンはエドワルドのように、隠し事が得意だぞと言われる。
ブライアンも裏はある。だが、エドワルドのようには……と、疑問符を浮かべるシエラに、ジャスティンはにやりと「だからこそ、隠し事がうまいんだ」と笑う。
私の知らないことを知っている、という目で。見下ろされてる気がしたシエラであった。
《サブ ジャスティン2》
廊下ですれ違うだけと思っていたら話しかけられる。
「おい?何を呆けているんだ?……あの遊び人に付き合って、おまえまで遊び呆けているんじゃないだろうな」
そう言われてむっとしたシエラは「ブライアン様には関係ありません」と返す。
「そうか。おまえは、遊び人というとブライアン=カペラを連続するわけだな」とジャスティンに冷やかされる。
ジャスティンからはエドワルド以外に惹かれることになると思わなかったと言われるが、シエラにとっては説明できないが意味合いが違う。
「……いい人ですよ?」というシエラに「貴族にいい奴などいるもんか。人がよければ、この世界では生き残れない」というジャスティン。
ジャスティンが生きていけてるのにとおかしくて、微笑んでしまう。
笑っていることを指摘されて謝るシエラに、素直に謝ると余計気持ち悪いというジャスティン。
「ふふ。だって、じゃあどうすればいいんですか」つい笑ってしまったシエラに
「……少々話しすぎた。俺はもう行く」と、困ったような顔をして、ジャスティンは行ってしまった。思いがけず和やかな時間をはジャスティンにとっても意外だったのではないかと思うシエラであった。
《サブ ジャスティン3》
ブライアンといるのが珍しく見えるのか、飽きないなと声をかけられる。
主を変える気があるのか?と聞かれるが主はエドワルド様だけと答えるシエラ。悪い目で見る者もいるだろうと言われ、ブライアンを懐柔させるためとという噂もあるが、残念ながらそんな技能はないと答えるシエラ。
技能があれな懐柔した。夢中にさせてみたいというシエラに「のろけられた気分だ」と呆れたようにいあジャスティンであった。
《サブ ジャスティン4》
王城から離れた郊外で、久々の休暇にブライアンと2人、遠乗りに出かける。
2人並んで馬を歩かせていると、ブライアンから久々にジャスティンと夜会で出会ったという話をされる。面白いことを聞いたと笑うブライアンに嫌な予感がしながら内容を尋ねるシエラ。
「君、ジャスティン様に向かって、私を夢中にさせてみせると啖呵をきったそうだね」
走らせてもいないのに、馬から落ちそうになるシエラ。その上、ジャスティンの通る声のせいで、その場でちょっとした話題になり賭けが始まるぐらいだったと聞く。
顔を熱くして絶対に噂をもみ消すというシエラに、必要ないとあっけらかんと言うブライアン。噂が広がって動かしがたい事実になればいいとポジティブに言うブライアン。
何だかブライアンの手の内で転がされているようで、思っていたよりずっと………
ブライアンは、近づけは近づくほど、今まで知らなかった顔を見せてくれると思うシエラであった。
《サブ マーシャル1》
いつもの店のいつもの席でマーシャルと2人きりで飲むシエラ。
「貴族に慣れてきたんじゃないですか。次期侯爵様の傍にいるのだから理解できる部分もあるのではないですか」と、いつもと同じなのに、いつもと違うことを言い出すマーシャル。
ブライアンは傍目には完璧な貴族であり、本心を表に出さないところも貴族らしい。でもシエラは裏では、普通すぎて悩んでいることを知っている。普通の人のように、と思うシエラ。
「貴族でも何か特別なところのある人なのでしょう。あなたの恋人ですからね」
ちょっと笑ったようにからかうマーシャルであった。
《サブ マーシャル2》
いつものバーで飲む2人。話の内容はロイヤーが気持ち悪いということについて。
ロイヤーの忠誠心が痛いのは性別のせいだというシエラに、私も当てはまるけれどというマーシャル。だが、シエラの「俺のブライアン様はやめてほしい」という、言葉に吹き出す。
人事だと笑いつつも、複雑なのだろうとロイヤーをフォローするマーシャル。シエラもそれは理解している。自分が正妻にも妾にもできない、次期国王の所有物だから、ロイヤーの果たすべき仕事の一つを妨げてしまっている。
でもそれだけブライアン様があなたに真剣だと認めているということだ、とシエラを慰めるマーシャル。ただメイドに手を出すだけなら止めない。ブライアンのことを思って口をだしてきているのだと。
でもシエラは、それはつまり、ロイヤーに管理されてるってことでしかなく。やはり気持ち悪いと思うのであった。
《サブ マーシャル3》
小さめの夜会の警備にあたるシエラとマーシャル。王子達は出席しないため、代わりにその使用人が配置されている。ブライアンは参加しないのか?とシエラに尋ねるマーシャル。ブライアンは外遊から戻ってから遅れて参加する予定になっている、と答えるシエラ
ブライアンが来たら、場の空気が変わる。ご婦人方が騒ぎ出しますね。と話の流れで口にしたマーシャルだが、シエラは無言。その沈黙にマーシャルは申し訳ないと少し慌てる。
「仕事に私情なんて出さないわよ」と返すシエラに「そう、ですよね。あなたはそんな女じゃない」と言うマーシャル。「じゃあ、どういう女だっていうのよ」と言い返すと、マーシャルは皿が切れていると会場に消えていった。
《サブ マーシャル4》
ブライアンの部屋でブライアン、シエラ、ロイヤーの3人で椅子に座っている。
これは何かと尋ねると、親睦会だよ、とブライアンに言われる。使用人の仕事やプライベートについて知りたいというと、ロイヤーからプライベートは酒場に繰り出して飲むぐらいだと馬鹿にするように言われ、シエラもあんただって同じだろうと、反論。
そこから、酒癖が悪いや、湿っぽくマーシャルと2人で飲んでるよりマシだ、など罵りあいをロイヤーの急用で強制終了するまで続けてしまう。
有意義な親睦会だったというブライアンに、有意義でした?と尋ね返すシエラ。
ブライアンにとっては羨ましいと思うほど、新鮮で面白いものだったよう。シエラとロイヤーとマーシャルの中にある同期の絆が羨ましいと、話すブライアン。
いつもマーシャル=エイドと2人で飲んでるのかとブライアンが尋ねる。その問にしどろもどろに答えるシエラに、今から私と2人で飲もうと高級酒を用意し始めるブライアン。
「マーシャルとは飲めてら私とは駄目なんて言わせないよ」
《サブ ランビュール1》
貴族の女性から苦情があり、ランビュールの薬作成を止めに部屋を訪れたシエラ。ランビュールは最初はとぼけた振りをしていたが、ブライアンからの依頼された薬だから困る、とシエラに言う。たじろぐシエラだが、自分がそう説明してもあの女性は納得しないと思う……と伝えると、「関わり合いたくありませんが、説明します」とランビュールは立ち上がった。
何の薬かシエラが尋ねると、お酒に強くなる薬と返答される。何故と首をかしげるシエラに、シエラが強すぎるからだと説明するランビュール。説明されても訓練してるから当たり前じゃないと理解できないシエラに、男としての見栄。先に潰れるのが情けないんでしょうと困ったように教えるランビュール。
そんなことしたって、と言葉を続けるシエラに、そういうことは本人に言ってくださいと言うランビュール。部屋を出ていく前に「気持ちは汲んであげてください。あと、薬のことは聞かなかったことにしてくださいよ?怒られちゃいます」と言われ、(それじゃ、本人にいいようがないじゃないの)と思うシエラであった。
《サブ ランビュール2》
路地裏の1角にある本屋でランビュールと出くわす。
あなたがこの店を知ってるとは思わなかった、と話しながらブライアンの紹介で知ったのだろうと気づくランビュール。次期侯爵なのに通うブライアンも物好きというランビュールに、あんたも'貴族'なのに出歩くなんて、と返すシエラ。ランビュールの立場についてうっすら知っているけれど、あえてぼかしたままにして、士爵様と声をかける。
本が多すぎて困っていたシエラと一緒に本を探してくれる。ブライアンも忙しくて毎回シエラの付き添いはできない。ランビュールもエドワルドの即位に向けて準備があるのに関わらず、ブライアンがこれないときはお供しましょう、と声をかけてくれるのであった。
《サブ ランビュール3》
夕刻の酒場にランビュールと2人で飲みに来ているシエラ。あの本屋の話をする。
最近のブライアンは多忙のため、なかなか会うことができずにいる。ランビュールも会えておらず、寂しいらしい。ランビュールもあの本屋にはブライアンに連れて行ってもらったと話す。本に囲まれたブライアンはたはだの学問好きの青年だったと微笑むブライアン。シエラも毎回置いていかれると話す。
でもランビュールの微笑みは消え、シンフォニアにいた頃と比べ背負うものが違う、と遠い目をする。みんなが理解してくれない実験を理解してくれる数少ない人と話すランビュールに、ブライアンにとってもランビュールにとっても互いが数少ない貴重な友達だ、と思うシエラであった。
はい、以上です。
サブイベントして驚いたのは、意外と王子2人に惚気てるシエラ。すごいブライアンのこと好きじゃん!とビックリしました。サブイベントで好きなことがより分かるってどうなんですか。この何分の1かを本人の前で見せてあげなよ………ごほんごほん。
エドワルドはやっぱりシエラのこと特別に扱ってるな〜と。普通なら何の気負いもせずにブライアンとシエラの関係を自分によいように使ってるはずなのに、あえてシエラを試した上で2人きりになって気持ちを聞くあたり、分かりにくいけどすごいシエラを大事にしてるなと感じました。2人の恋愛も楽しんでるみたいだし、邪魔することはなさそう。
ジャスティンの方は、ブライアン√では全然打ち解けていないながらも雑談できる程度にはなっている様子。いい人と優しい目で見られてることを察してて、シエラのこと嫌ってたんだねー、うん、可愛い。それにしても惚気を相手に言いに行くってすごい仕返しの仕方だなと笑っちゃいました。ジャスティンはそんなに深く考えてなく、ブライアンを見て共通の話題になるシエラの話を出しただけなのかもしれないけど。相変わらず天然で可愛いジャスティン様(笑)
マーシャルは、うん。他人√で出てくるマーシャルはもれなく切なくなって早く幸せにしたくなっちゃいます。墓穴掘って逃げるマーシャル可愛い。充分、本命キャラに嫉妬されるだけの立ち位置にはいるんだけど。ごめんね、ジャスティンプレイしたらプレイするからもうちょっと待ってて!
ランビュールは、本当にブライアンと仲いいんだなーと思わされました。ブライアンのために貴族の、しかも女性に話をつけに行くなんて。秘密を密かにバラしちゃったりはするけど、メイン√でも的確なアドバイスしたり、2人の友人として素晴らしい働きをしてると思います。というかお酒に強くなる薬頼んでたとか地味に可愛いブライアン(笑)今後のことを考えたらこれまでのように仲良くのんびりした時間を持つことは難しそうだけど、気の許せる友人としてそれぞれの心のやすらぎになったらいいなと思いました。
次は完璧なハッピーエンドに向かって猛進していくジャスティン様を攻略していく予定です!
クリロワネタバレ記事、次はブライアン√です。
要約しても、1つ前の時間経過イベントと比べ物にならない長さになってしまいました………
とりあえずメインの恋愛イベントをこの記事で、サブイベント類を次の記事にしようかと思います。
後、前回書いた時間経過イベントの6は必ず発生ではなく、恋愛イベントを全て見た状態であるターンを過ぎると発生するものと気付いたので訂正してます、すいません。
それでは、エンパイアでは「これは本当に乙女ゲームか!?」とみなを震撼させたブライアン様のその後の恋愛を、続きから、お楽しみください!
要約しても、1つ前の時間経過イベントと比べ物にならない長さになってしまいました………
とりあえずメインの恋愛イベントをこの記事で、サブイベント類を次の記事にしようかと思います。
後、前回書いた時間経過イベントの6は必ず発生ではなく、恋愛イベントを全て見た状態であるターンを過ぎると発生するものと気付いたので訂正してます、すいません。
それでは、エンパイアでは「これは本当に乙女ゲームか!?」とみなを震撼させたブライアン様のその後の恋愛を、続きから、お楽しみください!
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ブライアン2,7での[ ]のイベントはエドワルド、ランビュールでも共通のイベントです。
《ブライアン1》
雑魚のモンスター狩りで部下とおしゃべり。ブライアンを射止めるなんてすごいと言われる。
仕事を終え城に帰ったらブライアンから愛を囁かれて困惑。「ありがとうございますブライアン様、で目的は?」と、笑顔で聞き出すと、旅行に行きたいとの返答。
君がいつもより暇だから。今でないと君といられる保証がない。こんなに会えなくなるかも。
今旅行に行きたい理由を述べるブライアン。シエラは反論しようとするが、シエラの反論内容は理解していながら、ブライアンは全部キスで言えないよう封じる。
「旅行にも行ってくれないひどい恋人に何してもらおうかな〜」
笑顔で圧をかけてくる感じが、エドワルドと似てきてる。高貴な人はみんなこんな感じなのかなと思うシエラであった。
《ブライアン2》
ブライアンから骨休めに出かけようとお誘いされる。小さい別荘だからおいで、とのこと。
仕事が忙しいと断るけど、近くにいたエドワルドが裏切り、ピークは過ぎたと情報提供をする。
城にいると気が休まらないから、エドワルドが行きたい様子。それはこの期間がエドワルドにとって最後の自由時間になるから。
別荘はまともに行ったら1日半かかる場所にあるとのこと。用事があるときだけ帰ったらいいとニコニコしてる2人に、嫌な予感。
[予感は的中で魔法で移動。絶対許可しません!!!と拒否の姿勢だったけど、ランビュールに説得されて渋々許可を出す(オランヌが俺の話は無視なのにとしょんぼりしてる)。
許可を出した途端、オランヌの魔法で転移させられる。転移中怯えるシエラだったけど、]ブライアンが手を持ち「乗馬と一緒だから。私がついてるから安心して」と。何が乗馬と一緒よと心の中で文句をいいつつ、手を握り返すシエラ。
[転移を終えて、みんなが田舎の空気の清々しさを味わっている中、シエラだけは1人転移酔い。
オランヌは、魔法の耐性が弱いから魔法嫌いだったんだねーと、納得した様子。
結局城のような大豪邸にご案内される。お屋敷にも古い鏡を置いて、オランヌの部屋の鏡と繋げていつでも行き来できるようになりました。]
場面は変わって庭でエドワルドとブライアンが一緒に乗馬を楽しんでいる。割と会話は仲がよい感じ。
乗馬を終え2人きりになったとき、シエラが友達になったのかブライアンに尋ねると、エドワルドはなんと言っていたと質問返し。
ブライアンのとこと違い、べったりした仲じゃないし、エドワルドは依存するような人じゃないと、エドワルドからの言葉は何も聞いていないと伝える。その上で打算7割、親しみ3割(しかも身分による親近感によるもの)の仲とシエラの評価を伝える。
エドワルドといるときは次期侯爵に相応しい男に見えるけど、本当の友達付き合いはランビュールとのちょっとだらけた感じだよねとシエラは思っている。
ブライアンとしてはエドワルドのことは嫌いではない。ただ、シエラは依存してないっていうけど、2人の関係は友達より親密に見えると。本音としては、嫌いじゃないけど、友達にはなりたくない。醜い男の嫉妬だよ、と告げる。
シエラにはブライアンの目が責めてるように感じてしまう。ブライアンに友達ができるより、エドワルドに友達ができることを喜ぶ自分に引け目を感じてる。でもそれは、主の方が孤独と知ってるから。
シエラにも客室があてがわれる。もてなしを受けることに居心地の悪さを感じるシエラ。
とりあえずオランヌの転移鏡に問題がないことを確認する。
エドワルドから少しでも離しておきたいと思ってるブライアンは、いつでもシエラに来るように話をする。
《ブライアン3》
転移先。ブライアンがおすすめの場所に連れていくと2人で街をウロウロとする。
ブライアンは楽しそうにシエラに街の説明をしている。デートが嬉しいし、城から離れて人目を気にしなくていいからとても楽しいとブライアンは言う。
シエラはノリについていけず、城へ帰りたいと思ってる。落ち着かない。エドワルドのことが頭から離れない。
噴水の前で立ち止まる。噴水に硬貨が入っており、理由をブライアンに尋ねると、願い事が叶うという民間の俗信のためと説明される。入れる値段で願いが叶うなら全財産いれてもいいけどでもシエラなら叶えられるからそんなことはしないと話すブライアンに、困ると応えるシエラ。
内容も聞かずに叶えられないと伝える。好きだから、嘘をついたり裏切ったりするのは嫌。
そんなシエラに「嘘も時には必要」と諭すように言うブライアン。
促されて言った「あなたしか見えない。今はエドワルド様のことは忘れます」という嘘に嬉しそうな顔をするブライアンに後ろめたく感じるシエラ。
あなたといると楽しくて嬉しいのは嘘じゃない、と心の中で言う。
そのままブライアンはシエラに硬貨を投げようとと持ちかける。枚数による願い事の変化があるけど、それはやってくれたら教えると言われ、2人で1枚ずつ同時に投げる。
願いごとは、一枚投げると、再びそこへ来ることができる。二枚で叶うのは大切な人とずっと一緒にいられる。
「大切なのは、叶うかどうかじゃない。君が願ってくれたこと自体に、意味がある」とシエラの反論は指で塞いでしまう。
《ブライアン4》
メイドだけで警備の確認に別荘にやってきたシエラだが、当然のようにブライアンがついてきてて、普段のノリで話しかけてくる。気安く部下達とも話をしている。
「疲れてるから休むべき」とゴリゴリに押してくるブライアン。部下も疲れてらっしゃいます、と。追求すると、部下は人気のお菓子屋さん貸切で買収ずみだった。
上司を売る部下が可愛いわけ………(可愛いじゃないの、くそぅ)
嬉しそうな恋人も可愛くて、結局、部下とブライアンに言われ泊まりになる。
ランビュールにも「1泊ぐらいいいじゃないですか」と言われる。
ランビュールの部屋で(ランビュールと2人)まったり惚気混じりながら(ランビュールに僕と一緒のときは気楽な様子だと言いますが、恋人の普段と違う様子が見れないことに嫉妬しないんですか?→いいのよ、私は私にしか見せてくれない顔を見れてるんだから)すごしているが、ランビュールに今が1番ゆっくり出来る時間なのだから。2人で過ごしたらどうですっと言われてしまう。
《ブライアン5》
「はい、受け取って」
と街で花束を渡されるシエラ。理由を尋ねるシエラだが、ブライアンには君は何にでも理由を求めるねと言われる。ブライアンは贈りたいから贈っているんだと答えるが、シエラは、
「私、限定で?」とブライアンが社交の一環で仕方なく様々な女性に贈り物をしているのを知っていて意地悪を言う。
「うん。君は特別だ」それなのに、ブライアンはシエラに臆面もなく言う。
でもシエラにとっては下心のない贈り物は馴染めない。
「今までの贈り物、エドワルド様行きになってたりしないよね?」
と尋ねるブライアン。エドワルド行きは捨てられるよりもショックだと言う。
エドワルド様ならいいじゃないですか、私に送るより利益がありますよ、と何度も言うシエラに、エドワルドに回したことがあることを察するブライアン。
シエラが色々と言い訳をするが、君に受け取って欲しかったと悲しそうな声でいうブライアン。
シエラだって酷いと思っている。本来なら、したくはなかったのけれど、切実な問題があらわれてしまったと心の中で言い訳するシエラ。
「花は。……枯れてしまうから、受け取ってくれるの?」と尋ねるブライアンに「場所をとりませんからね」と返すシエラ。「後に残らないものじゃないと嫌なんだね」というブライアンに、誤解させたかもしれないと思っても訂正しないシエラであった。
その後家具屋に来た2人。残るものを贈りたいと、花のあしらわれた家具を見つける度、ブライアンは薦めてくる。
「私が君に贈りたいのは、眺めるだけで幸せになってもらえそうな花だよ」と言って家具を薦めてくる。
もういただいています、と言っても納得しないだろうとシエラは何も言わない。手に持ってる花束自体が枯れるまでのあいだ、目にする度、贈り主を思い出す。眺めるだけで、しあわせにしてくれる花、だと思っているのに。
結局シエラは何一つ手にすることなくお店を出る。
「もう、充分いただいています」というシエラだが、「私のとっては充分じゃない。本当に、花でもなければ受け取ってくれないんだな、君は」と、どこか寂しそうに、ブライアンが言う
「花くらい、リリーにだって贈れますわ」
突然リリーが、割り込んでくる。自分を置いて2人で過ごすなんて酷いと怒るリリー。
二人してシエラを困らせる兄妹。
「花を贈ったくらいでいい気にならないでくださいね、お兄様」
妹の敵意のこもった視線に、次期侯爵は困ったように苦笑した。
《クエストイベント1:盗まれた本》ターン71
「いい本が入ってね。とっても貴重な本で……、君にも見せてあげたいんだ」
例の本屋へブライアンと2人で向かう。
例の本屋へブライアンと2人で向かう。
店の前に着くと、店長が店頭の本を整理していたところだった。店内に人の気配はほとんどない。変わらぬ佇まいに、なぜだか安心感を覚えるシエラ。
店長とブライアンが和やかに会話していると、突然カウンターの奥から何かが飛び出し、2人の方に向かって来た。
咄嗟にブライアンの腕を引き寄せ、屈み込んだシエラ。その間に本泥棒に逃げられてしまう、ブライアンの本も一緒に。
ブライアンに許可を得て、1人で本を取り返しにシエラは向かう。
ブライアンに許可を得て、1人で本を取り返しにシエラは向かう。
「その本、返してもらうわよ」
バトル
☆敗北
「ああ、無事だったか。よかった。……何?そうか、盗人は取り逃がしたのか。いや。気にする事はないよ……。あまりに急なことで、私にもなにがなにやら。……ただ、君に見せられなかったのは残念だ。希少な本だから、次に手に入れられるのはいつになるか分からないが……。また今度、取り寄せて見るとするよ。それよりも、怪我の手当を……」
☆勝利
店長にシエラはお手柄だと褒められ、逆に腰を抜かして頼りないとブライアンにため息をつく。
「腰は抜かしてないぞ、腰はっ!」
むきになって反論するブライアンに、ニヤニヤしながら宥める店長。ブライアンがこの店に通うのはらきっと本が欲しいからだけではないのだろうとその様子を見て思うシエラ。
「ま、カカア天下なほうが家庭は上手くいく。おまえさん、果報者だぞ」と言われ、ブライアンは1人盛り上がる。店長の手を取って、今にも踊りだしそうな勢い。店長もあまりの興奮ぶりに、若干引き気味になる。
「あんたも、大変そうだな」
「そうなんだよ。わかってくれるか!」
(今のは、私に言ったんだと思うけど)
……………………
本屋から出て「嬉しいな」と笑顔のブライアン。戻ってきた貴重な本より、お似合いの言われたことの方を喜んでいる。
そんな彼を見ていると、私まで……
「……私も、嬉しいです」
「!そう?そうだよね?君にそう言ってもらえたのが何より嬉しいよ……」
(私も、だ。ブライアンに言われたことが、なにより……)と思うシエラ。
《ブライアン6》
街でブライアンに笑顔で花を差し出され、戸惑うシエラ。毎回大きくなっており、最初に贈られたものは片手で持てる程度のサイズだったが、今差し出されているものは、片手だけでは支えきれそうにない大きな花束だ。
この前も貰ったからいらないと言うシエラに、この前とは違うお花だから受け取れと押し問答になる。
「二日前のはそろそろ萎えてきただろう」と差し出してくるブライアンだが、枯れてない花を捨てられるわけのないシエラの部屋の花瓶は総動員されている。ブライアンは詰所にも飾ればいいと言うが、恋人から贈られた花を職場に飾るなんてもってのほかだと思ってるシエラは全て部屋に飾っている。
「どうして、そんなにくださるんです」と尋ねるシエラに、「好きな人に、何かしてあげたくなる。だから、贈るんだ。言葉と一緒。好きって言わずにいられなくなる」と当然のことのように言い切られる。
心中でさんざん抗った挙句、根負けしたシエラは「場所がないんです」と打ち明けた。
高級な味が分からなくとも食べたり、高尚な絵も分からなくても見たり。そうしてちゃんと受け取っていたが、どんどん増えていった。一時は贈り物に苦情を言ったりしていたが、嬉しそうなブライアンに文句を言いにくくなってしまった。文句が消えて、贈り物が増えて。もう、主に引き渡すくらいしか対処のしようがない状況に追い込まれているのだ。
場所がないと聞いてブライアンは、笑顔で「土地を贈ろう。建物付きで」と言い、呆気にとられるシエラ。愛があっても、もはやただの押し売りだと感じるシエラであった。
場所は変わり、別荘の1室で、ブライアンがロイヤーとリリーとランビュールに、シエラの欲しがりそうなものを尋ねるが、誰も思いつかない。
分かっているならもう渡してますとリリーはお怒り。ヒントはないんですか?というランビュールの言葉に、ブライアンがその場にいるシエラにヒントを求める。
「……とりあえず、そういう話を、本人の前ですると喜ばれないと思いますよ」と答えるシエラ。私は物がもらいたいんじゃなくて、減らしてほしいのよ、と心の中で呟くのであった。
《ブライアン7》
出先で馬を買ったブライアン。高い買い物をしたら経理担当の使用人が困って「怒られません?」と聞くシエラだが、「厩舎に空きがあるし、調教師にも余裕がある。安易な気持ちで買ったわけじゃないよ?」と返すブライアン。
「有名な血統の馬だったんですか?」とシエラが尋ねるが、違うとのこと。
目立つ場所につむじがあって見た目が悪いと言われるかもしれないが、蹄の形と体のバランスがいい。騒がしい市場でも落ち着いていられる度胸もある。だからいい馬だ、と説明される。
「速さだけなら血統がいい馬が勝つけど、常に競技用の基準で選ぶわけではない。プライベートで大事なのは……、相性だよ」と言い、手綱を持ったのと反対の手で、ブライアンがシエラの手をとる。
「惹かれるものがあるかどうか。ときには、それが身分よりも大切な場合もある」
この馬は私と同じ目の色をしている、と思いながら、「この国では、身分が第一ですよ」と返すシエラであった。
[その後、別荘の庭で乗馬に無理やり誘われ大慌てのオランヌ。指導するブライアンと宥めるランビュールと、眺めて完全に面白がるエドワルド。そこに、違和感なく加わっているリリー。
「無理無理無理、ぎゃーー」と大慌てなオランヌを見て、エドワルドとリリーは爆笑している。ブライアンとランビュールがフォローしようとするが、パニック状態。
「そうだね。楽しそうだね。リリーが。リリーが楽しそうであれば、それでよし」
「エドワルド様も楽しそうですしね。接待的には万事オーケーでしょう」
そんな周囲の反応に、魔法使いは嫌いだが、少しだけ、同情してしまったシエラ。]
その夜ベッドの上で2人で過ごす。
馬と同じで、シエラについても長く過ごして初めて分かることがあるというブライアン。何が分かったのかと尋ねるシエラに「心を許してくれていない、ということかな。……貴族としての私にね」と答える。
根っからの貴族であることはブライアン自身が分かっているはずなのに、指摘されたことに驚くシエラ。
否定はせず、無言で返すシエラ。完全に壁を取り払える日などこない。身分差は生まれた時に決まり、死ぬまで続くもの、とシエラは思っている
その後文句をいうブライアンの口調は、責めているというよりは駄々を捏ねているようだった。
「別物ですけど、私はあなたのこと、好きですよ。馬が、あなたのことを好きなように」
ブライアンはきょとんとするが、シエラはそう言って笑う。
ブライアンはきょとんとするが、シエラはそう言って笑う。
(違う世界に生きていたって……)
今、ここでこうして出会って、好きになれる。壁があったとしても、好意の妨げにはならないのだ、と思うシエラであった。
《クエストイベント2》
詰所でブライアンからリリーにプレゼント予定だった駿馬が盗まれてしまったという話を聞く。なんでも最近は名馬の盗難事件が増えているらしい。
しかも売られた形跡がない。何の工作に使われるかもわからない。
ハルキアが民衆の嘆願書を探すと、郊外の古い館で馬の鳴き声が頻繁に聞こえる、というものがあった。
1人で行こうとするシエラに危ないと渋るブライアン。エドワルドのことを思ったら1番だが、自分の持ち込んだ案件でシエラが危険になることに葛藤しているが、シエラがいくつも理由を言うと折れてくれる。
☆敗北
ひどい怪我をしたシエラに怒るブライアン。強力なモンスターの巣窟だと知っていて行ったシエラに2度とこんな無茶はしないでと叱る。
☆勝利
詰所に帰ってきてまったりとするシエラ。そこにブライアンが駆け込んでくる。
怪我はないかと詰め寄るブライアンに、全くの無傷ではないけれどブライアンを落ち着かせるために「見ての通り怪我なんてしてませんよ」と微笑みかけるシエラ。
「本当に?嘘などついてない?」と聞くブライアンに「大丈夫」と返すシエラ。
ブライアンは落ち着いたが、凍えた声で「本当に怪我がないか、今晩じっくり確認させてもらおう」と言われ、青ざめるシエラ。
隣でぼそっと「正直にいっておけばよかったのに」とハルキアに言われてしまう。
《ブライアン8》
貴族の夜会の警備にあたる、シエラ。目線の先にはブライアン。貴族の令嬢たちと駆け引きをし、その後中央で華やかにくるくるとダンスをしている。その様子を見たくなくても見なくてはならない、嫌な仕事と思いながらシエラは眺めている。
廊下で2人きりになったところでブライアンから「すまない」と謝られる。
前まではブライアンが女性に囲まれても平然とできていた、と思いながらも表情を変えないシエラ。
君が見ている前で他の女性と親しく話したり、ダンスするのはいや。謝る必要はないと言われても私が嫌なんだ、と後ろから抱きしめられる。(このまま何も見ずにいられたら、楽なのに)と思いながら「……私は、平気です」と返すシエラに「君にそう言わせてしまうことが、嫌なんだよ」と言葉が漏れるブライアン。
《ブライアン9》
夜会で令嬢に言い寄られるブライアン。その場では華麗にあしらっていたが、夜会後再び廊下でシエラに謝罪している。
シエラは使用人の自分に気を使わなくてよいと、謝るブライアンに対して何も言わない。何も言わないシエラに対してブライアンは、結婚してほしいと声をかける。
頷けない、やめて、としか言えないシエラに、酷いと責めるブライアン。
別の日に廊下で出会い頭にマーシャルに文句を吹っかけられる。シエラがいない間大変だったとのこと。でもシエラの記憶では怒らせるような出来事はなかった。文句を言い返していると、マーシャルから休みを持て余さず休めているか心配だったが、自分がいなくても何とかなるといえるなら大丈夫ですね。と言葉をかけられる。ブライアンの気配を感じて、「今度何か奢ってください」と声をかけて別れる。
ブライアンの部屋で強引にキスをされ、押し倒される。ブライアンはマーシャルがシエラに惚れてると気づき、嫉妬している。「君はいいかもしれないけれど、私は我慢ならない」という言葉に「私だって、平気じゃありません」と返すシエラ。シエラも恋人が異性に誘いをかけられて傷ついている。やむを得ないことだから、平気な振りをしているだけ。
じゃあ、結婚してと言われるが、「私はいいんです」と返す
浮気をしても気にしないということかと剣呑な雰囲気をだすブライアンに、信じているから大丈夫と返すシエラ。ブライアンもシエラを信じているけど、誰かがシエラを思っているだけで嫌でリリーにも嫉妬しているし、独り占めしていたいと囁く。
シエラは確実にあげられるものはないけど、ブライアンの今の顔を、ほかの女性が誰も知らないように、今こうして彼と向かい合っているときの私の顔は、間違いなく、彼ひとりのものだと心の中で思う。
《時間経過6 その後》
「髪をおろすなんて、何かあったの」
と尋ねるブライアン。シエラは似合いませんか?と尋ね返す。
「どんな髪型でも似合う。おろした髪型も、素敵だね」
と言われ嬉しそうにほほえむ。シエラは幸せを感じている。
とても欲深く、罪深く。許されはしないけど。今、とても幸せ。
《ベストエンド》
誘われて馬の品評会を見学に来たシエラ。優勝したのはブライアン。外で他の貴族達と談笑をしている。
その後、厩舎で1人きりになったタイミングで、シエラはブライアンに話かける。優勝のお祝いをしていると、先ほどブライアンと談笑していた貴族たちがやってきてしまった。
そのうちの1人はジャスティン派以前から明言していた者であり、2人きりでいたことを遠回しに馬鹿にする発言を繰り返ししてくる。少しも笑ってない目でゆったりと笑みを浮かべるブライアンに、シエラの血の気が引く。そんな段々空気が凍えていき、一触即発となった場に割り込んできたのはロイヤーだった。ブライアンの指示で、シエラはロイヤーにその場から引き離される。
剣呑な空気が少しも払拭されない場から自分だけ連れ出されたことに戸惑い文句を言うシエラだが、ロイヤーは「若様に任せておけば大丈夫だ」とのんびりしている。焦るシエラに、シエラさえその場にいなければいつも通りあしらえるんだと説明。言われてシエラも考えるが、確かに今までも噂の渦中にいた人だから、対応を間違える訳がないと納得。
シエラが絡まれるのは見過ごせない、大事にされてるんだよ、と吐き捨てるように言うロイヤー。
「お分かりいただけたのなら、もうほんの少しでもお淑やかになっていただけませんかね。奥方様」
口調と裏腹の真面目な声音に、ロイヤーも主同様本気になっていることを悟り驚くシエラ。
数十分後、部屋でブライアンと合流する。自分はブライアンのために戦えないから、自分のために戦わないでほしいというシエラだが、ブライアンは勝手にしていることで、同じことを返して欲しいわけじゃないと答える。
シエラに守られるエドワルドは羨ましいけれど、ブライアンはシエラを守りたい。シエラの心を守りたい、という。
物理的な傷ならあるけど……というシエラに、折れずにいるためにつく心の小さな傷を、せめておわないように守りたい。だから目の届く範囲で誰かが君を貶めようとしたら許せない、のだと説明する。
「何をしてくださっても、私は返せません」というシエラだが、「そんなことはない」と強く言い切られる。たじろいで、「形のないものしか返せてない」というシエラに「だから、私は君に物を贈るんだ」と、近づいてきた唇が触れる寸前で囁く。「持ち物の重みで君を縛れたらいいと思っている。私が形にしてあげる」
………………
ベットの上で微睡んでいると、ブライアンからまた結婚してくれと言われる。キスをしながら返事をもらおうとするブライアンだが、シエラは断る。
自分の傍にいてくれるという確証がほしいというブライアンだが、それは建前で私が悩まなくていいように結婚しようとしているのでしょう、とシエラは問いかける。
誠実で優しくて、自分が独占していい人ではないと思っているいながら、譲りたくないとシエラも思っている。だが、ブライアンのために自分が結婚するのはよくないとも思っている。
ブライアンは、エドワルドなら次期国王という肩書きでシエラを守れるが、自分は結婚しないとカペラの名でシエラを守れない。だから結婚してほしいと伝える。
………………
詰所でリリーと2人で仕事をしていると、突然リリーから「お兄様はどうですか?」と切り出される。プロポーズを断っているけれど、初めての長いお休みで、心境の変化はなかったか尋ねられる。
その問いに、休みはブライアンのおかげでとても楽しかった。でも将来傷つけるかもしれないから結婚できない、と答えるシエラ。その脳裏には亡くなった先輩の遺品を片付けたことがよぎっている。
自分が死んだら、ハルキアかリリーが部屋を片付ける。あの男性のようにブライアンは泣いてくれるだろう。でもシエラは泣かせたくない。
そんなシエラにリリーは「大丈夫です。お姉さまのことはリリーがお守りします」とシエラ手を包み込むように握って伝える。好きなお兄様を大事におもってくれるなら、協力は惜しまないと、笑うリリー。
でも1つだけ、とシエラに忠告するリリー。「お姉さまに何かあれば、お兄様は傷つくと思いますわ。……結婚していなくとも、同じように」
……………………
贈り物で埋め尽くされたシエラの部屋を見て、もっと早く言ってくれたらよかったのにというブライアン。贈り物を収納できる土地や建物が嫌ならば一緒に暮らそうと声をかけてくる。広い家で1人で暮らすのは寂しいからと。
実はリリーはいつでも引退して家へ戻ってもいいと言ってくれてると言われて、思いのほかショックを受けるシエラ。呆然としているシエラに「でも条件があって、とても敬愛してきる上司が引退しないかぎりは自分もそうしないと言うんだ」と伝える。
「私に家族をくれないか?」にっこりと笑うブライアンの顔が、リリーとダブって見えるシエラ。
……………………
明日、戴冠式という日にブライアンと2人で別荘の近くの丘に馬で遠乗りに出ていた。
明日からはエドワルドの部下として働くことになる。ブライアンとゆっくりできるのは今日で最後になる。
シエラが乗っていたのは、あのつむじのある馬。ブライアンは見る目があるという話をするが、それならもっと早く君を見つけていたはずだと落ち込んだように言うブライアン。リリーが引き合わせてくれたから、知ることができ、そこからさらに時間をかけて仲良くなることができた。そういうブライアンに、もしエドワルドより先に見初められてたとしてもこんな関係にはなってなかったですよ、とブライアンの顔を覗き込むシエラ。どんな風に違うのか教えてくれ、と不器用に甘えるブライアンにコートの襟元を掴み、引き寄せてキスをする。吐息が触れ合う距離で会話をしながら、もう今さら開けられる距離じゃないなとシエラは思い知る。
ブライアンから「いつか君が喜ぶ物を贈ってみせる。そのときは私と結婚くれ」と囁かれる。どこにも残らないその声を覚えておきたいと強く思うシエラ。
積み重ねた思い出に縛られて少しずつ身動きがとれなくなっていく。形がなくても、記憶を共有することで離れがたくなり、相手の一部になっていく。
「私とずっと一緒にいると、言わせてみせる」
(……もう充分だわ)
「君に、贈り物がしたいんだ」
この上、何かを贈ってなんかくれなくても。
(あなたがいれば、それだけで)
-END-
《好感度未達成エンド》
戴冠式までの日程がおおよそで固まった。ロイヤーとシエラが書類を見ながら昼食を食べているところにリリーがやってくる。リリーとロイヤーが騒いでいる様子を眺めながら穏やかだった期間を振り返る。結局何かと理由をつけて仕事に走り回っていた。
戴冠式までの首尾は問題ないというロイヤーに、リリーから休息を取ってとお願いされる。そして、お兄様をどうにかしてほしいという話をされる。
リリーとロイヤーから、ブライアンがここ数日眠れていないといわれ、ブライアンの部屋に向かう。普段なら連絡だけは欠かさなかったのだが、戴冠式の日程調整のため連絡すらいれてなかった。
ノックもそこそこにブライアンの部屋に入る。ブライアンは虚ろな目でシエラを迎えた。冷たい声で、よく頑張ったね、と言われる。慌てて心配をかけて申し訳なかったと謝るが、私程度の普通の男が君を心配するようなことは何も無い、と冷たい声で返されてしまう。
私は普通だけど、恋人を蔑ろにする君は普通じゃない、酷い、と責められる。
そこからは聞き分けのない子に言い聞かせるかのように、邪魔だと言われても引かないけどね。それくらい君と離れたくない。とシエラに伝えるブライアン。
戴冠式までの予定は立ったから、これから休暇を申請するつもり。だからこの先はできる限りそばにいさせてください。と伝えるシエラ。
その言葉に嬉しそうに穏やかに「待ちくたびれたよ。……でも、待った甲斐があったようだ」というブライアン。
ブライアンはしばらく話をした後うとうとと眠ってしまった。
《支持率不足エンド》
支持率が微妙なため、休みを切り上げ通常の仕事体制に戻ってしまう。
ロイヤーとの会議中に、ロイヤーから無断で若様を連れ回すなと怒られてしまう。これから先は余裕がないから多分ないと思うと返答。
夕暮れ、ブライアンと街で過ごす「君との甘い時間が終わってしまうんだね」との言葉に「私とは、もう終わってしまうっていうことですか?」
と勘違い。慌てて否定するブライアンに、「よかった」と言うシエラ。
これからも君との関係は続いていくから安心して、というブライアン。次期侯爵に顔色を、伺わせることに申し訳なく思う。
夕方の街は平穏な時が流れているけど、私たちには忙しくなる未来が待っている。あっという間だったが、楽しい休日だった。
仕事に少しの不安を覚えるシエラだが、ブライアンからすぐちょっと冷たい仕事中毒な君に戻るとと言われる。
「仕事をしている君も好き。応援したくなる」と言葉をくれる。同時に「いずれ仕事を引退してもらって、私の妻になってもらう日が来ることも諦めてない」と言われる。
諦めの悪い人だと思うが、私も仕事をしてる私も好きと言ってくれるように、諦めの悪い彼のことが、好きだ。とシエラも心の中で思うのであった。
《貴族支持率0エンド》
書類を持ちながら洗濯干場いるシエラはブライアンに出かけようと誘われる。こうやってブライアンと会っているのも甘えではあるが、出かける余裕はない。会える時間が減った、自分にも何か手伝わせてほしいと話しかけ始めたところで、リリーがやってきて邪魔だとブライアンを叱る
その後はブライアンをリリーに預けて、貴族屋敷をシエラは回ってきた。本来の仕事が終わり、夜にブライアンの部屋を訪れる。
貴族の支持集めのため自分を使えと言うブライアン。お願いしたらスムーズに進むと分かっているけど、尻込みするシエラ。でも何も言わなくても助けてくれているのかもしれない、そう思えるぐらい今日の仕事は友好的だった。
「自分の意思で利用されたい」と言うブライアンに「自分の意思であなたを利用したくない」と返すシエラだったが、ブライアンに会える時間が減るからダメだといわれる。悪戯っぽく言われて、誰かを利用することがいいことのように思え、変な気分になるシエラであった。
《民衆0エンド》
詰所で山のような嘆願書の整理をしているシエラ。ブライアンもきており、詰所でしか最近会ってないと言われてしまう。そんな中ハルキアが入ってくる。親密になりすぎて、お茶も出してないことに怒られながらも書類整理を変わってくれて、シエラはブライアンと街に出かけることになる。
外出中もシエラは仕事のことで頭がいっぱいになっている。仕事に一生懸命な君が素敵、民衆は穏やかに過ごしてるからまだ巻き返せる、と励ましてくれ、ブライアン。お陰で元気になるシエラだったが、逆に民衆の支持集めでは役に立たないと落ち込むブライアン。
「ブライアン様と会えて私はすごく元気づけられましたよ?」と本心で伝えるシエラだったが、それを聞いたブライアンは毎日詰所に訪問することを決める。慌てて婉曲に来なくていいと伝えるが、欠かさずこようと宣言される。約束を守るだろう誠実な恋人に、頭を抱えるシエラなのであった。
はい、以上になります。長々とありがとうございました。
なんと言うか、全体的にほんとに焦れったいんですよ。シエラも心の中ではいいこと言ってるのに口に出さないからブライアンが永遠と暴走しているというか。こっちを向いてもらいたいブライアンの気持ちは分かるけど、やってることはどう考えても逆効果だよそれって内容だったり、ほんともどかしい!
言葉だけじゃ好きを伝えきれなくて形にも表したいと思う気持ちも、エドワルドのことは大事と理解していてもエドワルドより自分といてほしいと思う気持ちも、分かる。ほんとカペラさん乙女すぎて可愛いんだけど………可愛いだけど…………、シエラを幸せするには可愛いだけじゃ駄目なんです!海より深い懐の深さがいるんです!!
このブライアンに対する哀れみの気持ちをみなさんにも理解していただきたい。
最初にもらった小さい花束を部屋に飾ってブライアンを思い浮かべてるんですよ、シエラ。とっても恋する乙女!めちゃくちゃ可愛い!それでも、次々に贈られてくるから、そりゃ恋する乙女も無理ってなるでしょう?はい、以上になります。長々とありがとうございました。
なんと言うか、全体的にほんとに焦れったいんですよ。シエラも心の中ではいいこと言ってるのに口に出さないからブライアンが永遠と暴走しているというか。こっちを向いてもらいたいブライアンの気持ちは分かるけど、やってることはどう考えても逆効果だよそれって内容だったり、ほんともどかしい!
言葉だけじゃ好きを伝えきれなくて形にも表したいと思う気持ちも、エドワルドのことは大事と理解していてもエドワルドより自分といてほしいと思う気持ちも、分かる。ほんとカペラさん乙女すぎて可愛いんだけど………可愛いだけど…………、シエラを幸せするには可愛いだけじゃ駄目なんです!海より深い懐の深さがいるんです!!
このブライアンに対する哀れみの気持ちをみなさんにも理解していただきたい。
シエラも言って変わるか分からないけど、言ってあげてよってなりました。
1つ1つにちゃんと愛情を注ぎたいんですよ、シエラは。ようやく他人を愛せるようになってきたのに、いっぱいもらっても対応しきれないって。それに形以外のものを大事にしているんだから、物にこだわらないでほしいと思っちゃいます。
ただブライアンもずっとポンコツなわけでもなく、馬を通しながら身分だけじゃないとシエラを揺さぶる発言もします。ただし、ブライアンがいいことを言ったら、今度はシエラが冷たい!!
ちゃんと好きって言ってくれる分エンパイアよりも進展しているけれど、もう少し言い方が……
シエラも夜会で嫉妬するようになったのも大きな進歩!律儀に謝ってくるカペラさんへの対応は相変わらず冷たいのが大きなキズですけど()
身分を弁えるのはいいことなんだろうけど、ブライアンはもっと率直な気持ちを言ってもらいたいんだよ!シエラも分かってるでしょ???と言いたい。
結局、シエラもブライアンも1番曲げなきゃいけないところを互いに曲げないから、幸せそうだけど、最上の幸せに到達できない感じがもどかしい……
エンディングでは自分が死んだときに悲しませるから結婚したりしない、といつシエラの気持ちが分かりますが、どう転んでもシエラ死んだらブライアン泣くからな!!と揺さぶりたくなりますよね!
リリーの働きによっては、結婚する未来もありそう………?んー。無理かな?って感じのエンディング。とりあえず仕事の合間に一緒に過ごせることが幸せと思ってもらえるようにはなったけど、あと1歩届かなかったみたい。
まぁ少なくともエンパイアの、私の過去は絶対に教えないわ、と思いながら抱きしめられているエンドよりかは明るいエンディングでしたね。頑張ったよカペラさん!
……結局ブライアンって、貴族らしい貴族なところはエドワルドと被っているし、貴族だけど誠実で愛情深いところはあるけどジャスティンの懐の深さには勝ててないし、身分が違いすぎて別物と言われマーシャルのように近い仲にはなれず、変わり者の貴族な点はランビュールと同じだけど物理的な血なまぐささとは全く縁がないからやはり別物扱いされる、と他のどのキャラと比べても特徴が全て負けてるという可哀想な人だと思うんですよね。ちゃんとブライアン様、私好きだと思ってますけど。
いつもニコニコしてるから、たまにブチ切れたときに結構シエラをビックリさせてるんですよね。もっとブラック貴族面出した方がいいんじゃないかなとか思っちゃいます(笑)
声優さんの切り替えに惚れ惚れ。芝居がかった話し方が多いから、底冷えする声を出された時はゾワッとしちゃいます。
シエラと屋敷で幸せに過ごすより、お墓の前で泣き崩れる方が簡単に想像できるブライアンですが、リリーが頑張って3人、もしくは子供ができてもっとたくさんの人数で仲良く過ごす未来がきたらいいなーと思います。頑張れリリー!
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